レイトン教授攻略

レイトン教授の攻略情報

レイトン教授シリーズの攻略

雑談掲示板で楽しくおはなし

レイトングッズなども探してみよう

≪一覧に戻る

レイトン教授と呪縛の魔国(幻の王国3)

olive

http://layton.g-takumi.com/novel_detail.php?bbs_id=23813
http://layton.g-takumi.com/novel_detail.php?bbs_id=24294

のつづきです。

約100年ほどむかし、最大の繁栄をみせた二つの王国が、理由も不明のまま破滅した。

それを知るは、その国の民の僅かな末裔のみだった。

王国の破滅はいかにおきたか、それを探るべく、レイトン達はタイムマシンにのって過去へと調査にむかう。


ネグリシャムラの呪縛はいかなるものか


どこかでひっそりとうごめく闇


砕け散る運命のハグルマに


レイトン達は真実を見るか



そして
誘惑の先の目的とは…?



お楽しみに………

2010-08-17 23:50:33


Ewota

ショーはクナイをザルシュ目掛けて投げる。ザルシュはよけるが、そのクナイには糸がかけられており、身体は固定されてしまう。
ショーが狙いを定めてもう一つ投げると、それはザルシュの仮面に当たった。ミシリという金属の軋む音が、周りにこだます。
「あの鼠め!」
マークはショーを捕まえるが、周りの「ガキ」に押さえ付けられ、尻餅をつく。

ザルシュは危険を感じ、仮面を外した。
13から表に封印してきた素顔を、そこでさらしたのだ。

アジア系であるウィダードの住民の子供にとって、それはこう写った。ショーにはこう見えるのだ。

そのひどく長い手足に、見上げるような長身。大柄な身体に、広い肩幅。
長い赤みのある髪に、切り揃えた毛先。明るいブラウンの瞳。
とんがって、高い鼻。掘りはかなり深く、瞳には影がさし、睨みつけているようにみえる。
厚い唇に、がっしりした顎。

ある種の怪人だ。



これが、ネグリシャムラの迷信の数々の正体だった。ラテン系の身体つきに見慣れないアジア系のつけた、ただのまやかしだったのだ。
ショーは、そんなことはしらない。


「これが、野蛮王子……」
ショーは腰砕けし、尻餅をついた。
恐怖さえ感じたのだ。

ロッパはそんなショーに駆け寄り、肩を揺さ振った。ロッパ自身も、実は怯えている。指は微かに震えていた。沢山の、


因縁がかさなって。

これが、私の弟子なのか?

2010-09-27 22:28:16


Ewota

「ロッパ!」
兵士たちが、口々に叫ぶ。
「あんた、どの面下げてここに来やがった!ここに、あんたの弟子はいないよ」
マークが叫んだ。
「あんた自身がすてたのに」
「……」

ロッパは口をつぐんだまま、ショーを抱えた。
「おまえ、なんてことをしたんだ」
「師匠まで!町の瓦版をみたか!?あいつは野蛮王子なんだぞ」
「…そうか、ショー。
しかしな、そう噂があるだけだ」
「見た目もいかにも悪そうだったじゃねえか…。初めて見た、あんな顔立ち」
「ネグリシャムラは皆あんな顔をしている」
「…え?やっぱり、ネグリシャムラは…」

マークは嫌悪感のある顔をしながら、二人をみていた。やがて、なにかが切れたように、一言吐き捨てた。
「排他野郎」
ロッパはショーを外へ出した。そして、槍片手に立ち向かわんとする兵士をあしらいながら、ザルシュの元へ戻る。
「私の弟子が、済まない事をした」
自分より、遥かに高いザルシュをみながら。
その瞳をみるのも、辛かった。私は恐ろしいことをしてしまったんだった。

子供達からアイズィーを解放した。アイズィーは逃げるようにザルシュの背中に回る。
子供達は諦めたようにショーのもとへ戻る。
でも、私は、私は、逃げる事も、戻ることもできない。くすんだ瞳で、彼は私をみる。
「本当に済まなかった……」
立ち向かわなければ。
ザルシュの顔はどんどん狂気と恐怖に満ちた顔になる。
「…なぜ、来たんですか」

「なぜって、私は、弟子を…」
そういいかけて、口をつぐんだ。
ロッパは気付いた。
試された。

「あなたの真意ですか?」
「……」
込み上げる辛さにたえながら、ザルシュはもっとくるしんでいると考えた。
「それが…真意なんですね」
実にさびしそうに、でも嬉しそうに、彼は呟いた。

2010-09-27 22:57:57


Ewota

「……っ」
ロッパはその場に崩れ落ち、声を殺してないた。
「…ザルシュ……」
「…なんてことないって。さ、いこ」
心配するアイズィーに、ザルシュは優しく声をかけ、足早に立ち去って行ってしまった。
時々アイズィーがロッパをチロチロみる度に、ザルシュは彼女の顔を自分に向けた。
扉のしまるおとをきき、ロッパは顔をあげた。
私は、かけがえのない弟子を失った。
今の彼に、私を慕う尊敬の心はない。憎しみと復讐心だけがちらついていた。


「あんたが全て悪いんだ」
「…私は、気付けば本当に彼を可愛がっていた」
「後の祭りさ。あんたには新しい弟子がいるだろ。
しってるか。王子、その知らせを聞いて一日中泣き伏してたんだぜ」
「…!」
「『ひどい、信じてたのに』って、な」
マークはにたついて、兵士に引くように命じた。
ロッパの心は、鉛を撃ち込まれたような苦しみに耐えていた。
「私だけだったのか…」
「後の祭りといっただろ。
王子がいきないアイズィーを引き込もうとしたのは、他でもない、そんな苦しみを癒してほしいからさ。
…俺は、そんなふうにしか受け止めなくなった王子が嫌いになってきた」
アイズィーは支配される。
マークは、それをあえて伏せた。





「マークさん」
「あんたたち、いたんですかい」
「私達には不可解すぎる会話なんだ。
なにか裏があるのなら、おしえてくれないか」
「曾孫に聞いてくだせえ」
「いやいや、貴方に疑問を言ってること自体、いびりだとわからないかな」
「…この陰湿曾孫め。
わかりましたよぉ、はなしますよ」

2010-09-27 23:21:07


のなりい

ううむ・・・。
マークさん、かっこいいなぁ・・・。

でも、話は佳境(?)へ進んでいって・・・。
んーと、天狗伝説みたいなやつかな。
アジアの人からみたら怪物に見えるよね。

ザルシュ君は、ロッパさんと仲直り(?)できるのかな?
アイズィーさんは支配されちゃうのかな?

楽しみ☆

2010-09-28 16:14:17


Ewota

のなりい
天狗伝説の典型だね。ザルシュの祖先はイタリア人だから、アジア系はびびったわけだ。
ロッパとザルシュ、アイズィーは今後どうなるか!作者の私もたのしみだ←


更新!
マークさんは私服になっていた。
「なんとかウィダードにこれましたよ。ついに陰湿曾孫に取っ捕まっちまった」
「あはは。
なんか虫ずが電光の如く走るなあ」
マークさんは、数々のザルシュの過去について話しにきたらしい。ロッパさんはどこかにさすらうように消えていったらしいし。
「ショーだったか?あんた、ウィダードの墨入り教科書をみせやがれ」
「スミイリ?よくわかんねえが、仕方ねえ、貸してやる」
「有難さん。なんだかんだで素直だねえ」
マークさんはページをペラペラとめくり、あるページで折り目を付けた。
「まずは、幼少期から話しましょう」





次回予告!
教授達は、ザルシュとロッパの関係、そしてかつてサンステリを治めていたマルミゲラ一族の秘密をしる。

マルミゲラ一族と、ネグリシャムラを排泄せんとする思想をもつ民のおこしたタララ運動、タララのリーダー・ロウパ、マークとザルシュ…
糸は絡み、互いをちぎる。

タララ・レボリューションとは?



タララ運動
ネグリシャムラ排泄をうたう、13年前に勃発した運動。リーダーはわかき剣士、ロウパ。

タララレボリューション
運動ののち勃発した戦争。


※タララ、そんなに話に関係ないです(笑)

2010-09-28 18:10:13


Ewota

「かつて13年前、タララという運動がおきたんでさあ」
「そう、たった一年で弾圧されて消えちまったが、素晴らしい運動だったらしい」
「いかにもウィダード国民らしい。さすが師匠がロッパなだけある。
タララはネグリシャムラ排泄をせんとする思想をもつ集団のおこした、悪あがきなんでさあ。で、そのタララのリーダーが」
「ロウパ、英語読みでロッパ。師匠なんだ」
「…なんだか、心が重くなってきた…」
先生は、さらりといわれた事実に驚愕した。
「ロッパはついに12年前、タララレボリューションという戦争をおこした」
「なんだか、アイズィーのお父さんから聞いた話と随分違いますね。
800レスも前の話ですけど」
「タララ戦争のち、前国王と王妃をギロチンにかけて、ロッパはウィダードの英雄にかわった。ザルシュ王子はじめとする息子達は、どこかに亡命した」
カルロさんはききながら、さすがに胸がいたんだのか頭をかかえた。


「んで、数年後」
「ロッパとザルシュは会うわけだ。孤児院で」
「危険な師弟の誕生でさあ」

2010-09-28 19:05:47


Ewota

マーク隊長
三剣士のなかで最年少。20だが、ひとつ違いのザルシュを可愛がっている。表には出ていないが、彼らは互いにタメ口で話している。
毒舌に彼に優るものはない。
ザルシュ王子と行動を共にして居るためか、他の剣士より彼に詳しい。同時に思考回路も同じ。
護衛剣士として、12年前にも、6年前にも、彼についていた。
江戸っ子口調の金髪、細い身体が特徴。


ザルシュ
ロッパの弟子、ショーの兄弟子。
マルミゲラ一族の生き残りで、ネグリシャムラの血を受け継いでいる。
ロッパとは師弟だが、愛憎入り混じる関係。ネグリシャムラ排泄を唱えるロッパとは、価値観の違いや、奴の裏切りから縁は切れている。
19。
年齢に対して、大柄で背が高い。因みに顔は「もろ『イタリアァーン』」な顔。幼少期が、他人より背が低くぶちゃむくれな顔をしていたので、彼にとって容姿はコンプレックスの塊。ただ、いまのかれは長身にどっちかっつうとカッコイイ顔をしている。どっちかっつうとね、どっちかっつうと。
アイズィーの事は、マジで好き。



アイズィー
世間知らずが「かいまみえる」どころか、全面オープンな女性。17。
フォードの人間で、その墨入り教科書の暗記率は100%である。タララの思想を否定しながらも、調子いいところは信仰しているため、サンステリからは不評。
光の代表といえる生き様から、闇に生きようとする人間からは憧れられている。
ザルシュとははやく恋仲に成りたいが、ザルシュの誘惑やアピールを気付かずことごとくスルーしている。
髪は亜麻、瞳は灰色だが、かなり小柄で顔立ちはアジア系。ザルシュとは正反対。

2010-09-29 19:08:03


Ewota

お知らせ

今後、奇跡の仮面発売以降は小説更新以外、ほかのスレに出没する予定はありません。
もうすこし、待ってから買う予定なので。
ネタばれはいやだし、会話にもはいれないと思って。。。
ちなみにPVだけはみました。
アニメは表面は2Dなんかい!!
レイトン達はふわふわうごいてましたね。
技術ってすごいなあ…



更新!!
マークさんの次の言葉を聞こうとしたら、わずかに窓から光が差し込んだ。
「こんな時間だったのか」
先生はまぶしそうに瞳をほそめ、ぼんやりしていた。

「そうさなあ」
「?」
「それから何年か後」
カルロさんは目を見開いて、何か悔しそうな顔をしていた。
「王子が13の時でさあ」
「…」
「ロッパが王子を失脚させようとして」

「…」

「サンステリ王国の金に目がくらんだ」

「!!!!!」
あのロッパさんが。
人という生物は、本当にわからない。淡々と話しつづけるマークさんを横目に、僕は考え込んでしまった。
「滑車のかかったロッパを前に、命が危険だと思ったザルシュ王子は、奴を永久追放した」
「……」
つまり、命をねらわれ……
「ただ」
「?」
「王子にも、そういう考えはあったみたいだぜ」

マークさんはそれ以上何も言わなかった。
その淡々とした語り口は「カタナ」というもののようなぎらつきをしている。
でも、先生はすべてを理解したように、頭をかかえて唇をかんだ。

2010-10-02 15:00:10


Ewota

「おれはこんな虫唾の走る話はしたくないんだ。おれがしたいのは、マルミゲラが
4兄弟だったことだ」

「ええーーーー!!」
レイトン先生、フォード兄弟除くメンバーは大声でさけんだ。
「本当だ。…その様子をみると、そこの3人は知ってたみたいだな」
「まあね」
「彼はガルシュといい、サンステリの人間しか知らない、本当のネグリシャムラ魂全開の王子さ」
「ロチェスが町人の娘の子で、ガルシュはザルシュと同じく正妻の息子だ」
「よくわっかてら。
でも、象徴の長男、政権をもつ二男でもない三男の彼は、ウィダードの政治家どもに存在をけされたんだ。危険なネグリシャムラをこれ以上ふやさせないって」
「う…。
なんてことを」
「違う違う。現にはいきてんだよ。
ただ、彼がこの世にいることは消されたんだよ」
珍しく口調がマシなマークさんは、サンステリ1の画家に描かせたという肖像画をだした。
そこに映っていたのは…
「ま、マルコさんそっくり!!」
先生も目をみはりながら、さりげなく目線は肖像画とマルコさんを往復した。
「…そっくり?」
カルロさんがいきなり、がばっとはね起き、肖像画をひったくった。
「……ふうん。あの時はフードに隠れてみえなかったが、これほどとは」
「あんた、王子にあってきたのか!?」
カルロさんはいらだった顔をした。
「だから僕達、ばあばに呪われたマイボーイ達、って言われてたんだ…」
マルコさんは寂しげな笑みをこぼした。
「ばあば?」
「アイズィーですよ」

2010-10-02 16:22:06


Ewota

第6章中盤


破壊へのカウントダウン

2010-10-02 16:44:24


Ewota

「どういう意味なんだ…!!」
先生は脅迫まがいな声で、二人につめよった。
「べつに」
「うん。べつに」
マルコさんの声真似とともに、ぱりーんというあの音が鳴り響いた。
ガラスの割れる音とともに、人々の悲鳴が辺りを取り巻き、騒がしくなる。
僕らはあわてて上着を羽織ると、外に飛び出た。
「なにが起きたんですか」
「卍が来て、民家を荒らして人質を取りやがったんだ!!このままじゃこの首、離れるのも時間の問題だ!!
たすけてくれええ~~っ」
先生が上を見上げると、たくさんの兵士―卍軍―が民家の屋根に旗を掲げ、しきりに
「われらに跪け!!この洗脳翼民め!」
と大声をあげている。
「ウィダードという名前は、ウィングから来ているのか…」
先生はのろまに紙にかいている。
「なにしてんすか!!先生!」
「いや…」
「あそこに指揮官とおもわれる男がいます。只今、そいつを捕まえにマークさんが」
クラウスさんはそう報告しながら、その軍士にサンステリでみた人々が混じっていることにきづいた。
「指揮官とは、あのフードの…」
先生はそういいかけて、僕にめくばせした。
僕は顎に手をもっていき、
「そうですね、自分の存在をけしたウィダード国民になんとも思わないほうがへんです。
しかも、彼は過激な性格で、先生が見たときはフードをかぶっている」
「そう」
先生は深刻そうな顔をした。
「あ」
マークさんが民家の屋根に着き、その指揮官に剣をさした。
彼も剣を抜き、きりかかる。
僕らはそれを見物するために屋根を見上げていた。その時…
「ふぐっ!!」
「お前も人質としてサンステリにつれってて、労働にだしてやろうか!!」
「l、ルーク!!」
「やめて!!はなせ!」
「お前はだまってろい、このやろオオ!」
「あなた達はサンステリの人間なんですか!?」
「翼民が翼国を侵略するかい馬鹿め!お前もくるんだな!」
「うああっ!」
僕と先生は卍につかまってしまった。
「…やめてくれ!!」
「へへへ、金の匂いがぷんぷんするぜ」
「いや!!」
「あんまり動くとその頭ぶちぬくぜ!」
その声と同時に、鈍い銃声が辺りにひびいた。
「お前みたいな下っ端なんかに捕まえられても虫唾が走ってしかたないんだ。
ただでさえ今いらいらしてるんだから」
「カルロさん」
「今度はつかまらないようにしてくれよ」
「有難うございます」
彼の手が伸びてきた。僕はそれを握ろうとして、指がかすかに触れ合った。

人々の叫び声がそれをさえぎった。

2010-10-02 21:11:10


Ewota

アイズィーは寂しかった。
あの騒動がおきたあと、何故かカリカリしているザルシュに
…なにも話しかけてやれなかった。
ロッパ様とザルシュは絶縁している、とは知っていたが、なにかあるに違いない。
でも、それがなにかは解らない。
アイズィーはベッドに潜り込んで羊の数を数えた。

夜中2時すぎぐらいだ。
すっかりねむりこんでいたアイズィーをおこしたのは、ズシンという騒音と、大きな揺れだった。

「なにが起きたっ」
アイズィーは跳ね起き、近くで見張りの兵士を捕らえた。そして揺さぶりながら、訳を聞いた。
「地震みたいですね…。
アイズィー嬢、なにかあったら危険です。ひとまず避難を」
「わかった…」

2010-10-03 22:22:33


Ewota

地震がおきて、アイズィーの寝ていた隣の部屋に、僅かなズレができたらしい。兵士から説明をきいた。
「アイズィー嬢の部屋も危険ですから、ここ二日は入らないように」
「わかった。しかし、私の寝所は…」
言い終わらないうちに、兵士は騒ぎをとめにきえてしまった。
しかたない。アイズィーはザルシュの部屋に「相談に」でかけた。

「地震?」
「なんで?気付かなかったのか」
「全っ然。ふあぁ〜………」
「……」
ザルシュはこの「二つ」の騒動にも関わらず、平気に爆睡していた。
鈍感で馬鹿なやつだ。いくら外が格好よくなったって、中はちっともかわりゃしない。
アイズィーは心底おもった。
「…で、アイズィーは寝るとこ、ないの?」
ザルシュは心配そうな顔にかわって、アイズィーに問う。
「そうなんだ。どこの客室の寝室もつかえない。他の寝室は…流石に失礼だろ」
「…ふうん…」
ザルシュは顎に手をあて、目線をずらした。そして、「なんかいやな予感がする匂いのオーラ」を振り撒くような、怪しい笑いをした。

「ザ、ザルシュ?」
「…アイズィー!ここの寝室かすよ。俺はソファーでもなんでも寝れるから」
解らなくもないが、それは可哀相だ。アイズィーは首をブンブンふった。
「ザルシュ、それは流石に……。
そんなにしてくれなくても」
「…ふ〜ん」
ザルシュはやっぱりね、そういうと思った、と呟いた。
「え?どういう意味なんだ?」
「アイズィー、そしたらあんた、どこで寝るんだよ」
「………あ」




アイズィーは完敗した。

2010-10-03 23:05:49


のなりい

あらあら・・・。なんだか大変なことになってきたねぇ・・・。普通の話し方のマークさんもかっこいいや~^^

ザルシュ君とアイズィーさんの会話は何時聞いても面白いね(笑)
カルロさんとアンネさんみたい。

2010-10-06 14:35:19


Ewota

おふぃさしぃぶりぃどぅうぇすwww
友人に「ザルシュ、どっち系の話してんの!?」と突っ込まれてしまいましたw

のなりい
マークLOVE率あがってきてる;
かっこよくかっこよくを意識してるから、なんか嬉しいよ←
どっちみち、熱々カップルの会話はおもしろいんだねw

2010-10-06 20:47:44


Ewota

昔からザルシュは長い付き合いで、かれこれ10年はあろう。
でも、彼を見る度頬が赤らむようになったのは、7年前??いや…6?
でも、あのときは彼のことをカッコいいとはおもわなかったかも。
彼に手をひかれて夜の街をあるきながら、そうおもった。

同じ年代の子より背丈がひくめで、髪や瞳は赤茶なのに彫りが深い。声は甲高くて、お調子者でやんちゃで、とにかくわがまま。
それでもってどことなくぬけていた。
わたしは彼にはめられて城をぬけだしているんだろうけど…
安心感があった。

「ひがああああああああああああ!!」

人々の叫び声が、それをさえぎった。

2010-10-06 22:29:07


Ewota

「カルロさん、なにがあったんでしょう!?」
「解らない。でもやばいのはたしかだぜ」
カルロさんの指差す先に、マークさんと司令官が剣をぶつけ合う絵があったのだ。
爆風でカルロさんの杖はとばされた。ちかくに砲弾がおちたのだ。
二人のぶつけ合う剣の鈍い音が、辺りに響き渡った。


「ザルシュ?」
「ん?」
「今からどこにいくんだ?」
「あ~~…決めてない」
「はあ!?」
「いや、なんかさ?ちょっと外に出てみたかっただけなんだよね。
これといって目的地もねえし」
「……。
なんでお前はそうも計画性というものがないのだ!?…せっかく期待してたのに」
「…なんかわりい」
アイズィーはザルシュの服の裾をつかみ、ぶんぶんふりまわした。

2010-10-06 22:40:07


Ewota

安心感があた。

「ひがああああ!!」
この二つは、時間軸も場所も違うところでくりだされている物事です。

改行ミスりました…。


では、夜中三時のラヴラヴwカップルに目線をおいて、こうしん!!

2010-10-07 20:07:07


Ewota

アイズィーはおこったそぶりを見せて、ザルシュの歩いている真逆の方向に歩き始めた。
「おい、まてよ」
そんなザルシュの呼びかけにも無視。
しかし、残念。アイズィーの肩をザルシュはつかみ、そのままひきずりこんだ。
途中、アイズィーは小石に躓いて、彼の胸元に凭れる様になってしまった。
「まてよ。
確かに、そういった実質的な目的はねえが」
ジッシツテキ、なんて使う彼を始めてみた。
「まあ、おおきな目標はある」
ザルシュは唇に人差し指を「しー」の形にした。

「つまり?」
「秘密」
「えええ~!!」
「あははははは」
ザルシュは笑いながら(きっとガールフレンドの気をはぐらかす気なんだ)手を無理やりひいた。

アイズィーは家にかえってから、彼がどれだけの策士か実感したのだけど。

つれられたのは、おおきな広場の噴水広場だった。
ここはいつも賑わっているんだよ、なんたってここは、地下に明かりが灯る随分前からあった町だから…。ザルシュはそう囁きながら、あそこをゆびさした。
偽りの、地下に光がないためにウィダードがつくったあの人工太陽。
今は月になっていた。

アイズィーは寂しくなった。
卍は、そのウィダードの技術を乗っ取ろうとしている。父上は「解りきったこと」といつも呟く。
ロッパさまもいつもそういっていた。
もし卍のボスが現れたら、私は総力戦してまでそいつをひっ捕らえてやりたい。
「ああーーー!」
「あー」
「王子だーーーー!」
ぼんやりと物騒な考えごとをしていた彼女を我にかえさせたのは、そんな子供たちの叫び声だった。

2010-10-07 21:05:04


Ewota

そいつらは、きっと私から愛しの彼をうばうんだ。女の勘はそう簡単にくずれない…
「王子―!!その人だあれ?」
一人、妙に馴れ馴れしく彼にききだした。
彼は「野蛮王子」と「悪名」名高い人物なのに。子供というのは邪魔なやつ。
「こいつ?」
彼までのせられた。
「そうだよ。そのちっちゃい女の子」
少年は私を指さしながら、きつい言葉を屈託のない笑顔を保ちながらあびせた。
たしかに私は145しかないけど…なんて無礼な奴!!
「まてまてー、それは女の子に失礼だぞお」
一人フォローに回る。全然効果ないけど。

「しってるよ!!このこね、王子のカノジョなんだよ!!ママが言ってた」
どこからか可愛らしい(皮肉を込めまくって)おんなのこが口をはさんだ。
「マジでか」
「おお!!ヒューヒューアツーイ!」
「ヒューヒューヒュー」
茶化しの声はどんどん辺りに響き渡って、周りには大人もたくさん集まりだした。
「キスしたことあんのかよおお」
「これタク!」
「あんのかよお」
「ショー!!」
叱咤の声も響き、みるみる顔が火照るのが見なくても解る。
周りの大人も、しかりながらなんだかんだきにはなっているようで、ずっと其処から離れないでいる。
「……うーん……」
キスコールに彼もまいっていた。
しかし、いきなり
「これはカウントに入れるなよ」
その声が耳元でささやかれ、
頬が何者かの力によってふゆ、とおされた。
いや、
目の前で驚きの顔にみちた子供たちがいた。

2010-10-08 21:38:03


かならず掲示板ルールをお読みください。

ルール違反な書き込みを行った者は、アクセス禁止になり、サイトを見ることが出来なくなります。



■■■禁止事項■■■
・チャット的な使い方(即レスを繰り返す、○時に来ます、これからご飯なので返信できません、のような)
・レイトン教授シリーズと無関係な小説の書き込み
・性別、年齢、学年、誕生日、居住地域、学校行事、学級閉鎖などの書き込み
・「裏」という二重人格を表現した書き込み
・ふさわしくない内容の小説(残虐行為、同性愛など)
・同一人物の小説複数進行
・小説の真似、盗作
・なりきり小説でのキャラ崩壊
・書き込み者を限定するスレッドの作成
・スレッドの宣伝書き込み
・個人HPの宣伝書き込み
・ふさわしくない書き込み


なまえ※必須
内容※必須