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レイトン教授と幻の王国†2†

olive(YK)

私の小説、ついに5作品目です。
今まで読んで頂き、有難うございます。





約100年も昔の事でした……

この世界の何処かに、とても栄えた王国がありました……

その名前は、ウィダード王国といいます…

しかしこの王国は、約100年を境に、この世からぱたりと姿を消しました…

今は何処にあったのか、何故消えたのか……

何も分からなくなったのです………







そう……たった一人の生き残りと、その一族のみは…………







時はロンドン事件から5年後…
そんな王国の場所を探しもとめ、王国消滅の理由を探るべく、レイトン教授達は立ち上がったのです!

完成したタイムマシンに乗って…





「僕は皆に手紙の配達をするよ。
でもね…
その傍ら…」
幻の国、ウィダード王国と
謎の配達人…

「私は彼方様をずっとまっておりますわ!」
悲劇の姫君。

「全て恨み呪ってやる…!」
過去と残された跡継ぎ…


幻の王国の真実とは……!?

お楽しみに………



前作「幻の王国1」
http://layton.g-takumi.com/novel_detail.php?bbs_id=23813

2010-04-20 23:48:46


olive

†只今の登場人物†

調査隊
レイトン教授(42)
ルーク少年(18)
ディミトリー博士
クラウス(28)
カルロ(23)※
エルドマク博士(49)


※カルロ(レイトン教授時間軸フォード家)関係者
カレラ(48)
アンネ(21)※
ヘッツイ(23)※
マリン(27)※
ヘルマン(25)※

ガードン(53)※

無所属
マルコ(22)

※はスネーク団の関係者

ウィダード王国関係者
フォード家(100年前フォード家時間軸)
アイズィー(10)

マルミゲラ家
ロチェス(セシル)(17)
ザルシュ(12)
ミダル(5)

ウィダード家
シラーマ姫(17)



剣士
ロッパ

商人
Mr.ダミー

無所属(ウィダード王国時間軸)
ナターシャ

2010-04-21 00:49:42


olive

オリジナル伽羅の血縁関係


フォード家(カルロ視点)

アイズィー(曾祖母)
ロッパ(祖父)
エルドマク(父)
カレラ(母)
カルロ(兄)
マルコ(弟)


エクスレラ家
アンネ(娘)
ガードン(父)

2010-04-21 14:49:10


olive

序章

Eyeこそ力


フォード家第5世

2010-04-21 18:48:58


Louis

第2 はじまりおめでとうございます☆
1も見させてもらってました!
頑張ってください。

タメ&呼び捨てOkですvv

2010-04-21 18:58:30


琴音(元彗柳)

はじめましてです。琴音といいます!私もこっそり1を読んでました!
これからよろしくお願いします!

2010-04-21 19:27:10


olive

Louisさま
1も読んでくださり、有難うございます。
タメ、呼び捨て、私もOKです[s:0316]


琴音さま
1もよんで頂き、有難うございます。
これからも頑張ります[s:0316]

2010-04-21 20:31:23


みっきー

はじめまして・・・だったっけ
読ませてもらいました。すごいですねぇ。
がんばってください!!

2010-04-22 22:14:04


olive

みっきーさん

こんにちは!
読んで頂き、ありがとうございます[s:0062]
凄くうれしいです[s:0316]

2010-04-23 17:13:35


olive

「先生」
「なんだい、ルーク」
僕は椅子に座り、近くのティーカップを引き寄せた。
「あの…先生、アンネさんは………」
「ルーク君」
クラウスさんに言葉を遮られ、僕は少しむっとした。けど、それはわざとだったんだ。
「ルーク君、それ以上は駄目」
「何故ですか」
クラウスさんはそれ以上は喋ろうとせず、ため息を一つついた。
「ルーク」
今度は先生に呼ばれた。
「ルーク、今は祈ろう。私達が一人騒いでも意味はない。だから」
「祈るしかないんですかっ」
苛立つ僕の声を遮るように、先生はああ、とだけ呟いた。

と、その時だった。
セシルさんが外に何かの気配を感じたか、窓を開けた。
「誰だ?」

「カルロよ!!!」
アイズィーちゃんの大声が響く。

2010-04-23 17:28:08


town

来ました!
おめでとう~!

2010-04-23 18:28:42


Louis

私もOKです。タメでしゃべってください☆
私も小説を書いてますが、そんなうまくないから困ってるんですよね~~(@_@;)

いいなぁ^^

2010-04-23 19:28:46


olive

town
きてくれて、有難う!
これからも宜しく(^-^)/

Louisさん
有難うございます!
では、早速……

いやいや、私もここまで書いてきたけど、まだ上手くはないんやて[s:0319]

2010-04-23 20:49:36


olive

レイトン先生は窓を開けた。
たしかに、男の人が立っていた。

それは、カルロさんで……はなかった。
でも、カルロさんと瓜二つだった!

髪と瞳は褐色で、甘い香りのするような雰囲気を醸し出している。
青みのあるふんわりしたシャツに、紫に近いスカーフの様なものをふわりとまとっている。しかも、留め具、銀色の留め具が美しい。カーキをさらに黒く深くしたような色のズボン。
優しげな顔をした、優しげな青年。
彼は僕達に歩み寄ってきた。
「あ、あんた」
ナターシャさんが彼を指差した。
「カルロと偽って、アンネちゃんをさらった………。
あんた、アンネちゃんを何処へやったんだい!」
「……すいませんでした」
青年は答えた。
声もカルロさんに似ていたが、カルロさんはどこか冷たい。この青年の声は、淡い哀しみを思い出させるような、穏やかで、優しげな声だった。
まるで、ブレッドさんの時のカルロさんのよう。

「…でも、アンネちゃんは苦しがっていたんですぅっ……
僕、そういう人を見捨てられない質(たち)なんですよ!」
「しかし」
レイトン先生が語るように話し掛けた。
「どうも引っ掛かるな。君は、カルロやアンネさんの事を知っているのかい?」
「………知ってるも何も…」

青年は口をつぐんで、唸り声を出した。
そして、口を開いた。

「僕は……」

「マルコ」

エルドマクさんが呟いた。
「……え?」
僕は、思わず声をだす。
「やっぱり、父さんは……。

僕の名前はマルコ・フォード、カルロは僕の実の兄です」

2010-04-23 21:36:28


olive

「………え、えええ~~~~!!」
「ルーク」
先生が、僕を制した。
「君のことは薄々…気付いていた。
君は兄であるカルロの言いなりに、色々動かされていたね。
……君は素直な性格だからね」
「……はい」
エルドマクさんがため息をついた。
「それにしても…何故マルコがここに」
「そ…それは…」
マルコさんが言いかけた、その時。
「おいおい待て待て、教授さん!!
俺たちゃカルロに弟がいたなんて、聞いちゃいねえぜ!!」
ザルシュ君が立ちあがった。
「確かにそうだね、ザルシュ…。
ところでみんな、マルコとカルロの容姿の違いに気付かないか」
「え?」
「カルロは灰色の瞳に、褪せたような髪の色をしているね。
では、マルコは?深い褐色の髪と瞳だろう」

「……あ」
「褐色の髪と瞳で、まるで甘い香りのしているような……雰囲気を醸し出している」
「…、ブ、ブレッドさん!!」
先生はニコリとわらった。
「つまりだ皆、マルコは……ブレッド役をこなしていた」
「でもあれは、カルロさんの芝居じゃ…」
「見せかけ。
マルコは、ブレッドの役を演じているカルロの役をしていたんだ」

「なんて複雑なんだ……」
ディミトリー博士が、ぼそりとつぶやいた。

2010-04-24 00:04:32


olive

この兄弟かっこええ~~
と、さわいでました;

2010-04-24 00:09:02


olive

「マルコは、カルロと年子の兄弟だ。カルロは兄、マルコは弟にあたる」
エルドマクさんが話しはじめた。

「何故、マルコの存在を教えてくださらなかったのです」
先生の言葉に、エルドマクさんは言葉を詰まらせた。
頬を雫が伝う。
「ガードンに目をつけられてカレラが人質になった時、ガードンはカルロという長男には気付いた。
ガードンは彼を利用しようと、必死に計画を練った。
ただその時、私の親戚の屋敷にいた次男のマルコの存在には、気づかなかったようだ。
マルコは、奇跡的にガードンの目から……免れたんだ。
だから、最後の切り札に…無事、フォード家が続くようにと、マルコの事はひた隠しにしていたんだよ。
でもマルコ、お前…何故兄さんの言いなりになったんだい…?」
「………それは…」
マルコさんは、じいっとエルドマクさんを見つめた。なんだか、瞳がキラキラしているようだった。
「兄さんはやっぱり、僕より頭がいいんだよ。
分かった。今度はなす」

「…こ、今度!?」
「今は、父さん、父さんの…可愛いお孫さんを紹介しなきゃ。
それが僕の目的さ」

2010-04-24 11:49:32


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