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レイトン教授と呪縛の魔国(幻の王国3)

olive

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のつづきです。

約100年ほどむかし、最大の繁栄をみせた二つの王国が、理由も不明のまま破滅した。

それを知るは、その国の民の僅かな末裔のみだった。

王国の破滅はいかにおきたか、それを探るべく、レイトン達はタイムマシンにのって過去へと調査にむかう。


ネグリシャムラの呪縛はいかなるものか


どこかでひっそりとうごめく闇


砕け散る運命のハグルマに


レイトン達は真実を見るか



そして
誘惑の先の目的とは…?



お楽しみに………

2010-08-17 23:50:33


のなりい

ま、マークさんのひ孫っ!?
ぬぁぁぁぁぁ・・・・・なんか凄まじい←

ざ、ざ、ザルシュ君が地上で生き延びてっ・・・。
ほわ~・・・・・続きが気になる~~・・・。

2010-12-18 18:50:09


Ewota

おひさすぎです!!
のなりい、コメ返しスマソ!

更新で償います…。

「私も実のところちょっと混乱していてね…。本当のことが分からなくなってきた。
ただいえるのは、私達がいままでして来た推理は嘘、ということぐらいかもしれない。
もとはこんな簡単なことだ。

もともと地下と地上をつなぐ通路は二つあった。
アイズィーとザルシュは、別々の出口から脱出したんだよ、地下から。
そして、イタリアの南部と北部にばらばらになった。
アイズィーとマーク、またほかの住民は南部にある(実在しません)ティンクザスラ村(第2スレで触れています)にすんだ。
ザルシュは北部にほかの住民とあたらしく村をつくった(実在しません)」
「村?」
ルークは尋ねた。

2010-12-26 23:00:08


Ewota

「まるで18世紀で時間がとまったような、古いイタリア語と英語のとびかう自給自足の村。
いっさいのよそ者を寄せ付けない、不思議な村がある。
そこの長老にあたいするのが、ほかの人々とはオーラの違う、ピエールという人物だ」
「ピエール?ザルシュじゃなくて?」
「カルロにウィダードの名前があるように、ザルシュには祖先のイタリア人の名前がある」
「あ、そうだ。ミドルネーム、ピエールだ」
「そうだった!!」



「彼こそ、ザルシュだ。
ただ、私がきになっていたのは、……カルロ、なぜアイズィーはザルシュが死んだと確信したんだい?」
「ごちゃごちゃうるさいなあ。先生は。
どうせ知っているかもしくは推測はあるだろうに」 

「……」

2010-12-26 23:14:22


Ewota

「カルロさんが『ごちゃごちゃうるさい』というときは、たいてい怖いです」
ルークが囁いてきた。
「どういう意味かな?ルーク」
「闇のカルロさんの口癖、とでもいうのかな。
とにかく、彼が『ごちゃごちゃうるさい』というときはたいてい、怖いんですよ」
「ほう」

クラウスが話してください、もったいぶらずに、と囁いてきた。
「ずっと前から気になっていた。彼女の作った絵本には、右手が石に潰された絵で、一言

『Die』

と書かれている。
きっと彼女は、その右手をみて
『到底助かるまい』と考えたんだろうね…」
「と、いうと?」
「すっかり白髪になってしまった、その長老の右腕は
ないんだ」
「……!?」
「むごいことをいってしまったね」
「……」

2010-12-27 15:24:12


Ewota

「カルロ、なぜ私が君の完璧にちかいシナリオが嘘とわかったか。
それは、時代背景とめちゃくちゃだったからさ。
ザルシュの住んでいる村は外部から情報が遮断されているからね」


真実を、ひもとこうか。


「地上に、別々の所からでた二人。
ザルシュは風のうわさで、アイズィーが生き延びたことを知った。
しかし、彼は彼女が『ザルシュは死んだ』と勘違いしていることを知って、あえてなにもしなかった。彼女がパニックになることを想定して」
「婚約者が生きていたのをしったのに?僕だったら、『生きているよ、結婚しよう』と飛びに行くのに」
「クラウス、これが不器用なザルシュなりの判断だろうね」
「…」
「ただ」
「ただ?」
「クラウス、いい呟きだったよ。
ザルシュはそういったところは不器用だったが、世渡りとよばれる類はウマかった。
かなり高度な頭脳の持ち主だよ。
ときとしてそういった頭脳の持ち主は、私達とは考えの違うことをする」
「そのあと、なにしたんですか?ザルシュ」
「そう、地下の二つの国を調査しようとしたイタリアをせいした。財力と、頭脳を駆使して」

「……」

「地上は帝国主義の真っただ中。地下を征服しようとしたイタリアの上層部を言いなりにさせた」
「それで、地下をまもったんですね」
「そう。
そして、その後は静かにくらしていた」

「…え?なんにもしなかったんですか?その後」
「それがね、上層部を握る、実質的な支配者になると、なにかかわってしまうのかな」
「…まさか」
「時は第二次世界大戦。
この時、地上では
『敵国が毒薬を撒く』とイギリスでパニックになった(事実です)。だからガスマスクが支給されたとか(事実の可能性大)」
「それと何の関係が」
「なんでイギリスの政治家が、敵国イタリアの科学者に毒薬をつくらせるのかい」
「どういうことですか?」
「さかのぼって考えて御覧」





さて、古い話題ひっぱりだしちまったなあ;
スネーク団って、おぼえてます?あれ、なんであったかおぼえてます?
「戦争の秘密兵器である毒薬をつくれ」と主張したガードンが指揮した科学者軍団です。
そしてそのリーダーがエルドマク。
カルロが10~12歳のとき、機密軍団は世間にばれてしまい、リーダー達は「幽閉」されてしまいます。
そして、エルドマクを連行する時に城では殺人がおきたんですよね……あ。絵だけの表現にしてたけど…(殴
そして、そのスネーク団の家族でできたあたらしいスネーク団のリーダーがカルロ。スパイに、ヘッツィがいます。
これが、いまのところ真実とされていることです。
さて、真実はなんでしょう??



第8章序盤終了

2010-12-27 17:27:20


のなりい

教授の言いたいことがさっぱりわからない私・・・・・(汗)

ってカルロさん、怖い・・・怖いよっ?!
なんだか豹変してますが・・・←

2010-12-27 23:27:37


Ewota

作者がマンネリ気味なこの小説の終わりが見えてきた!!
じつは、レイトンがこのカレンなナゾトキをしたあとは、殆ど後日談なんです;
ぶっちゃけ、レイトン達は完璧なナゾトキはしない。
だって、ほら1レス目
「レイトン達は真実をみるか」
それさえもわからないんですよ。
レイトンにも、とけない謎はあるんじゃないか。そうかんがえて一年半、やっと終わる……

今後はイラストにも専念しますが、奇跡の仮面はおあずけなので、もしかして公式と小説の結末がぶつかるかもしれないけど……
書いていきます。


こめ返し!!
あはははは、……。
ほんとマジごめん…
文章へただし、1年前と設定かわりすぎだし、
もう、ほんと……ごめん
カルロが豹変すると(露骨に)怖いのは、恒例だよWWW

2010-12-30 19:00:16


Ewota

中盤

賭けられた人々

ザルシュがいきていたとは?
カルロの本当の目的とは?
高度な頭脳バトルの勝利は、だれがつかむのでしょうか?

「まったく、頭が空っぽな奴はこまる。
勝負とか、目的とか、そんなものが無くったっていいじゃないか。
ただマイライフを楽しむ。それだけさ」

2010-12-30 19:04:38


Ewota

アナログオリ伽羅です。
デジタルとはまた違うなあ……。

更新!!

「そうか!!スネーク団を忘れていました!!
そうですよね、かれらはイタリア人、イギリス人のガードンとは敵どうしのはず。
なぜ敵の力を借りたんだろう」
「これには裏があったんだよ」
「裏?」
「彼らの大学時代までさかのぼって考えなければならない」


かつて、ガードンとエルドマクが親友だったのは知っているね。
そんな彼らは実は大学時代、「地下の王国」という研究をしている。
エルドマクは物理、ガードンは法律をまなんでいたのに、エルドマクに至っては、自分がその領主の子孫だというのに。
エルドマクは知識がたけているわけでも、神童でもなかった。
カルロと違って、真実をいっても意味がないんだ。
「どういうことですか」
「まあまあ」

だから城の人々は、なぜ地下の住民であった自分達が地上にでたのか、そんなこと言う必要はないと思ったんだ。
でもそれは逆にエルドマクの気持を駆り立てた。
なぜわが祖先は国をすてたんだろう。こうして幻と化してしまったんだろう。

二人は国の調査をはじめた。

それに気付いたザルシュは、なんと調査をやめさせるために刺客をだしてエルドマクを脅し、むりやり金の取引をさせた。わざとうらぎらせたんだ。

「なんで……」
「かつて彼の中では、王国の情報を遮断することは、自分の故郷をイタリアの侵略の手から逃れさせるためだけの策略だった。
しかし月日が経ち、目的が変わってしまった。
ずっと自分の手の中に治めておきたい。いわゆる独占欲にかわってしまった」

そして、彼らの仲は裂けた。



「そのまま、カルロが生まれてしまったんだ」

「随分と心情のはいった推理だね」
「聞いた話にかぎりね」
「……っこの野郎……」

2010-12-30 22:23:50


Ewota

最近きてませんが、これからも当分これません。諸事情もあって……
只今、作者自身が過去の「王国」をよんで、どこまでネタばれしているかさがしてます!

ものすごい長編になりそうな勢い……

真実が分からない!という方にヒントです。
はい。いままでレイトンが解いてきたナゾ、ほぼ嘘ですwwwwwwwww
カルロのとった行動は、演技とマジが混じってます。ちなみに、腐ったリンゴの件(くだり)は、マジです。
エルドマク犯罪者、嘘です。
ガードン偽悪者、マジです。
ちなみに、ナゾトキの鍵は、「ブレッド・ライ」という、カルロ、またはマルコの使っていた偽名です。真実は、案外あっけないですよ。もう殆どばれてます。
カルロさんの目的は、「ないんです」。


もう、わかるんじゃないかな??

2011-01-23 21:10:07


Ewota

2010-12-30 22:23:50


に、補足。
なぜ二人が地下の調査をしはじめたかというと。
ちょっと、レイトンの台詞が残念な意味で難解でした。

アイズィーはエルドマクに、何故自分が祖国をすてて地上にでたか、教えていないんです。
きっとはなしたくなかったんでしょうね。
レイトンが言うとおり、エルドマクは頭が悪かった。だから、説明しても無駄、理解しないだろうとおもったんです。
逆にそれが盲点になった。エルドマクは親友と一緒に謎をときあかして、世間に「幻」の王国の実態をおしえようとした。
もし実態がばれたら、自分がイタリアから情報を漏らさなかった努力が水の泡!!
ザルシュは狂気にはしったわけです。

じゃあ、なんでアイズィーはエルドマクに実態をおしえず、「夫」ににていてきらっていたカルロにはおしえたかって?
さあ。

2011-01-23 21:22:27


のなりい

わっ・・・・わかんねぇっ!!←どこまでも馬鹿

ようわからんが、これで文章が下手なら私の文は終わってる(汗)
い、いや、うん、とにかくかっこいいデス。
何がって雰囲気が。

更新は自分のペースで頑張ってね!!
応援してるよ~

2011-01-26 01:05:54


Ewota

のなりい
今からレイトンのナゾトキタイムだぜ!!それをヒントにがんばれ!
そして、更新おそいのによんでくれてありがとう……・;

「そして、一連の事がおきた」
先生は抵抗するカルロさんをタイムマシンに押し込み、時間は1960、カレラさんのコンサート場を場所に設定した。
「ただし」
先生はキーボードをカチカチとタイプしながら、
「これ以上は調べる度に圧力がかかって、真実は解らなかった。わずかにヘッツィが残してくれた言葉もあてにならない。
……あとで、全てはいてもらおうか!」

そう語る彼の背中は、おぞましいオーラに包まれていた。
「ダッド」
ジョルジョがわずかに唇をふるわせた。
「怖い」


先生の推理をすべて聞いた観客は、その真実をのみこめなかった。「世の終わり」とまでいう人もあらわれた。
なのに、カルロさんは満足げな顔をしている。
「私は君の身の回りの真実がつかめた。
ただ、まだ分からないことがおおい。そして、君の目的はまだ
さっぱりわからない」
先生の声に、カルロさんは
「……」
なにもいわない。

「きみの目的は、なんなんだい?」
先生がその質問をした時、会場がさわぎにつつまれた。世紀の瞬間だからか、誘惑のプリンス、とメディアにいわれているカルロの真実がしりたいからか。
ステージのど真ん中におかれた合金のタイムマシンは、がたがたと鈍い音をたてている。

「……ふ」
カルロはニタリとわらった。
「まったく、頭が空っぽな奴はこまる。
勝負とか、目的とか、そんなものが無くったっていいじゃないか。
ただマイライフを楽しむ。それだけさ」

「馬鹿にしてんのか!」
クラウスさんの声で、会場の声はしずまり、カルロさんの笑みはふっと消えた。
「そうだよ」
「お前は自分が楽しむために、いろんな人を苦しみにおいやっているんだぞ……」
「あ、そう」

「謝罪もなしにこれだなんて、よっぽど君の方が空っぽだ」

「ふうん」
カルロさんはマイライフ、だなんて言い方をしている。自分が楽しむために、ひどいことをしていたなんて。
僕のむねに、かなしみと憎しみがわきあがった。

しかし、一瞬僕はなにかに引っかかった。
マイライフ。
これって暮らし方のことをいうライフじゃなくて、人生のライフなのかも。
人生を……全うする?


まだカルロさんは23のはず…


まさか!

2011-01-30 22:39:52


のなりい

カルロさん、寿命??←
・・・実はザルシュ君だった!!(笑)

それをヒントに(?)思考回路が曲がっていく・・・・^^;

2011-01-30 23:34:57


のなりい

あ、連レスごめん!!
「それをヒントに」の「それを」とは、教授のナゾトキのことです。

2011-01-30 23:35:42


Ewota

のなりい
連レスなんて気にするな!大丈夫だよ。
それにしても、のなりいの推理はどきっとさせられる……
透視能力もってんの……??

更新!!
ぼくはその推理が嘘だとしんじたくて、目をギュっとつむった。
そんなはずはない。首をふっているのに、僕の瞼のうらで、いつもの通り透視がはじまる。

カルロさんがいる。
カルロさんは自分の実家に一人たたずんで、大広間の真ん中で段ボールをあさる。そっか、カルロさんち、大豪邸だった。

段ボールをあさっていたカルロさんの手がぴたりと止まる。
「なかなか精巧にできてるじゃあないか」
手には、骨。頭蓋骨。
それをカルロさんは丁寧に広間にならべ、赤い液体をバケツいっぱいブチまいた。そして弾を抜いた拳銃、短剣を気のままにさし、ふみつけて傷をつけた。

「それっぽい?ヘッツィ」
「お前なあ。つーかこの赤い液、いったいどうやって作ったの」
「企業秘密ー。酸化が早い」
「…………」


ぼくはその瞳をあけた。
いまみたのが真実なら、僕の仮説はおおあたりだ。そして、話があう。
ただ、僕がこの推理をはなせば……

「レイトン先生」
「ルーク?」
「僕、謎がとけました」
「ルークが?」
「はい」
「ぜひ、聞かせてくれないか」
「OKです。では」
謎をとく?馬鹿じゃないか。
カルロさんの目はそういった。

2011-02-05 22:54:31


Ewota

「先生。僕の推理ですが、きいてください。



カルロさんに目的はありません。
情報にふりまわされている僕たちを嘲笑っているんです。
しいて言えば、人を騙す事……でしょうか」
「ルーク。私は混乱しているよ」
「先生。その混乱が、まさにカルロさんの目的。僕たちはカルロさんの過去を調べたりして真実をしろうとしたけど、そもそも矛盾が生じるようになってるんです。それは、嘘の情報だから」
「……」
「ぼくはこの言葉にひっかかりました。
『まったく、頭が空っぽな奴はこまる。
勝負とか、目的とか、そんなものが無くったっていいじゃないか。
ただマイライフを楽しむ。それだけさ』
これを本当の意味にしたら、こうなりました。
『何故みんな解らない。
目的が必ずしも重いとはかぎらない。
ただ、人生を全うしたかったのさ』
先生。もしかして先生、カルロさんが裏で糸引いて、サンステリとウィダードを自分の領土にしようとしてるとおもったでしょう」
先生は口をつぐんだ。
図星だったんだ。
「違う。それだけじゃない。
11年前、カルロさんの家で行われた虐殺も、まったくの嘘なんです!」
「え……!!」
先生、クラウスさん、会場全体が驚きにつつまれた。
「うそ!私、この目で見ました。骨とか、銃とか……」
アンネさんの声。
「いや」
僕は、はっきりいった。
「ねつ造です」


「変な観客がいるらしい」
「ほんと?」
「ヘッツィ、なんかいやな予感がする。会場でざわめきがしない?」
「さっき教授がきて、可憐に推理してた。どうせ、間違いのな」
「いや、推理してるの、その弟子」
「マリン、それほんと!?」
「うん。あの子、たしか超能力者じゃなかった?」
「……へんな観客といい、エスパー弟子といい、おっかねえなあ」
「あ、みえたわ、例の観客」
「どれどれ……

!?」
「どうしたい」
「親玉がきちまった」

2011-02-05 23:55:55


のなりい

透視能力なんてないよ^^
あったらテストの前につかう(笑)

す・・・全て捏造とな・・・?
私も混乱してる~~~・・・。

2011-02-07 01:34:37


Ewota

おひさしぶりです。

ちょっとお知らせ。
長すぎるうえ、話が(カッコよくいえば)かいた脚本家によって、結末が別々になってしまいました。
また、奇跡の仮面が出たことによって、設定が矛盾してしまったかもしれません…

無責任ですが、ナゾトキ終了以後の、国が滅びるまではさらっとした文でおえます。
本来はレイトン達が冒険をつづける予定でしたが……
そうするとあんまり長いので。

その後、新しい小説は、いままでの私のかいてきた小説の設定をリセットします。
あしからず……

2011-03-05 23:36:21


Ewota

「何を根拠に」
レイトン先生が呟く。
そう言われては、言い返す言葉が全くなかった。
僕は先生に、自分の能力の事を言っていない。今伝えても、混乱に陥るだけ。

「証拠はある、レイトン」
その声がして、会場の誰もが後ろを振り返る。
「スコットランドヤード、警部のチェルミーだ。調査結果がある」
「警部」
「なぜルークがこれに気付いたかは知らんが、ティンクザクラ城での虐殺は嘘。正直、タンスィ―少女も殺されていない。病死したんだ」
そう。
「ねつ造だったんです、全て。
アイズィーさんを守ろうとしてザルシュはいろんな圧力をかけた。だから真実をねじまげてしまった。それをカルロさんは利用して、遊んでいたんです!」
ただし、カルロさんにも気付かないことはあった。
チェルミー警部の言葉に、耳をうたがった。
「じつはな。継母としてアリシアをフォード家に無理やりいれた圧力の正体は、マルコ、お前の養子先の富豪だ」
「!!」
マルコさんの顔がかわった。
同時に、カルロさんの顔も…。
「事情聴取はすんだ。色々突っかかるところがあってな、調べていたら発覚した」

カルロさんがうまれる前から、フォードの人々は度々かかる圧力に気付いていた。
それを利用して、財産を横取りしようとした富豪がいた。
それこそ、マルコさんの養子先だった。
彼らは裏切り、裏切られ関係にあるガードンを騙し、彼の名前をつかって刺客を送り込んだ。
アリシアだ。彼女もその真実は知らなかった。「ガードン」から子供を取り返すために、カレラと入れ替わった。

それと同時に、ガードンのしきゃくだ、と慌てるフォードから「ガードンから一家潰される前に念の為保護する」とマルコを取りあげた。
しかし、それは成功しなかった。マルコは血筋を知ると家を出ていったし、ザルシュの圧力で事が運ばなくなった。
これが真相だった。



「そんなところまで……」
マルコさんは泣き崩れた。

2011-03-06 00:00:14


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