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堅物刑事と貴婦人

ボリス

初めまして、ボリスです。拙い文章ですが、楽しんで頂けたら幸いです。

2010-02-02 21:43:21


ボリス

第4話―行動―

なんとか逃げなくては……お姉様も心配している筈。―――でもどうやって?

一方、アメリーは部屋で考えている。

壁紙は色褪せて茶色いし、カーテンは引きちぎったら破れるかも知れない。

「――ちょっと危険だけどやるしか無い。」

アメリーは椅子を持ち上げて窓に近寄った。

2010-03-10 12:18:27


town

アメリー...まさか...!?

2010-03-10 14:54:40


ラムネ

アメリーもしかして椅子で窓を………

2010-03-10 15:28:14


ボリス

>>town
やることは色々ありますね(^_^;)拘束されて居ない事が救いです。

**********************
ビリリとカーテンを引きちぎる。

――これは何にでも使えるから便利ですわね。

アメリーは内ポケットから小さなハサミを取り出し、カーテンを半分にする。

「裁縫セットがあって助かりましたわ。」

偶然入っていた裁縫セットに感謝しながら更に半分に切っていく。
カーテンの端をしっかり結べばロープの代わりにはなるだろう。

「―――問題は沢山ありますわね。あの人達に気付かれてしまったら………でも……」

―――やるしか無いのよアメリー。お姉様を早く安心させてあげなくてはいけませんのよ?

アメリーは怖いのを我慢して自分を叱りつける。
「窓は開くかしら?」

窓を開く事を確認した後、カーテンだった物をベッドの足にギュッと縛りつけて引っ張った。

「―――大丈夫そうですわね?」

取れない事を確認して窓からそれを垂らした。

2010-03-10 16:02:37


チーズ探偵

な、何をする気ですかアメリーさん!!

2010-03-10 20:47:53


茜星

アメリーさん、すごいなあ。
自分はそんな行動取れない・・・。

2010-03-10 20:49:18


ボリス

>>ラムネ
窓が固く閉ざされていたら椅子を振り下ろす予定でした(^_^;)リスクが大きい事は変わりありませんけどね?

************************
「………あっけなく出られそうですわ」

アメリーは窓から外に出ると暫くして、ガチャリとドアの音がした。

*******

「おいっピランチ!女はどこだ?」

「部屋で大人しくしてたんじゃないのか?」

ドアを開ければ人質の姿はなかった。

「お前は外に……まだそんなに遠くは行ってない筈だ」

「あぁ、わかった」

男二人はアメリーを探し始めた。

2010-03-10 20:51:43


ラムネ

予想は外れてたか。
アメリーがんばれー\(^O^)/

2010-03-10 21:07:59


ボリス

>>チーズ探偵
危険な掛けをしています。一歩間違えれば………
>>茜星
彼女は、見よう見まねでやっています。まあ、自分だったらガタガタ震えて大人しく助けを待ちますが……(-_-;)

>>ラムネ
本当は窓を叩き割るつもりでした。なので当たりですよ?(無理やりだな……)アメリーには今回は大変な役割ですが手に汗握る感覚を感じてもらえれば幸いです。

********************

一歩一歩壁を伝って行く。

「きゃっ」

足を踏み外し、小さな悲鳴をあげた瞬間、ズルリと手が滑る。

―――私はお姉様に会えずにここで命を落とすのかしら………

諦めが頭の中に過った瞬間、私は目を瞑った。

2010-03-11 09:17:37


ボリス

「………アメリー・オズワルドさんですね?」

無機質な男性の声。

「―――……私っ………生きてっ………?!」

「怪我は無いですか?」
男性――――チェルミーがアメリーを抱き止めている。

危機一髪とはこの事であろうか?アメリーは神に感謝した。

ふわりと優しく地上に下ろされ、

「警部、彼女を病院へ………」

カチリと銃の安全装置を外し、弾丸を込めて走り出す。

「………っチェルミー?!どこへ行くつもりだ………チェルミー!!」

ゴードンの声はチェルミーには届いてはいない。
――――彼は文字通り単独行動を取ったのだった。

2010-03-11 09:46:19


のーた

アメリーが無事で良かった。

チェルミー・・・まさか・・・?

2010-03-11 10:53:38


ボリス

>>のーたさん
まさかの大 暴 走 
勝手にチェルミーが……(汗)

2010-03-11 11:27:10


town

まさか...発砲! 危険だ!

2010-03-11 13:48:14


ボリス

チェルミーは男二人を連れていた。

「警部、実行犯と思われる二人です」

「何なんだよ……こいつは」

「……………。」

ピランチに至っては声も出ない様子だった。

「チェルミー、少しは自分の命を大切にしなさい……」

――――あの後、私は警部にこっぴどく叱られたのは確かだ。思えば、これが彼女と出会ったきっかけなのかも知れない。

*******


「あなた、どうしたの………」

紅茶を飲みながらアメリーは聞いた。

「あぁ………すまない。急に君と出会った頃を思い出していた所だ」

「あの時はびっくりでしたわ………とても怖かったんですからね?」

「私も驚いたよ。行動力のある女性は初めてだったからね?」

チェルミーはクッキーを一口食べた後に言った。
彼女のお手製のクッキーは何時食べても美味しい。

「あら、その後私をゴードンさんに押し付けて犯人を捕まえに行ったのはどこの誰でしたっけ?」
クスクスと笑うアメリーはあの頃と変わってはいない。

「………それはっ……そのっ………―――アメリー、何を編んでいるんだい?」

「ふふっ………そうやってすぐ話を逸らすのは相変わらずね?………出来上がりを楽しみにしていてください、チェルミー警部?」

―――私は到底彼女には敵わない事を改めて実感したのだった。

2010-03-11 13:58:49


ボリス

>>town
ここでは書いてませんが威嚇射撃をしました。ゴードン警部の心境は複雑だったのは確かです(汗)

2010-03-11 14:03:20


ラムネ

アメリーは何をあんでいるのかな?o(^-^)o

2010-03-11 17:11:45


town

セーターとか?
(やっぱり発砲したんだ...)

2010-03-11 17:24:33


茜星

チェルミー警部すごいなあ。

2010-03-11 17:52:29


ボリス

>>ラムネ
チェルミーが喜ぶモノかな?反応は人それぞれだけどね?

**********************第5話~秘密~

―――そう言えば、こんな事もあったな?

チェルミーはクッキーを食べながら思い出す。

―――ある晴れた日に起きた出来事を。

*************

「―――アメリーさん、今度の日曜日に、私と……」

チェルミーは蚊の鳴く様な声でアメリーを食事に誘った。

「良いですよ?」

彼女は優しい笑顔で答えてくれた。

「ほっ本当ですかっアメリーさん」

私は嬉しい気持ちでいっぱいと同時に不安感が頭の中に過った。

―――彼女には知られない様にしなくては………
チェルミーは心の中で思った。

2010-03-11 18:03:55


town

デ、デート....?! あのチェレミー警部が...?!

2010-03-11 18:09:43


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