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レイトン教授と漆黒のピストル

NAZOボーダー

ども、NAZOボーダーでございます。
今回勝手ながら小説を書かせていただきます。
この物語に出てくるオリジナルキャラクターを紹介・・・・。
①クリス・ソルニエ(女)25才
性格:男らしいが静かな優しさを見せるアネ   ゴハダ。拳銃の名手で元はスコットラ   ンドヤード所属の捜査官だった。
②ジャック・モラーヌ(男)20才
性格:正義感が強く若くしてスコットランド   ヤードの刑事になったのだが女性の様   な容姿で華奢なためなかなか活躍がで   きないのが悩み。
では、「レイトン教授と漆黒のピストル」
お楽しみください。
(なるべく毎日更新させていただきますが諸事情によりそれができない日がございます。なにとぞご容赦ください。)

2010-07-21 15:29:39


NAZOボーダー

更新♪↓


「助けて~!!」

「何スか?アレ!」

「見れば分かるだろう?仕事だ。」
落ち着きすぎだろ?

「あのチビを助ければいいんで?」

「被害者をチビ・・・。チェルミー、教えてやってくれ。」

「ああ。」
この人がチェルミー・・・。ヒゲで警察の制服って・・・真面目そうだぜ。

「チェルミーさん、初めまして。」

「あぁ。君がクリスか。一緒の仕事は初めてだが、噂は聞いている。そして今回の仕事だが、一か月の君には・・・ちと早すぎはせんかと・・・。」

「大丈夫ッス。死人は出さないッスから。それに特別捜査官の手続き以上には伸ばしません。」

「いい度胸だ。君が何をしたとしても、受け止めるのは君自身だ。部下の一人がやったことだからな・・・。俺たちが責任を負って若い芽を守りたいんだが・・・。」
優しいな、チェルミーさん。部下がいっぱいいるのも分かる・・・。

「で、チェルミーさん。仕事・・・早くしないと!」

「分かった。今日の君の任務は、犯人に拘束された被害者・・・。あの子供を助けることだ。分かったら早く行け!」
は?お前がダラダラ話してたんだろ?

「イエッサー!」

2010-07-29 17:30:13


NAZOボーダー

あ。ちなみにジャンとクリスは同い年、小説中の現在で25です。誕生日も決めてある。
イヤ、自分で気になるから載せた♪

後載せたいのは・・・。クリス他オリキャラの名前のスペルを・・・。(調子乗んな!)

クリス→Chris Saulnier
ジャック→Jack Morane
ジャン→Jean M Robbins

以上、作者の調子乗りでした。。

2010-07-29 19:22:30


lemon

英語力ナッシングのlemonが来ました!
クリスさん……女性だったんですか!?(読解力なくて済みません)
拘束された子供……頑張って助けるんだ!
更新、楽しみに待ってまーす[s:0062]

2010-07-29 23:09:35


NAZOボーダー

→lemon
「俺」とか言ってるから当たり前と言っちゃあ・・・。
カッコよすぎる女の子感が欲しかったんだけど、なんか・・・まんま男みたいに。
ドンマイ!クリス。作者もあんな子に育つとは・・・!
クリス)ザケんな!マジキレんぞ!誰がテメェの敷いたレールの上通るかっての!
NAZO)いいじゃん、成り行きだよ。成り行き。
クリス)・・・。(プチっ)
ボコ!ガコン!ドス!


更新です↓


俺の目の前にある建物。いつもと変わらない、名門グレッセンヘラーカレッジ。
「久しぶりに見るなぁ~」

ハハ・・・と笑ってから、正門から堂々と入って行った。

いつもと変わらない門、いつもと変わらない講堂。

いつもと変わらない・・・とは言いにくい状況だけどな。

さて、行くか。

「状況は?」と、そこら辺にいた警察の制服を着た男の人に尋ねた。

「えっと。只今、犯人は子供一人を拘束中であります!被害者はジャック・モラーヌ、15歳であります!」

「15!?マジでか・・・。10歳前後だと・・・。」

「箱入りムスコ。」

「ん?」

「箱入りムスコだったのであります。」

「運動もせず、か?運動しないと背伸びないんだぞ?」

「資料にはそう書いてあるであります。過保護に育てられた、と。」

「犯人の特徴は?」

「茶髪で身長は170cm前後であります。」

「ふーん・・・分かった。ありがとう。行ってくるな♪」

「ハイっ。行ってらっしゃいであります。」




教会には?・・・いない。

研究室には?・・・いない。

じゃぁ講堂は?


見つけた。

チャッって銃構えて・・・深呼吸。
ふぅー・・・。

「動くな。」

「!?・・・誰だ。」

「あ!警察の人?助けてっ!」

犯人の顔は見えなかった。ぼんやりとしか。

なんでだろう。被害者の顔は見えたのに。

「任せろ!」
チャッチャと片付けて帰る!

「おい、何するつもりだ?捜査官さん」

「アンタを捕まえて、そのチビ助ける。んで給料あげてもらう。」

「それは無理かも。」

「チビって誰の事ですか!?」

「んだと・・・?」
なんかコイツムカつく!空砲で脅かすかな?

パンッ・・・。
ふぅ。


ドッ・・・。

は?今の音・・・。
空砲・・・じゃない・・・?

まさか・・・


ドサって。それっぽい音を立てて。
さっきまで被害者を拘束していた加害者が。
一瞬で・・・。被害者になっていた。

その瞬間、俺は犯罪者に成り下がったんだ。


「ありがとう!警察の人!」
くったくのない、15歳とは思えない笑顔が近づいてくる。

「あの人を殺してくれたんでしょ?」

「殺した・・・。」
その言葉が、普段ニュースを見てる時より、とても重く感じた。

「ねぇ、お兄さん何て名前?」

「俺は女だ・・・。」

「ごめんなさい!だってカッコよかったから・・・。」
俺は何をやってるんだろう。

「人を殺して・・・。カッコいいわけがないだろう?」

「え・・・。ハイ。」

「クリス・ソルニエ。」

「え?」

「名前。じゃ、行くから。」
もうホント・・・。早くここから出たい。


「クリス・・・ソルニエ様!!」


あぁ・・・。頭痛い。

グロスキーさん呼ばなきゃ。チェルミーさんでもいい。誰か俺を逮捕して欲しい。

罪の意識が高まる。
あぁ・・・。誰か助けて。






事件の後でグロスキーさんから聞いたのは、犯人は2人いて、その内の一人を俺が撃ったという事。

俺が気を失った後、もう1人が中から出てきて自首したんだって聞いた。

それともう一つ。

懲戒免職。いわゆるクビだってさ。

まぁ、大きい事件とかあったら、呼び出しかかって特別に仕事させられるんだって。

裁判で決まった俺への判決は執行猶予なしの禁固1年。

グロスキーさんやチェルミーさんが刑が軽くなるように働いてくれたんだって。






「ふ~ん。刑務所ってこんな風になってるんだ。」

「しゃべるな。」

「・・・分かったよ。」

「お前は十分刑期を短くしたんだからな。模範囚でも早く出るのは難しいぞ。」

「・・・。」

「ココがお前の牢だ。1年はココで過ごしてもらう。細かい事はまた後で教えてもらえ。分かったな。」

「・・・。」

牢の鉄格子は閉ざされた。




続く♪

ちなみにもう牢屋の話題はあまり出ません。何しろ刑務所に行った事がナイもので、ネタ切れです(笑)

2010-07-30 19:14:36


lemon

クリスさんの給料上げてもらう発言、ちょっと受けた♪
是非、サンプルボイスにしてください!
まあ、刑務所行った事あったら凄いな……さすがに、社会科見学でも刑務所は行かないだろうし。
しかしソルニエ様って凄いなぁ、相変わらず。

2010-07-31 22:49:20


NAZOボーダー

→lemon
サンプルボイス!(笑)
着信→「んで給料あげてもらう。」
何か他の人に聞かれたくない!
給料あげてほしいんだと思われる~

設定的には、ジャックはそのカッコいい背中を見てソルニエ「様」化してしまう、みたいな。
自分女扱いされなかったよ?みたいなね。
で、「ソルニエ様~❤」みたいなね。
そんな設定でした。(笑)

2010-07-31 23:35:36


NAZOボーダー

更新~♪↓



久しぶりに出てきた外は予想以上に明るく見えた。

迎えに来てくれたグロスキーさんに・・・イヤ、グロスキー警部に自分の結論を述べた。

「警部に昇進おめでとうございます。チェルミーさんも警部になったんですって?」

「あぁ!チェルミーとはクサれ縁でなぁ!」

「・・・警部。俺考えたんですけど。」

「何だ?」

「日本に行こうと思って。」

「日本!?何を突然?」
警部には突然でも俺には1年考え続けた事。

「銃刀法ってので・・・ピストル勝手に持っちゃイケないらしいですよ。それと・・・スコットランドヤードに犯罪者は要らないでしょ。」

「辞任・・・届?お前はもう・・・」

「あの時警部が言ったのはクビ。なのに呼び出しかかるなんて、意味分かんないッス。」

「・・・。もうイングランドには帰らないのか?」

「は?日本のすばらしい法律で、どれだけ銃によっての殺害がないか調べに行くんスよ。ココの法律に役立てられるかもでしょ。」
これが俺の答え。

「警察外からのストライキってことか?」
警部は笑いながら言った。

「んなワケないッス。政治革命の域ッスね。」

「ははは!」
この豪快な笑い声に誘われ、スコットランドヤードに入って、まさか1か月で追い出されるとはね。

人生はわかんねぇよな~?

「金なら退職金で足りますから。行ってきます、警部。じゃ、空港まで運んでください。」

「今から・・・?しかも俺が運ぶのか?」

「ハイ・・・って車かなんか持ってないんですか?」

「走って来たからな。これが結構遠いんだ。すごくいい運動になったぜ?」

「・・・バスで行きますね。」

「バス停まで競走だ!クリス!」
警部が走り出す。

「はぁ!?」
しかも警部速くねぇ!?俺体力は自信ないんだけどな~。

「競走なら負けねッス!」
猛ダ~~ァァッシュ!!!!!






はぁ・・・はぁ・・・。

「ね?負けなかったじゃないスか。」

「目上に対する手加減ってモンを知らんのか?」

「・・・誰が目上だ?もう辞任届出したもんね~♪」

「こらッ!クリス!」

あ♪バス来た♪
「また会おうね~警部サン☆」
って手を振った。

グロスキー警部は笑って、
「あぁ!連絡できたらしろよ~。元気でな!」
絶対怒られると思ったのに・・・。

そう思ったら。また泣けてきた。ヤバッ。

腹いせに
「バカ警部!いつも俺を泣かせやがって!」
って叫んでやった!

日本ね~・・・。サムライとかいるかな~♪




続く!
日本での出来事は書かないつもりです。
機会があったら的な。。。

2010-08-02 14:15:22


lemon

……さすがにサムライはいないんじゃないかな。
けど、クリスさんが望むなら私がサムライの格好でクリスさんをお出k(殴
サンプルボイス……ていうか、キメゼリフかな? 教授の「英国紳士としてはね」とかそういうの。

2010-08-04 22:38:17


NAZOボーダー

→lemon
クリスのためにありがとう・・・♪
クリス)わぁ~ヤベぇっ!本物のサムラ~イ!!写真撮ってくれ!わぁ~ありがとう!


ちょっと時間の関係がこんがらがってきたんで整理しま~す。。

七年前・・・~第三章・過去~

五年前・・・クリスが捜査官に
年が明けて、
四年前・・・暴発事件

三年前・・・クリスが日本へ

一年前に帰国です。

2010-08-06 13:05:41


NAZOボーダー

結構放置してすんません・・・。
死んでお詫びを~・・・。

更新↓

~第四章~ルーク・トライトン

「君は・・・。」
驚いた様子の先生の目の前には、若くて中性的な茶髪の男性が立っている。

「レイトン教授ですよね?ちょっと協力してもらいたい事が。」

「それはいいのだが・・・君の名前は?」

「はい!ジャック・モラーヌ、スコットランドヤードの刑事、やってます!それはそうと、このカレッジにソルニエ様がいらっしゃるらしいんですが?」

ソルニエ様?ソルニエって・・・。

「ソルニエ様って・・・?」
おっと、口に出ちゃった。

「俺か?」

「ソルニエ様ぁあ!やっと会えましたね!感動の再会ってやつですよ!神様はやっぱり僕に味方してくれるんだぁ!」
モラーヌさんって・・・すごい人だなぁ。

そういうとモラーヌさんは、クリスさんに・・・抱きついたんだ。すごい勢いで。

「ぎぃやぁぁぁぁああ!!!」

ロンドンじゅうに響きそうな叫び声だったなぁ・・・。

「何すんだ!この女男!離れろッ」
そう言ってモラーヌさんを引っぺがす。

チラッとクリスさんの顔を見ると、真っ赤で、バスみたいだった。

続く。。

2010-08-16 15:08:56


ティリ

初めまして!ティリと申します。
題名に漆黒のピストルって入ってたんで魅かれました。そういうの好きなんです!
タメ&呼び捨てOKです♪

2010-08-16 15:55:19


lemon

時系列の整理、助かります!
これで推理しやすくなるぜ♪←

よし、なら私が日本を案内しようじゃないか、クリスさんのためにっ!!←←
真っ赤な顔なクリスさんもなかなか……←←←

2010-08-16 22:38:57


NAZOボーダー

→ティリさん
コメ有難いです。。
題名スパッと決めちゃったのでどうしよう・・・。とか思ってたんですけどねー。
今になってみると良い感じですね・・・。

→lemon
推理するほどすばらしいのじゃナイッス!恐れ多い。。

クリス)日本で有名な佐藤さんのところに行きたいですッ!

忙しいのでレスだけで失礼します、すいません・・・。

2010-08-18 14:07:27


NAZOボーダー

更新↓↓♪


「ヒドイじゃないですか!?無理やり引っぺがすなんて!あの優しさはどこに行ったんですか!ソルニエ様っ」

「黙れ!大体お前はいきなり抱きつくなんて破廉恥な!初対面のくせに・・・。」

「初対面じゃぁないですよ!忘れられていたんですか僕は!なんて悲しい事!僕はついに神に見放されたんですかッ!神様ぁぁぁあああ!」
すごい・・・人だなぁ。

「お二人はお知り合い、なんですか?」

「知らん!」
「そうです!」

「え・・・。」

「・・・お前、なんか見た事ある顔だな。」

「思い出していただけました!?僕、四年前に強盗から助けていただいた者ですッ!」

「・・・。四年前、強盗・・・。んぁ!あのチビか!?」

「ハイそうです!もうチビじゃないでしょ?ホラ!あれから身長めちゃくちゃ伸びたでしょ?」

「俺よりチビだ。」

「なんと厳しいお言葉ですか!」

「チビはチビだろが!」

すごい勢いでケンカが始まった。モラーヌさんって意外と血の気多いんだな。

「先生、どうやらお知り合いみたいですね。」

「あぁルーク。そうだね。ただ・・・好意は一方的のようだ。不思議な関係だね。」

「そうですね・・・。クリスさん・・・言葉づかいが酷くなっていますし・・・。」

「・・・止めた方が良さそうだね。」

「ハイ、先生。」

二人のケンカ、止めるのにどれぐらいかかっただろう?

「「ごめんなさい・・・。」」

ケンカを止めた後、先生は時計を見た。

「すまない三人とも。講義に遅れるかもしれないな。失礼するよ。」

「はい先生!研究室で待ってます。」

2010-08-22 18:27:33


NAZOボーダー

更新なり↓


「クリスさんが・・・その、自分がお友達を撃ったのを見たっていうのはどこですか?」

「何ですか、それ?」

僕は事件のあらましをモラーヌさんに話した。

すると、モラーヌさんはひどく驚いて、
「そのシチュエーションって四年前とそっくりじゃ・・・!」

四年前・・・?何のことだろう。

「言うな!それ以上言ったら・・・撃ち殺してやるッ!」

そう言って素早くピストルを抜いていた。

「落ち着いてください、クリスさん!どうしたんですか?そんなに取り乱して・・・」

「い、言いません!分かりました!ごめんなさいっ!でも、」

「ウルサイ!・・・思い出したく・・・ないんだ。あんなこと・・・してしまって。」

「二人とも、四年前ってなんなんですか!?何があったんですか!?さっきも四年前って・・・。」

あ・・・言い過ぎたかな・・・。

「・・・言いたくないっ。」
クリスさんは子供みたいに拗ねている。

おどけて見せているけど、心の中ではとても辛いはず。何せあんな状態になるまでのトラウマだ。

クリスさんは俯いたまま立ち上がると、
「・・・トイレ。」
って言って出て行っちゃった。

本当に・・・言い過ぎたかなぁ。

「ルーク君・・・だっけ?話しておいたほうが良さそうだね。四年前、このグレッセンヘラーカレッジである事件が起きたのさ。」

2010-08-26 20:41:24


lemon

ク、クリスさんが拗ねてる……
可愛いっ!!←
ジャックさん、4年前の話よりもっとクリスさんとじゃれt(殴

2010-08-26 22:13:17


NAZOボーダー

→lemon
クリスはツンデレです!!(理想は)
クリス)別にlemonに見せてるワケじゃねぇから!
NAZO)プッ・・・。
クリス)何だよ・・・!


更新だぜよ♪↓


クリスさんにそんな過去があったなんて。

「知りませんでした・・・。」

「そりゃそうさ。普通は話さない。プライド
ってものがあるんだろうね。」

「ハイ・・・。」

「ところでさ!」
いきなり大声を出されてちょっとビックリしたなぁ。

「ハイ・・・?」

「僕のこのソルニエ様ノートによるとさ、ソルニエ様のお誕生日って明後日なんだよね!何をプレゼントしたらいいと思う?」
やっぱり物凄い人だ・・・。

ノート・・・クリスさんが聞いたらビリビリに破られるだろうなぁ。

「・・・それはちょっとわか」
「やっぱりペンダントとか、かな?
僕が差しあげたそのペンダントがピッタリ趣味にあっちゃって、ペアの物を僕にプレゼントしてくれちゃったりなんかして!」

「・・・。」

「ルーク君?」

僕が何も答えられずにいると、クリスさんが部屋に帰ってきた。

思っちゃいけないと分かってるけど、

「ちょっと気まずかったかな?悪いな、初対面で二人にして。」

クリスさんは僕の帽子に手を置いて、クシャっと撫でた。

2010-08-28 15:27:07


NAZOボーダー

更新だよぉ~↓


「ん?お前何持ってんだ?」
クリスさんがジャックさんの『ソルニエ様ノート』を覗き込む。

「見ますか?これは僕の一番のお宝で・・・って、ソルニエ様!?」


あぁ・・・。遂にクリスさんが・・・。

「・・・『ソルニエ様ノート』だぁ?」

「ソルニエ様!これはですね~・・・。えっと~。何と言うか・・・。あのぉ・・・。」

「渡せ!」

「イヤですぅ~~!!」

やっぱり・・・。
「二人ともやめてください!」

「そのノート渡せ!ビリビリに破いてゴミ箱にポイだッ!」

「そんなことされたら僕の心はどうなるんですか!」

「何を言う!それが嫌なら灰にしてやるッ!」
と、言ってライターに着火!

「クリスさん!ダメですって!先生の新聞に燃えうつったらどうするんですか!」

「僕のノート~・・・!」

その時、先生が研究室のドアを開けた。

部屋には、

ライターを着火して暴れているクリスさん、
ノートを必死に守っているジャックさん、
そして、新聞や文献などを隠している僕。

「・・・何を・・・しているんだい?」

2010-09-01 22:28:49


NAZOボーダー

更新ッ!

「せ・・・先生・・・」

「あ・・・教授・・・?」

「皆、一旦落ち着いて、何が起こったのか・・・状況を教えてくれるかい?」

僕は先生に手短に説明した。
分かってくれましたよね?先生。

「ふむ・・・。クリス!ライターを消したまえ。今すぐだ。いいね。」

「あ。ハイ・・・。」

「ジャック刑事は!」

「はいッ!!」

「そのノートを大切にしまっておいた方が良いね。」

「はい!もちろんです!」

「ルークは・・・。」
先生は黙ってしまった。

きっとまだ読み終わっていないものがあったんだろう。
『それを片付けろ』と言ったら読めなくなってしまうし、
すごく散らかっていたから、『そのままにしておけ』とも言えないんだ。

すると先生は、
「・・・。これとこれはそっちに積み上げておいてくれ。それ以外は片付けてほしいんだ。」

「わ・・・わかりました!先生!クリスさん!モラーヌさん!手伝ってくださいよ!」

「「え!?」」

「お二人のせいでこうなったんだから仕方ありません!」

「ルークくぅん・・・。」

「ルーク、女性には優しく・・・。」

「教授、いいんです。ルークの言う事は間違いないんですから。」
クリスさんはさっきとは打って変わってお淑やかになった。

女性って怖いなぁ。
すると、
「オラ、チビ!手伝え!」

「は・・・ハイッッッ!!」

女性って怖いなぁ。

と、三十分くらいで片付けは終わった。

「綺麗になりましたね~~♪」

「つ、疲れた・・・。」

「俺もだ~・・・。」

「大丈夫かい二人とも?紅茶を淹れようか。」

「僕が淹れますよ、先生。」

「いや、今日は私が。座っていたまえ。」

少しすると、先生が四人分の紅茶と角砂糖を持ってきてくれた。

「いただきます。・・・やっぱり先生の淹れる紅茶は最高ですね!」

「ルーク、砂糖入れすぎじゃないのか?」

「そうですか?」

「何十杯も入れてるじゃないか・・・。」

「いえ。このティーカップには、この大きさの角砂糖を二十三個入れるんです!」

「・・・。二十・・・。」
どうしたんだろ?クリスさん。

「どうしたんですか?」

「・・・甘いのは苦手なんだ。うん。」

「そうなんですか・・・。僕は甘いもので幸せになるんです!」

「そっか。」
クリスさんはクスッと笑った。

綺麗だなぁ・・・。
あの怖い人とは思えない・・・。

「うぅ・・・。」

!!

「どうしたんですか!?モラーヌさん!!」

「は・・・はぁ・・・はぁ・・・。ぐ・・・ッ」

「おい!?チビ!大丈夫か!」

「だ・・・大丈夫・・・ですッ・・・。」

「ルーク!救急車を!」

「はい!!」

どうしよう・・・!

速く・・・!

速く・・・!

『はい、どうしました?』

「あ・・・あの!人が倒れたんですっ!すごく苦しそうで・・・・!」

『落ち着いて!場所を教えてください。』

「グレッセンヘラーカレッジです!エルシャール・レイトン教授の研究室です!」

『わかりました。今すぐ救急車を向かわせます。』

「わかりました!い、急いで!」

電話を切った僕は急いで研究室に戻ってモラーヌさんの様子を見た。

すると・・・。

2010-09-05 11:56:25


NAZOボーダー

更新だす↓↓。。


第五章~ジャック・モラーヌ~


苦しい

息が 呼吸が

できない・・・


「ッチビ!起きろよ!」

・・・ソルニエ様?

答えられない・・・

せっかく憧れのあの人が

自分にまっすぐに語りかけているというのに

声さえ出せない・・・

「死ぬな・・・!死ぬなよ!」

何かが・・・僕の顔に堕ちてきた。

涙?

ぇ・・・泣いてる?

「ぃゃ・・・だ!もういやだ・・・!俺の前で・・・もぅ誰一人 消えてほしくない!」

ソルニエ様・・・

泣かないで・・・

「何でだ・・・何で・・・!」

自分を責めないで・・・

「あの男も 父さんも母さんも!俺のせいで逝ったんだ・・・!神様・・・!」

やめてくれ・・・

「ジャックぅ・・・」

僕の名前

その人が読んだのは正しく僕のもの

こんなに名誉なこと

答えられないのが悔しい

こんなことにまで

僕は 無力で・・・!

2010-09-07 22:47:23


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