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レイトン教授と魔女の涙

ウィザー

遂に、2作目を始めることができました!
 前作よりも長編になる予定であります。
 1作目より、行動範囲を広げようかと・・・・・・。
 2作目も、よろしくお願いします!!

2010-01-30 20:39:17


meylan

お役にたててうれしいです!(←大したことはしてないくせに)
魔女とロザリーさんって外見が似ているのでしょうか?

2010-03-08 23:17:11


riddle

目を閉じてる…。何でだろう…その病気が絡んでたり?
ルークの発言も的確な感じ…うーん気になるります。

2010-03-09 00:25:55


ウィザー

~town~
いえいえ。最初はビックリしたよ。
意味を理解するのに少し時間がかかったねぇ。

カ「それほど、頭の回転が悪いんですね」
イ「脳みそ、硬い」
ル「よくありませんね。謎はひらめきと脳の柔らかさです」
セ「小説もね♪」

 なんだか、キャラたちに苛められているような……。

~ラビッツさん~
曖昧すぎて、ごめんなさい(笑)
謎を解かれやすくしないよう、頑張っています!
しかし、絶対に多くの方にあっさりと解かれてしまうのです。

ロ「確かに、この館には目を開けている魔女の絵はありません」
カ「は、ありません?(つまり、絵以外はあると?)」
イ「変な人、ロザリーさまに近づかないで」
カ「イ、イヴゥ~……」

~桔梗~
ひねくれた私、ヒント分かりにくし!!
さて、どうしましょう。

グ「目の色が分かんねぇんじゃ、魔女を探せねぇじゃねえか」
セ「あら。なんだか面白いじゃない。目をつぶりっぱなしなんて」
ヨ「セシリーさん。目が光ってますよ? 詳しく言うなら、眼鏡ともにぎらついています」
セ「いい!! 良いネタになりそう!!」

~lemon~
実は、絵は全てこれだけです。もとから、書かれていないの、目が開いているのは。
私も、レイトン教授やルークたちと食事したら、幸せすぎて死にそう!

レ「とてもおいしい夕食でした」
ロ「ありがとうございます」
カ「ロザリーさん! あのビーフシチューの作り方を教えてください!! あの味を、身に付けたいです!!」
ル「はいはい。ロザリーさんに接近しないで下さいね。イヴが包丁を構えていますから」

~meylanさん~
いえ、本当に助かったのです! ラストが思い浮かびました!
これで、少しは良いものとなると良いんですが……。

カ「駄目だねぇ。人に頼ったら」
ル「そう言うカールさんも、レポートのためにヨアンさんを捕まえているじゃないですか」
イ「卑怯卑怯。評価、おちる」
カ「そんなこと言っちゃ駄目でしょう!? 僕、泣くよ!?」

~riddle~
病気も、一つのヒントです!
不老不死についての、けっこうなヒントになるはずです! さすがぁ!!

カ「病気なのに、よく不老不死で生きられるよね」
ル「カールさんなら、本当の不老不死になれるかも知れませんよ?」
カ「なんで?」
ル「のんきに永遠と生きていられそうってことです♪」

2010-03-09 17:21:37


ウィザー

本当に、終わってくれるのでしょうか?


   【続き】

 レイトン先生は、絵にはあまり興味を示さなかった。
 それでは、何に示したか?
 それは、廊下にいくつも並んでいる、石像。
 レイトン先生は、両手を広げて微笑んでいる石像に手を置いた。
「ルーク。これに見覚えは無いかい?」
 いつもながら、突然訊かれた。
「え、えぇっ? えっと……。す、すみません……。少し時間を下さい」
 なんだか、知っているような気もしないことは無いんだけれど。
 次に、レイトン先生は切羽詰った表情をしている石像を手で示した。
「では、これは?」
 もちろん、僕は答えられなかった。
 いや。思い当たる節はあるんだ。ただ、それをしっかりと思い出せない。
 次々と、レイトン先生は石像を眺めていく。


 両手を広げて微笑んでいる女性の石像。
 切羽詰った表情をしている女性の石像。
 何かに手を伸ばす女性の石像。
 じょうろを手に無邪気に微笑んでいる女性の石像。
 真剣な面持ちの女性の石像。
 手を合わせ祈っている女性の石像。
 なにかを撫でている手つき女性の石像。
 僕らに後ろを向けている女性の石像。
 胸を押さえて苦しそうにしている女性の石像。
 口元に手をやり咳をしている女性の石像。
 

 3階の石像たちは、コレだけだった。
 全て石像のモデルは同じ女性。
 絵と違って、目を開いていることに、ちょっと感動していたりする。
 でも、石像は真っ白だから、目も真っ白だ。
 なんだか、悲しいなぁ。
 けれどこの石像たち、見覚えがあるんだ。
 なんだっけ。なんだっけ……?
 少し黙考した時、閃光が脳みそを駆け抜けた。
 も、もしかして……っ!!
 いや、もしかしてじゃない。
 これらは……。

2010-03-09 17:37:37


ゆうん

久しぶり* すごく進んでる(汗)
やっぱりロザリーさんが魔女だと話が簡単すぎちゃうから,セシリーさんとかかなあ?セシリーさんが子供が好きって言ってたから,「何かを撫でてる像」=子供を撫でてんのかな?と。あ,でもそしたら病気のやつはどうなるんだ?って話だよね!!
う~ん。。。わからんっ

2010-03-09 21:58:29


town

石像って魔女がモデルなのかな~?

2010-03-10 14:41:17


ウィザー

~ゆうん~
お久です♪
いろいろと進めてみました!
魔女は、なかなか姿を現してくれないようで、教授たちはいろいろと大変です。

カ「他人事っ!!」
ル「まぁ、頑張りましょうよ。こういう方が面白いじゃないですか」
イ「永遠と分からない? そうかも」
ル「そんなことはないですっ! レイトン先生がいるんだから!!」

~town~
正解です!(というか、これしか答えが無いような気がする……)
石像が、大きく関わってきそうな展開になってきました。

カ「石像ねぇ。いつか、教授の石像が出来たら面白いのに」
ル「面白いんじゃなくて、凄いんです!!」
カ「でも、シルクハットは、外れる石像にして欲しいな」
ル「それを被ったら、首がおかしくなりますよ?」

2010-03-10 16:31:44


ウィザー

予定以上に、話が長くなりそうです……。



    【続き】

「分かりました! 全て、絵画に描かれた魔女です!」
 自信満々にそう言うと、カールさんはクスクスと笑った。
「やっと気付いたのかい? 遅いなあ」
 なんて、カールさんに言われてしまった。
 かなり、悲しいうえに悔しい。
 それだけは、カールさんに言われたくなかった。
 イヴも、無表情で、
「ルークさん、遅い? 遅い」
 なんて言う。
 し、仕方ないじゃないか! いろいろと、複雑に考えてしまっていたんだから。
 レイトン先生は、僕をいじる2人に苦笑している。
「正解だよ。けれどルーク、面白いと思わないかい?」
「何がですか?」
「石像は、この館の守護神の石像と、この階にある石像しかないんだ。2階には一つも無い。
 1階も、守護天使や守護神の石像しかない。
 これは、一般的なんだ。
 大抵のお屋敷やお城には、子孫を守り家系をつなぐために守護像を置いたり、一種の飾りとして置いたりするんだ。
 けれど、3階は違う。魔女の石像しかない。
 いや、詳しく言うなら、 “ 伝説に絡みそうな魔女の石像 ” しかない」
 レイトン先生は、どういう意味か分かるかな? というような顔をした。
 もちろん、さっぱり分からない。
 カールさんも分かっていないようだ。
 一方、イヴは……。
「魔女の石像は、伝説に絡むものしか置いていない。
 魔女の特徴。言うならば、宝石の体液。
 奇跡を起こした伝説のワンシーン。
 普通の石像なら、もっと簡単なもののはずなのに、なにかにコレらは非常にこだわっている。
 さらに、この階は以上に石像が多い。
 意図的に感じられる」
 また、一人顎をつまみ呟いていた。
 もちろん、またもや男性群は沈黙。
 イヴは、はっとして口を閉じた。
「じゃ、な、ないかなぁ……?」
 もう、子供っぽく言わなくても良いんだよ、イヴ。
 君が非常に賢いのは、僕達、もう十分に知っているから。
 レイトン先生は、大きくうなずいた。
「そういうことだね。
 私も、これ等は意図的に造られ、ここに置かれているんじゃないかと思うんだよ」
 レイトン先生は、そう言ってイヴに微笑んだ。
 イヴは、無表情で返す。
 意図的……。
 たしかに、そういわれてみればそうだ。
 なんで、魔女ばかりにこだわり、伝説に絡んだり、魔女の特徴に関連するものしか置かれていないのか。
「言われてみれば、魔女ばっかりですよね。錬金術師のも作ってあげればよかったのに」
 さすがカールさん。カールさんらしい言葉だ。
 レイトン先生は、微笑んだ。
「なぜ、魔女ばかりにこだわったんだろうね?
 “ 決して年をとることも無く、永遠と存在できる ” 魔女にね」
 レイトン先生は、わざとらしくそう言った。

2010-03-10 16:55:16


ゆうん

あ,そっか!ずっと生きていけるんだったら,わざわざ形に残さなくていいもんね・・・あ!それから,あのイヴが急に子供っぽく言い直すところ見てて,かわいいな,と思ってたら,また「イヴちゃん」でてきたw草食めwww

2010-03-10 22:03:37


lemon

像とか絵だったら永遠に年取らないし死なない(壊れたり色褪せるけど)よ……ね?

イヴ、妹に欲しいなぁ……なんか、私が解けないナゾとか解けちゃいそう!
更新頑張ってね[s:0062]

2010-03-10 22:40:18


town

へぇ~! 石像って守護像として置くんだ~!

2010-03-11 13:16:25


ウィザー

~ゆうん~
イヴ、かなり頑張ってごまかしたつもりのようです。
でも、イヴちゃんの方が可愛いよ。こっちは肉食イヴだから。

カ「その人、クリスマスイヴに生まれたのかなぁ?」
ル「あ、確かに言われてみると」
カ「イヴは、何でイヴって言うの?」
イ「……知らない」
カ「な、なんか、訊いちゃいけなかったかな?」

~lemon~
物質が生きていたら、かなりホラー…!
でも、そういうのも面白そうかも……。

カ「理論的な謎は得意なんだね、イヴ」
イ「し、知らない!」
カ「いや、そこまで頑張って否定しなくてもいいよ!?」
イ「イ、イヴは、10歳だから、分からないっ」

~town~
石像は、ほぼ推測です。
でも、大体見ていると、そうな感じがするんだよ。わざわざ、女神や天使を象っているところや、人の目に付くところに置いてあるところを見るとね。
守護で置いているところもあると思うよ。

セ「もう、レイトンさん、晴れやかな顔してるわね」
ヨ「我々も、頑張らなければいけませんね」
セ「石像と絵、そして儀式、魔女……」
ヨ「セシリーさん。次の小説のことしか考えていませんね?」

2010-03-11 16:40:12


ウィザー

終わりに近づいてきた感じもしますが、まだまだゴールは先です!


   
   【続き】

 一体、レイトン先生は何を言いたいのか。
 僕には、全く分からない。
 しかし、イヴは、はっとしたような顔をした。
 そして、レイトン先生のコートの裾を引っ張った。
「もしかして、もしかして?」
「分かったのかい?」
「分かった? 分かった。つまり……」
 イヴは、レイトン先生の耳のそばで何かを言った。
 それ聞き終えると、レイトン先生はニッコリと微笑んだ。
「さすがだね。でも、本当にそれがそうとは限らないんだけどね」
 つまり、正解ということだ。
「先生、どういうことですか!?」
 レイトン先生は、全く理解していない僕とカールさんに苦笑する。
「簡単なことだよ。発想を変えればいいんだ」
「発想を変える?」
「そう。けれど、まだ確信は持てない」
「それでも良いんです。教えてください!!」
 レイトン先生は、僕とカールさんに追い詰められ、困ったような顔をした。
 すっと、イヴが人差し指を立てた。
「魔女は、人間じゃない」
 え……?
 一瞬、目が点になる。
 カールさんは、開いた口が締まらない。
 イヴが、やれやれというように肩をすくめる。
「だから、魔女は生きてない。
 石像という物質。もしかしたら、絵かもしれないけれど、ともかく魔女は人間じゃない。
 石像や絵なら、死ぬことが無い。永遠と世界に存在することが出来る」
「そういうことだよ。
 宝石の体液も、人間では不可能かもしれないけれど、物質なら簡単にカラクリとして造れるよ。
 あの、読書の間にカラクリの本は、たくさんあったからね」
 つまり……、魔女は人間じゃなかった?
 それも、石像か絵のどちらか……。
 そ、そんな莫迦なっ!!
「待ってください。なら、伝説はどういうことなんですか!?
 錬金術師の父と兄を持つんですよ?」
 これは、人間しかないことで、石像や絵にはないものだ。
 第一、この館に錬金術師の石像は無い!
 しかし、レイトン先生は……。
「2人で魔女を造り、その魔女を家族とした、と考えたらどうだい?」
 つまり、物質を家族とした?
 そ、そんなこと、あって良いはず無いじゃないか!!
 イヴがサラリと言う。
「伝説も、内容があっていれば好きなように変えちゃっていい。
 街が消えかけた。
 錬金術師と魔女が奇跡を起こした。
 街は助かった。
 これ等があっていれば、後は好きに変えちゃっていい。要点さえ、おさえてあれば。
 語り部でさえ、ちゃんとそのまま事実を語るよりも、美を求め事実には無いことも語るのだから、ありえること」
 イヴは、そう言ってカールさんを見た。
 またそんなこというと、カールさんが悲しそうに笑うじゃないかぁ……。
 僕は、ふっとカールさんを見て、目を疑った。
 えっ……?
 レイトン先生も、驚いている。
 カールさんの、今まで見たことの無いような怒りに。
 カールさんが、乱暴にイヴの肩を掴む。
「イヴ。語り部を侮辱するつもりか?」
 あっ、イヴがおびえる! と思っていたが……。
「何が悪い? 事実、認めないの?」
 なんて、平然として言っている。
「人の口から出る話は、同じ内容でも大きく違う。
 気をひくために、耳を傾けてもらうために、人は話を大げさにするもの。良い例が、噂。
 語り部も、同じ話を語らせても、人によって話は大きく違う。
 このどこが間違ってる?」
 なんていう10歳児だ……。
 現実をよく見ている。確かに、イヴの言う通りなんだ。
 けれど、語り部を莫迦にしているようで、僕も聞いていて気分が悪かった。
「確かに、それは認めるよ」
 カールさんは、そう言った。
 しかし、表情は険しいまま。
「けれどね、語り部も誇りがある。それを、傷つけるようなことは止めてくれ。
 それぐらい、君も分かるはずだ」
 か、格好良いことを言っている。
 誇り、か。
 けれど、イヴ。この子は反省という言葉を知らない!!
「語り部には誇り。変な人には埃」
 こ、この子はなんていうことを!!
 確かに、うまい言葉遊びだとは思うけど!
「イヴ!!」
 レイトン先生がイヴを叱ろうと一歩動いた時、イヴはクスクスと笑った。
 とても、気味の悪い含み笑いだった。
「イヴ、怒った。イヴ、訊く。ずっと訊きたかった事を。
 なんで魔女の涙に、魔女に、こだわるの? 楽しいね。宝石が欲しいの? 奇跡が欲しいの? 参加者は、皆それが欲しくてここにいるの?」
 えっ……?
 イヴは、僕らから少し離れた。
「それよりも先に、捜すものはあるのに。
 なんで、行方不明になっている町長を捜してあげないの? なんで、そっちに気がいかないの?
 かわいそう、かわいそう。
 参加者は、町長行方不明を知っているのに、なんでそっちに気がいかないの?
 かわいそう、かわいそう。
 富に餓え、幸福を欲する、人の不幸は他人事。
 知らないよ? 知らないふりは悪いこと。
 町長、かわいそう。かわいそう、かわいそう」

2010-03-11 17:25:22


town

イヴもいうね~!

2010-03-11 17:29:45


ウィザー

~town~
イヴ、言っちゃいました。
けれど、この言葉はレイトン教授たちを大きく導くはず……!

ル「カールさん、驚きましたよ。カールさんも、怒ることはあるんですね」
カ「失礼だなぁ。僕だって怒ることはあるんだよぉ(ヘラヘラ)」
ル「……さっきのは、幻覚かな……」
カ「ひ、ひどいよ!!」

2010-03-11 17:36:13


桔梗

イヴ、怖いよ~!怒ったら、こんな風になっちゃうのか~!

2010-03-11 17:55:57


riddle

イヴちゃんが怖い[d:0005]
でも確かに的をついてもいる……。
でも町長さんが行方不明になったのには魔女の涙事件に何か関係があるんじゃないかな?
先生はきっとそう考えている筈!←勝手に決め付けてる。
イヴちゃん、落ち着いて[d:0162]

2010-03-11 22:44:49


ウィザー

~桔梗~
ついに、イヴが暴走!
怒ると言いつつ、質問をしているような……。

イ「怒った怒った」
ル「な、なんだか楽しそうだね?」
イ「一つのことしか見てない人は、面白い」
ル「……。(怖いよー……)」

~riddle~
イヴのわざとらしい怒り方、何かありそうだと、教授は思っているはず!
涙は、そう簡単には手に入らないようです。

ゴ「以前の町長? 知ったこと無いですな。警察が動いているでしょう」
ロ「それにしては、警察は街にいませんよ」
ゴ「安心しなさい。この企画が終わったら、しっかりと捜させよう」
ロ「……。(すごい上から目線!)」

2010-03-12 16:45:45


ウィザー

長いなぁ、と思いつつ、頑張ります。



    【陰の狩人たち 行動開始】


 一人の男は、椅子に腰をかけた。
 今のところ、順調ではない。
 参加者は、予想以上に頭の優れぬ集団だった。
 予定なら、魔女を皆、探し終えているはず。
 しかし、現状況は誰も確信を持っていない。
「使えない奴らめ……」
 タバコをふかし、男は苛立つ。
 タバコの煙は、天井へと昇っていく。
 そこに、ドアをノックする音が響いた。
 奴だ。奴に違いない。奴が情報を持ってきたのだ。
 男はタバコを口から遠ざけ、言った。
「入れ」
 ドアは蝶番に悲鳴を上げさせる。
 そこにあるのは、一人の人間。
 それは、男の前に進むと、ゆっくりとひざまずいた。
「報告をしにまいりました」
「ふん。遅い」
「すみません。愚民どもの相手をして回っていたので」
 ひざまずく者はそう言い、笑みを浮かべた。
 一見善良そうに見えるが、その笑みは冷たい。
「どもの者も、魔女をしっかりと見極められていないようです。
 一応、報告していただきます。

 セシリー・ジンデル
 探す気、全く無し。小説に目がいき、魔女など頭に残ってもいない。
 ただ、館内には無いと考えており、街へと捜索を開始する予定。

 ヨアン・スコールズ
 伝説について調べ終わったため、休憩中。
 しかし、絵画を怪しいと思っており、これからさらに、調査を開始すると思われる。

 グランド・ローリー
 タバコを探しつつ、魔女も探している。
 
 ゴヴァン・オブライアン
 行動無し。

 ロザリー・エインズワース
 行動無し。

 イヴ
 レイトンたちの、魔女の涙探しを妨害するような発言をしたのち、ロザリーのところへと向かう。
 
 カール・トイ
 石像に目を付ける。
 しかし、確信無し。

 ルーク・トライトン
 カール・トイに同じ。
 
 エルシャール・レイトン
 カールに同じ。

 以上です」
 ひざまずく者は、息をついた。
 男は、不満そうに足を揺らしている。
「どいつもこいつも、見つけてはいないのか」
「そのようです。時間が足りないのではないでしょうか?」
「時間が足りない……。確かに、そうかも知れぬな」
 男は、タバコを口にくわえる。
 ひざまずく者は、その様子を眺めた。
 タバコは、ひざまずく者を囲む。
「今回で、涙は手に入れなければならないな。もう失敗は出来ない」
「左様にございますが、いかがするおつもりですか?」
「……」
 男は黙考した。
「参加者に時間を与える。それしかない」
「して、その期間は?」
「怪しまれぬよう考えると、2日、3日しか増やせないな」
 ひざまずく者は、それに賛成した。
 男は、煙を長々と吐く。
「企画者に怪しまれぬよう、日を延ばすぞ。
 上手く、怪しまれないよう、お前が行動に移せ」
「御意」
 ひざまずく者は、男の命を受けると、立ち上がった。
 そして、微笑する。
「さぁ。行動開始と、まいりましょう……」

2010-03-12 17:17:48


town

煙?! タバコ?! まさか...

2010-03-12 21:19:20


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