レイトン教授の攻略情報

+.o豆太郎o.+

第1章　-「ある少女との出会い」-

クラウスsitn


「ふぅ…まだ少し暑いな。」

夏の湿気が溶けない9月の上旬。
この季節に僕は、あの少女と出会った。

「あぁ―っ!!もぉやだっ!!」

「……?」

大学の前で叫ぶ女がいた。

「暑いっ!!…毎日毎日勉強ばっかで…」

教科書をぺらぺらと捲りながら、
文句を言う女。

「うっとうしいな―…」

あの女って、
大学の模試テストでいつも1、2位の―・・・

「こぅら鬼頭!大学の前で叫ぶなっ!」

「ゲッ、オニ先!!」

「あ―…そうだ、鬼頭…鬼頭…」

「絵麻ってばまたオニ先に怒られてるw」

「そうだ、絵麻。

鬼頭　絵麻だ――――・・・・・・」

2010-03-22 16:13:27

+.o豆太郎o.+

「呼んだ?青年!」

「ぅわっ!!」

いきなり僕に話し掛けてきた鬼頭　絵麻。

「何だよぉ―、青年っ!
そんなに驚く事ないだろぉ??」

「…鬼頭　絵麻。
煩い。僕は勉強中だ。」

苛々したので、冷たい言葉をぶつけた。

「フルネ―ムかよ!!絵麻でいいよ(´∀`)」

「…何で。」

「だって同い年だしっ!
それにもう友達でしょっ??」

…あぁもう、煩いな。

「帰ります。」

「また勉強?勉強なんかして楽しいの?」

……黙れ。

「勉強、勉強って…、

「煩いっ!!」

そ、そんなに怒るなよ…!」

「お前に僕の何が分かるんだ!?」

僕はその場を走り去った。

2010-03-22 16:22:22

+.o豆太郎o.+

フレア様、初コメ有難う御座います。
いつでも訪問して下さい。
(o´^∀^`o)ノ

2010-03-22 16:24:10

フレア

はい[d:0146]
わかりました～！
沢山訪問しにきまーす！
小説、面白いです(^O^)

2010-03-22 16:29:30

+.o豆太郎o.+

「はぁ……何なんだ、あの絵麻って奴」

"勉強、勉強って…"

"それにもう友達でしょっ??"

黙れ…。
黙れ…。

〓〓〓〓(その頃、絵麻は…w)

「全く……以後、気を付けろ!!」

オニ先に掴まっていた。

絵麻sitn


「ふぅ…オニ先の説教、果てしなく長いんだっつ―の!!」

でも、
さっきの青年…
私が怒らせた感じになってんの??

「もっと自分したいようにすればいいのにぃ」

……でもアイツ、
昔の私によく似てるな――……

2010-03-22 16:35:19

フレア

昔の私…。
昔の絵麻さんは、このクラウスみたいだったのかな…？
話の展開が気になります…！

2010-03-22 16:38:46

+.o豆太郎o.+

10年前――……


『絵麻、貴女は出来る子だから、ママの為にたくさん勉強してね?』

『うんっ!分かったよ、ママ!』

でも私は、
中学受験に失敗した。

その日から、
ママは変わってしまった。

ガッシャ―ンッ!!

『近づかないで!!アンタみたいな馬鹿な子
死んじゃえばいいのよっ!!』

『マ、ママ……』

ドカッ!

『気持ち悪い。喋り掛けないで。
消えて頂戴!』

『う…うぇ…うわぁぁ…ん…』

『気持ち悪い泣き方しないでくれる?
もう家から出てって!』

"死んじゃえばいいのよ"

"消えて頂戴"

"家から出てって"

もう…私には…味方なんていない。
あの時受験で落ちなかったら良かったの?

あの日から私は、勉強する事だけに人生を費やした。

2010-03-22 16:46:05

+.o豆太郎o.+

でもそんな私を、
救ってくれた人がいた。

高校で知り合った、
特別授業科の先生。

"エルシャ―ル・レイトン"先生。

その人は、
悲しい事や苦しい事を、
全部楽しさに変えてくれた。

――――私はその日から、
ママの為の勉強なんかじゃなくて、
自分の将来の為に勉強してきた、

私の夢は―…
"英国少女"になる事!

レイトン先生が教えてくれた、
世界が花畑のように感じた。

2010-03-22 16:52:15

Halley

はじめまして！Halleyと言う者です！

今読ませて頂いたのですがもうこの時点で驚く程素晴らしいです！
すごく憧れます！もう私とは比べ物にならないくらい……

タメ・呼び捨てOKですか？私はOKです！
更新頑張ってください！楽しみにしてます！

2010-03-22 16:56:24

+.o豆太郎o.+

「絵麻―っ!!買い物行って来て―!!」

あ、義理の母の"冴え子"さん。

「何買えばいいの?」

「ジャガイモw宜しくねw」

お父さんと冴え子さんが結婚して、
血は繋がってないけど、
可愛い妹と弟がいる。

ス―パ―の近くまで歩くと、
見覚えのある人影が見えてきた。

「ん…?あ―っ!アンタ!」

「鬼頭　絵麻…」

さっきの勉強青年だった。

2010-03-22 16:58:06

フレア

絵麻ちゃあああん[d:0160]
き、君にそんなつらい過去があったとは…（泣）
豆太郎さん、小説書くスピードが速いし、内容もお上手で…。
凄すぎます[d:0160]

あ、ちなみに私は、タメ口、呼び捨てOKですよー[d:0146]

2010-03-22 17:08:01

+.o豆太郎o.+

クラウスsitn


鬼頭　絵麻…、
また会った……。

僕は無視してその場を去ろうとした、
だが――――…、

「青年!」

鬼頭　絵麻に足を止められた。

「僕は……"クラウス"だ。」

「じゃ、クラウス!
もっと自分のしたい事しなよっ!」

「なっ……!」

余計なお世話…・・・、

「余計なお世話だって事、分かってる。
でも、
自分の意思で行動したら、
きっと世界が花畑みたいに見えるよ!?」

…なんで、そんなに、
瞳を輝かせて喋るんだ。

なんでこんなに、
羨ましい。
と思う自分がいるんだ。

…コイツといると、
調子が狂う。

「煩い。
これが……僕の意思だ。」

僕はその場から、
逃げるように去った。

「…クラウス―っ!!」

っておぃ!
僕の近所で僕の名前を大声で叫ぶな!

「や、止めろっ!//////」

「なぁ―んだクラウス、そんな顔も出来るんじゃんっ!
そっちのがいいよ!」

「っっ!!」

鬼頭　絵麻は、向日葵みたいに眩しく笑った。

僕は急いで家へ帰り、
鏡を見ると、
今まで見た事ないぐらい、
顔は真っ赤に染まっていた。

2010-03-22 17:08:59

+.o豆太郎o.+

フレア様、たくさんコメントして有難う御座います!!(o>▽<o)
今日はまだまだ更新します!

Halley様、上手いなんて私には勿体無さ過ぎるお言葉ですよw

2010-03-22 17:13:13

+.o豆太郎o.+

Halley様、タメ.呼び捨てokですw

2010-03-22 17:14:54

+.o豆太郎o.+

ス―パ―に入って、ジャガイモを必死に探し、購入して、家へ帰ろうとした時だった。

ガバッ!

急に誰かに口を押さえられた。

「ムゥ―ッ!ムゴ―ッ!」

「おぃ、早く車を出せっ!!」

ブロロロロ...

ヤバッ…!
捕まるっ…!

私は口を押さえている手を思いっきり噛んだ。
でも体は押さえられたままだ。

「すぅ…、
クラウス―ッ!!
助けやがれ馬鹿やろぉ―ッ!!」

2010-03-22 17:21:50

+.o豆太郎o.+

「手…手がぁぁ・・・!!」

「クラウス―ッ!助けろ―ッ!!」

「黙れ!この子娘が!」

ドカッ!

あ…
ママに殴られた時と…
同じ感覚…。

私は意識を飛ばした――……

2010-03-22 17:24:35

+.o豆太郎o.+

クラウスsitn


「クラウス―ッ!!」

ん!??
また僕の名前を大声で・・・

「助けろぉ!」

「!??」

僕は急いで窓を覗く。

そこには――……
襲われている鬼頭　絵麻の姿があった。

「し、知るか、あんな女……」

あ―!!
何でこんなに胸がざわつく・・・??
無性に苛々する・・・!!
全部、
全部、
絵麻が現れてから、
ずっとこうだ…。

"自分の意思で行動すれば"――……

僕は、
体が勝手に、
動いていた――…

2010-03-22 17:30:45

フレア

そうだ[d:0160]
いけ[d:0160]クラウス[d:0160]
たたかえ[d:0160]クラウス[d:0160]
絵麻ちゃんを助けるんだー[d:0160]
展開がやっぱりすごく気になる…。

2010-03-22 17:34:59

+.o豆太郎o.+

外に出ると、
絵麻は意識を飛ばしていた。

堪忍袋の尾が、
切れる音がした。

「…君達、その子、放してくれるかい?」

「ケッ、ガキが!向こう行け…

ドカッ!

い…、痛って…!」

僕は男の頭を殴った。

「……早くその子を放せ」

僕は自分でも分かるぐらい、
怒っていた。
声のト―ンはいつもより低くて、
何よりも、
絵麻に触れた事が許せなかった。

「ガキの癖にっ…!」

「おまわりさん!あの人達よ!」

「ヤベェッ!!」

「逃げるぞ!!」

男達は慌てながら去っていった。
絵麻は頭に大きな青血を作っていた。

僕は絵麻を抱きかかえて、
家に向かった。

「ん―…クラウスぅ…。」

「っ!!……馬鹿……////」

僕の名前を呼びながら、
気持ち良さそうに眠る絵麻を、
ずっとずっと見つめながら――――……。

2010-03-22 17:41:35

+.o豆太郎o.+

今日の更新はここまでです♪
また明日ぁ(´∀｀o)

2010-03-22 17:44:06