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堅物刑事と貴婦人

ボリス

初めまして、ボリスです。拙い文章ですが、楽しんで頂けたら幸いです。

2010-02-02 21:43:21


茜星

二人とも………。

とにかく無事で良かった…。

2010-04-16 07:54:42


チーズ探偵

アメリーさん、無事でよかったですね~。

チェルミー警部泣いたんだ。私にはあまり想像できない…

2010-04-16 20:01:31


のーた

かなり久しぶりに来ましたよ~☆
アメリーさんが無事で何よりです。
ビル・・・ついに書いたんだね・・・
いつ出てくるのかと思っていたけど・・・まさかこんな風に登場するとは思わなんだ・・・
たまにしか来られないけど、応援してます☆
頑張って☆

2010-04-17 07:56:46


town

チェレミー警部が....ハンカチを出さなきゃ(笑)

2010-04-17 23:29:40


はむてる

はじめまして、こんばんは。
小説拝見しましたよ~。
チェルミー刑事とアメリー婦人のなれ初めと、その後の物語なんですね。

ドキドキして、ひきこまれるように、一気に読んじゃいました。

アメリーさん、双子とは、びっくり、です。
結構、行動派みたいですね。
無事で安心しました。

これからどういう展開になっていくのか、非常に楽しみです。

2010-04-18 22:21:13


ボリス

>>茜星
二人とも無事で何よりだよ~。この二人には更に絆を深めて欲しいな……
>>チーズ探偵
チェルミーは、あまり泣かないイメージだよね~。

>>town
チェルミーが、後でハンカチをクリーニングに出してから返すって言ってたよ?(何があった!?)


>>のーた
お久しぶり~名前はあの人の名前をもじってみたよ?ちなみにこっちのビルは美形だったりするんだけどね。ホークの方は、後で出すつもりだから…。いつも応援ありがとう~

>>はむてるさん
お初です。ドキドキして頂きありがとうございますm(__)m今後も宜しくお願いします。

**********************
「チェルミー、さん?」
「―――すみません、暫くこのままでいさせて下さい……」

―――泣いている姿なんて彼女に見せたく無い。
「………仕方ありませんわね?」

アメリーは優しく彼の背中をさすったのだった。
暫くして、

「―――アメリーさん、退院したら……私がアップルパイを焼きますね?貴女が作るスイートポテトより味は劣りますが……」

涙はいつの間にか止まっていた。

「とても楽しみですわ?チェルミーさん」

彼女はふわりと微笑んで言った。

「あまり期待しないで下さい。……おやすみなさいアメリーさん」

――私は、彼女の頬にキスをすると病室から出て行った。

*********

―――数日後。

「傷も大分ふさがって来たので、退院しても大丈夫ですよ?」

医師から退院と言う単語がやっと出た。

「ありがとうございます。医師(せんせい)、お世話になりました。」

私達はペコリと頭を下げると診察室から出ると、

「アメリーさん、退院おめでとうございます。」
アメリーの担当だったナースがにっこりと笑う。
「ありがとうございます。」


私達は医師とナースに見送られ、帰路についたのだった。

*********

「お帰りなさい、アメリーさん」

私が先に家の中に入り、彼女に言葉を掛けると

「ただいま……チェルミーさん」

アメリーは優しく言葉を返す。

―――今まで暗かった家の中が、明るくなった気がした。

2010-04-19 03:11:18


茜星

おお!退院!良かった☆

2010-04-19 07:48:12


town

キ、キス....?!
チェレミー警部もやるね~!

2010-04-19 18:27:17


ボリス

>>茜星
やっと退院したよ~
いつもコメントありがとう~

>>town
挨拶のキスをチェルミーにやらせてみた。実際はかなり恥ずかしかったらしいよ?

**********************
第11話―優しい味―

チンッとオーブンから焼き上がりの合図がした。
「私が行きます。アメリーさんは、ここで座って待っていて下さい」

立ち上がろうとした彼女を座らせ、キッチンに向かう。

オーブンからそれを取り出せば、シナモンの香りが鼻をくすぐる。

―――私は、約束どおり彼女にアップルパイを作っていた。私が出来る事は、退院した彼女にゆっくり休んで欲しいだけだ。

「いい香りですわ……」
その香りは、アメリーさんにも届いたらしい。

「そうですね?」

お皿にアップルパイを盛り付け、彼女のいるテーブルへ向かった。

2010-04-19 20:35:59


ボリス

「アメリーさん。改めて、退院おめでとうございます。」

アップルパイをテーブルに置いて言う。

「ありがとうございます。チェルミーさん」

彼女が家に帰って来て、初めてのティータイムが始まった。

「―――とても美味しいです。」

アメリーさんがアップルパイを口に運んだ後に言う。

「そうですか?」

「ええ、優しい味がします。……チェルミーさんが作ると私より美味しい気がしますわ……」

「そんな事は無いですよ?ただ……独身生活が長かっただけですから。……私はアメリーさんの料理の方が好きです」

―――これは紛れも無い事実だ。彼女の作るスイートポテトは焼き色が丁度良く食べやすい大きさだ。

「まあ、チェルミーさんったら……誉めても何も出ませんよ?」

「私は、事実を言ったまでです。」

私達はくすりと笑いあったのだった。

2010-04-20 04:31:46


茜星

食べたいなあ…アップルパイ…。

2010-04-20 06:29:53


チーズ探偵

いいなぁ~。チェルミーの作ったアップルパイ食べたいな~。

アメリーさんが作ったスイートポテトも食べたいけど。(欲張りすぎ)

2010-04-20 21:06:41


ボリス

>>茜星
>>チーズ探偵
みんなでチェルミーの家に行こうか?←待て

チェルミー「……………。」

**********************
第12話―笑顔の練習―
「なあ、チェルミー……その仏頂面何とかなんないのかよ?」

「たまにはさ、ニコッと笑ってごらんよ?レスターもそう思うだろう?」
「コーギー、いきなり言われても……」

休憩中、いつものメンバーにレスターが加わっていつもとは違う雰囲気になっていた。

「そう言われてもな……」

「チェルミーの場合は感情が空気で判る様なモノだからね……試しに笑ってごらんよ」

「……こうか?」

コーギー達に言われるがままに笑ってみるが、

「「「――何か違うような気がする(します)」」」

同僚達に即答されました。

ひくひくと頬がひきつる感覚。一瞬、ピシリと固まった。

「チェルミー……わかったよ。顔の表情戻していいぞ?」

グロスキーがそう言って肩に手を置く。

「…………。」

「チェルミー、大丈夫かい?努力は認めるよ。」
続いてコーギーも私の肩に手を置く。

「…………。」

「ち、チェルミーさん?!」

レスターは、何かを感じとったようだ。

「…………。」


「休憩時間はとうに過ぎて……」

ゴードン警部が休憩時間が過ぎた事を伝えようと休憩室のドアを開けたが、すぐに閉めた。

「ゴードン警部?!」

「すまんな。あまりにも衝撃的だった為にドアを閉めてしまったよ。チェルミー、病院に行くかい?」

「……はい」

かろうじて出た声は、震えていた。

2010-04-21 05:02:28


茜星

どんな笑顔なんだろう…?

2010-04-21 07:35:41


はむてる

アメリーさん、退院おめでとう!!

チェルミー刑事が焼いたアップルパイ、どんな味かするのでしょう?

きっと、素朴かつ繊細なおいしさだと、勝手に想像しています。←オイッ

2010-04-21 11:36:50


チーズ探偵

あはははははっ!!チェルミー、顔が(笑)

レスターがいたらどんな雰囲気だろうか…

2010-04-21 16:19:45


ボリス

>>茜星
コーギー「チェルミーの表情が固くて……子供が泣くと思うよ?」

グロスキー「……だな。イメージ的にはナマハゲらしい。ところで、ナマハゲって何だ?」

コーギー「……さあ?」

>>はむてるさん
やっぱり皆で、チェルミーの家に押し掛けましょうか?←おい

外はサクッとしていて、中はとろーりの程よい甘さが口いっぱいに広がるアップルパイは、彼女の胃袋をつかんだようです。

>>チーズ探偵
チェルミーの顔が大変な事に……(汗)
レスターが加わると、少し爽やかな雰囲気になるかな?

**********************
「チェルミーさんは表情が豊かですよ?」

家に帰って、アメリーさんにその事を話すと、彼女は言った。

―――そんな事を言われたのは初めてだった。

「周囲の方には仏頂面かも知れませんが、私にはちゃんと判りますから。それに、旦那様の表情が判らない妻なんて、いませんわよ?」

「――…っ!?」

アメリーさんが私の妻で、良かったと感じた日でもあった。

2010-04-21 17:41:49


ボリス

第13話―洗濯物騒動―
「チェルミーさん、それをこちらにお渡し下さい」

「だっダメです。アメリーさんっこれは、自分で洗いますから……」

―――この話は、結婚して最初に起きた出来事である。

「チェルミーさんっそんな事を言わずに洗濯物をこちらへ」

彼女はジリジリと間合いを詰めてくる。

――それだけは出来ない。彼女に、私の下着を洗わせるなんて………。正直、考えたくない。

「チェルミーさん?いい加減にして下さいまし!」

「だっダメなモノはダメです」

「私の仕事をとるおつもりですか?」

「そっそんなつもりは……ありません……ですが……」

「チェルミーさん、私達、夫婦ですのよ?」

「うっ……」

「下着くらいどうって事はありませんよね?」

「…………あっあれはなんでしょうっ」

私は、アメリーさんの意識をそらして走る。

「チェルミーさん、待って下さいっ」

――ごめんなさい、アメリーさんこれだけは勘弁して下さい。

追いかけっこは、夕方まで続いたのだった。

2010-04-21 23:58:21


茜星

アメリーさん凄い人だな…いろいろと。

2010-04-22 07:46:47


ボリス

>>茜星
彼女は、いろんな意味で強いかも知れないね(汗)

**********************
「チェルミーさん、全力疾走は反則ですわ…」

「アメリーさんが追いかけてくるからです……」
二人とも肩で息をしている。

「……チェルミーさんが逃げるからです」

「お願いですから、アメリーさん……諦めて下さい」

走る気力はもう無い。

「洗濯物をこちらに渡して下されば、始めから問題はないのです」

――押し問答の末、私は諦めて彼女に洗濯物を泣く泣く渡したのだった。

2010-04-23 13:21:51


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