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レイトン教授と魔女の涙

ウィザー

遂に、2作目を始めることができました!
 前作よりも長編になる予定であります。
 1作目より、行動範囲を広げようかと・・・・・・。
 2作目も、よろしくお願いします!!

2010-01-30 20:39:17


彗柳

ありがとーございます!7日までだから…春休み終了の次の日に解除なんだよねー

300レスおめでとー!!
ラ「おめでとーです!!」

2010-03-25 13:59:30


ウィザー

えぇ、これでも一応、後半戦に入りかけました。
魔女の涙は幼き英国少年に、行方不明事件はあの英国紳士に。
そして、これから陰の狩人たちが、邪魔をしてきます!


   【続き】

 とっても目覚めの悪い朝。
 今日で、ついに開始から三日目。
「本当に、見つかるのか……」
 肩がとても重い。
 鉛で出来た鳩でも止まっているんじゃないだろうか。
 今日もレイトン先生は、カールさんと一緒に前町長捜し。
 そして取り残されたと過言ではない状況の僕は、一人寂しく魔女の涙探し。
 朝食後、レイトン先生たちはすぐにいなくなってしまった。
 もちろん、グロスキー警部もモレントリー急行並のスピードで、この館を出て行った。
 僕は、セシリーさんやヨアンさん、グランドさんと同様に館にいる。
「ルーク君、どうかしました?」
「あ、ヨアンさん!」
「やぁ。なんだか、疲れきった顔をしていますよ」
 ヨアンさんは、今日もさわやか。
 手に持っている琴が毎回、目に止まる。
「えぇ、ちょっと……。全く、魔女が見つからなくて……」
 そう言うと、ヨアンさんはにっこりと微笑んだ。
「それは私もです。いや、全員と言ってよいでしょう」
 そ、そうなのか!
 なんだか、肩に止まっていた鉛鳩が飛び立ったようだ。
「それ以外にもありそうですが?」
 正解です。
 昨日、カールさんにトランプの相手をさせられていたのだ。
 それも、遅い時間まで。
 もちろん、僕が全勝したけれど。
「疲れたときは、無理をしないことですよ」
 そう微笑むヨアンさんは、この企画の参加者の中で神様に見える。
「そう言えばヨアンさん、昨日ゴヴァン町長に怒っていましたが、なにがあったんですか?」
 そう。
 昨日、夕食後のデザートを待っているとき、ヨアンさんがゴヴァン町長になにか怒っていたんだ。
 ヨアンさんは、悲しげな笑みを浮かべた。
「あぁ、あれですか……。
 昨日、ゴヴァン町長に気になっていたことを訊いたのですよ」
「気になっていたこと……?」
「はい。
 ゴヴァン町長のお孫さんの名について」
「名前……。ヘルですよね」
 レイトン先生は、この名前を詳しく考えた時、とても難しい顔をしていた。
 僕には、よく分からなかったが。
 ヨアンさんは、人差し指を立てた。
「ヘル。ヘルというと、地獄という単語になり、もう一つは北欧神話の地獄を統治する女の子になります。
 スペルは、地獄が “ Hell ”、北欧神話の女の子は “ Hel ”、になるのです。
 そして、ゴヴァン町長のお孫さんの名のスペルは、 “ Hell ”」
「それって……、地獄……」
 僕がそう呟くと、ヨアンさんは大きくうなずいた。
「はい。北欧神話の女の子の方のスペルならまだしも、町長のお孫さんは地獄のスペル」
 ヨアンさんは、ため息をついた。
「この名を付けたのは、ゴヴァン町長だと申しておりました。
 意味を知っていて、付けたようで……。
 彼は、孫を愛してはいなかったように感じられました」
「そんな、酷い名前を!」
「ルーク君。一番怖いのは、彼が自分の孫を愛したつもりになっていることなのですよ。
 意味を知って名づけてと言う、あの男性の」
 ヨアンさんは、ゆっくりと頭を下げ、この場を去った。
 僕は、複雑な気持ちになるしかない。
 地獄、と名づけられた少女は、本当に祖父に愛されていたのか。
 いや、自分のことしか考えられない祖父の好みによって、名づけられてしまったんだ。
「ヘル……」
 口にするだけで、恐ろしい。
 2ヶ月前に亡くなっているはずなのに、1かっげつ前に目撃されたと言う少女。
 彼女は、祖父への恨みを抱いたまま、この世を彷徨っているんじゃないのだろうか?

2010-03-25 14:04:13


ウィザー

~リュウ~
ありがとーございます!
うっわぁ……。ものすごく長いね、禁止令……。
リュウ、ファイトです!

カ「長ったらしい更新に、カンパーイ!」
セ「かんぱぁい!!」
ウィ「あんたら、全然祝ってないでしょ! 逆に莫迦にしてるでしょ!」
イ「さぁて、あとどれだけ続く?」

2010-03-25 14:07:09


ウィザー

さて、ついに陰の狩人が邪魔をしてきそうです。
ここは、レイトン教授目線で行きます。

   【続き】

「教授、教授。情報は?」
「全くなしだね」
「こっちもです! ていうか、ゴヴァン町長の愚痴を聞かされただけです」
「それは私もだよ」
「おい、レイトン! こっちも全く無しだ」
 今、私はカールとグロスキー警部と共にいる。
 朝は個人で行動し、昼食後に集合と約束していたのだ。
 けれど、、情報は無し。
 あったとしても、ゴヴァン町長の悪評を耳にするだけ。
 カールが、肩を上げる。
「聞いて下さいよ! 僕なんか、頑固そうなおばちゃんに “ よそ者がローラス街の問題に首を突っ込むんじゃないよ ”、言われましたぁ!!」
「俺もだ。少人数、そう言う態度をとる人がいた」
 グロスキー警部は、平然としながらそう言った。
 私は、そういうことは無かった。
 以前、カールが言っていたように、部外者を嫌う人々に、2人は聞き込みをしたのだろう。
 とうとう、そういう人々に遭遇したか……。
「これからは、気をつけて聞き込みをしないといけないようだね」
「全く、何が悪いんだか!!」
 カールが珍しく機嫌を損ねている。
「それとな、レイトン。聞き込みをしていた時に、妙な視線を感じたんだ」
 グロスキー警部が、首をかしげる。
「警部もですかっ!?」
 カールがグロスキー警部の腕を掴む。
 グロスキー警部は大きくうなずいた。
「気のせいではないはずだ」
「それ、僕達もなんですよ! 館にいた時、気味の悪い感じがして」
 カールは、大きく体を振るわせた。
「我々だけじゃないよ。
 昨日、参加者に聞いてみたところ、セシリーさんも、何度か誰かに見られているような感覚を覚えたと言っていた」
 セシリーさんは、たいてい読書の間にいるらしいのだが、我々と同じような感覚を覚えたという。
 ブロッコリーを摘出しながら、詳しく教えてくれた。
「セシリーさんまで!?」
 カールが、周りの目をひくような絶叫を上げる。
 ここにルークがいたら、ルークがカールを叱っていたに違いない。
 とにかく、この話については後回しにする。
「それはともかく、前町長を早く捜さなくては。
 おそらく、このローラス街のどこかに監禁されているはず。
 ずっと、この街から出て行った痕跡は残っていないから、ローラス街のどこかにいるはずなんだ。
 さらに、ここは街が小さな森をいくつか所有している。
 怪しいところはたくさんある」
「なら、しらみつぶしに行くか?」
「それは望ましくありません。出来るだけ、範囲を絞りましょう」
 私がそう言うと、カールが顎をつまんだ。
「館にはいませんし、やっぱ怪しいのは森でしょう?
 もしかしたら、人目のつかない小屋があるかもしれませんよ」
「森はいいかもしれないな。大体、森に行こうなんか、街の人たちは思わんだろうからなぁ」
 上手く、話が進んでいる。
 森か。確かに、一番怪しい。
 あそこなら、人を隠すには持って来いの場所だ。
「街が所有する森は4つ。
 4つなら、どうにか3人で捜しきれるはずだ」
「さっすが教授! もう数えて……ぐわっ!?」
 突然、カールが顔を押さえた。
「カール!?」
 カールが額を押さえる。
「痛たた……。な、なんなんだ?」
 ふと下を見てみると、そこには紅く塗られた小石が落ちていた。
 これが、カールの額に直撃したに違いない。
「誰だ! こんな悪戯をした奴は!!」
 グロスキー警部は声を張り上げ、辺りを見回した。
「あれは……」
 少し離れたところに、木が一本立っているのだが、何かが貼り付けてある。
「ポスターかなんかですかねぇ」
 カールが小走りでそこに行く。
 私も、カールの後を追う。
「えーっと、何々?
 
 君タチハ、悪イ子ダ。
 チャント、オツカイシナイト、陰カラ狙ウ狩人ニ狩ラレテシマウヨ?
 皆、イイ子ニ、オツカイシテイルノニ、君タチハ寄リ道バカリ。
 寄リ道バカリシテイルト、陰カラ狙ウ狩人ニ、狩ラレテシマウヨ?

 だ、そうですねぇ」
 カールは、無理に笑みを浮かべながらそう言った。
 この真っ黒な紙に書かれた字は、カールに当てられた石と同じ赤色をしていた。
 お使い……。魔女の涙探しのことに違いない。
 そうなれば、皆というのは、参加者達のことだ。
 寄り道……。前町長捜しの事か。

2010-03-25 14:51:37


meylan

ついに、邪魔ものが直接的に!ずっと見張ってたんですね......
魔女の館のカラクリ、すごいですね。(少し前の話ですが)あと、磁石って結構重要ですか?

2010-03-25 18:34:01


ゆうん

なんかもう陰じゃなくなってきたねw
ていうか,ゴヴァン町長って絶対嘘ついてるよ!
イヴもヘルもかわいそう!・ω・`
(ゆうんは相変わらずイヴのみかたですw)

2010-03-25 19:16:57


ハッピー

うーーん頑張って推理してるんだけどウィザーみたいな天才が書くお話は奥が深くていろんな人が怪しく見えるwwでも読んでるだけでも楽しいよ♪相変わらず私はイヴちゃんと新たにヘルちゃん好きです☆

2010-03-25 21:07:47


town

脅迫状....村長が書いたのかな?

2010-03-26 09:45:51


みっきー

なんかぶんがへんだなぁ
『おつかい』とか....
『~ヨ』とか・・・
まさか書いたのイヴとか?

2010-03-26 11:28:34


ウィザー

~meylan~
本当は、まず陰の狩人なんて出す予定じゃなかったのですが……。なんか、気分的にやってしまいまして。
磁石は、超重要ですね。紋章を出すトリックとして!

カ「磁石で砂鉄を集めるのに一時期ハマッタよ」
ル「その砂鉄、どうしたんですか?」
カ「ちゃんと、ものあった場所に返したよ」
ル「集めた意味が無いような気がしますよ?」

~ゆうん~
怪しい以上に、ド怪しいになりました!
こいつが怪しいとなると、もう一人の狩人がリアルな謎かも知れないねぇ。

イ「ヘルヘルヘルヘル、うるさい!」
レ「次から、お酒を控えてもらった方がいいだろう」
イ「真っ赤なワインは血染めのお水?」
ル「そこは、着色とか果汁とかにしようね!?」

~ハッピー~
そ、そんなことありませんっ! 私にはもうお莫迦小説ですよ!!
ヒントを出すとしたならば、セシリーは除外です。視線を感じた一人の被害者(?)ですから♪

セ「全く、気味が悪くてイヤになるわ」
ヨ「そう言いつつ、とっても微笑んでいらっしゃいますが?」
セ「気にせいよ、気のせい」
ヨ「なら、その “ いつでもかかってきなさい!! ” という看板を外して下さい!」

~town~
脅迫状は、絶対に陰のものです!
なら、なぜこんなことを書き、レイトンたちを魔女の涙探しに集中させようとしたのか……。
こう考えてしまうと、陰の奴は分かってきます!

レ「前町長ではないだろうね」
カ「そりゃ、ねぇ。助けて欲しいはずなのに、こんなことしたら余計に見つからなくなりますよ」
ル「お使い、ですか。そう言えばカールさん、レポート完成というお使いはどうなっていますか?」
カ「あぁ、良い天気だなぁ」

~ミッキーさん~
文章を書いた人間は、とにかく変人なのでしょう!
こんな文を書くなんて、信じられません。

ル「そうですよね!(カールをちら見)
セ「駄目よ、ルーク君。そんなこと言っちゃあ。(カールをちら見)」
イ「変人? 変人、変な人のこと(カールをがん見)」
カ「も、もっしもーし?」
(こいつが犯人、というわけではまだなく、この3人がからかっているだけです)

2010-03-26 14:37:12


ウィザー

ちょっと、犠牲者を出してみましょう……。


   【続き】

 漆黒の紙に踊る紅い文字。
「お使い、だぁ?」
 グロスキー警部は大きく首を傾げた。
「お使い。間違いなく、魔女の涙探しでしょう。
 寄り道、は前町長捜し……」
「……教授。やっぱ、見張られてるんじゃないですか?」
 カールは、紙を私に渡しながらそう言った。
 それは、間違いない。
 一応、私たちは魔女の涙探しをしに来ている。
 そのことは、街の人々も知っているが、私たちが前町長捜しをしていることは知らない。
 知っているものは、ここにいる私たちと、ルークだけ。
 ルークが、このようなことをするわけは無い。
「間違いなく、何者かに見張られているようだね」
「じょ、冗談じゃないですよ!!」
 カールは憤慨した。
 しかし、相手は本気か冗談かも分からない。
 けれど、カールに石を当てるという行動は、冗談ではなさそうだ。
「レイトン、どうする?」
「……。ここは、相手の行動を見ていきましょう。
 陰から狙う狩人、の行動をね」
 これしか、方法は無い。
 まずは、森に行くべきだろう。
「教授、ならここは、まとまって行動しましょう!」
「そうだね。そのほうが安全だ」
 今、視線は何も感じない。
 行動に出るとなれば、今しかなさそうだ。
 カールが館を指差す。
「あの森が一番大きいそうですよ!
 どこから探していきます?」
「小屋がある森から探してみようか。小屋に監禁されているかもしれないからね」
 私たちは、まず二番目に大きい森へと足を進めた。
 それが後になって、狩人を怒らせるとは知らずに……。

2010-03-26 14:49:31


ウィザー

【続き】


「結局、いませんでしたねぇ」
 カールは大きく肩を落とした。
 私たちは、2つの森の中、前町長を捜した。
 ひとつは、二番目に大きい森。
 もうひとつは、一番小さな森。
 小屋はどちらともあったが、誰もいなかった。
「しらみつぶしに行くのは時間がかかる。
 出来れば、犯人を捜し出して、話を訊くのが一番なのだけれどね。
 犯人の像が全く分からない」
 私がそう一人で呟いていたのを聞き、カールが満面の笑みを浮かべる。
「簡単じゃないですか!
 ゴヴァン町長に決まってますよ」
 そう言うとは、思っていた。
「証拠が無いから、そうとは言い切れないよ」
 しかし、カールの笑みは枯れる事を知らない。
「それも簡単です。
 部外者が町長になったんですから。
 ゴヴァン町長が、前町長を隠して、自分を町長に仕立て上げたんですって!」
 そのような謎解きは、小さな子供でも出来る。
 そのような抽象的な推理では駄目だ。
 相手に反論させないようにしなければ。
「もう夕暮れか……」
 グロスキー警部は夕日を眺めながらそう呟いた。
「ルークは大丈夫なのか? 一人で魔女の涙を探してるけどよ。
 それに、魔女は見つかったのか?」
「大体ですが。魔女は見つかっています。それに、魔女の涙も大体は」
 私がそう言うと、カールは思い切り前へと転がりながらこけてしまった。
「カ、カール!?」
「どわっ!! 痛てててて……。
 じゃなくて、教授ぅ! それ、本当ですか!?」
「確信は持てていないけれど、予想はついているよ」
 本当に、これは久々の賭けとなっている。
 けれど、アロマと出会った不思議な街と謎が似ている。
 いや、あの体験があったからこそ、謎が解けた。
 もし、私の答えが正解だとしたならば、昔のここの文明は、大きく進んでいたことになる。
 そして、なぜ彼らが錬金術師と言われたのかも、分かる。
「カール。これは発想を大きく変えないと解けない謎だったんだよ。
 今回、私や、解けるはずのルーク以外の人でこの謎が解けたら、その人は天才だ」
「て、天才ぃ?
 そこまで行くんですか!?」
「あぁ、過言ではないね」
 けれど、カールにも解けるはずなのだ。
 よく注意すれば、分かるのだ。
「教授! レッツ、謎解き、ですよ!!」
 カールは立ち上がりながらそう叫んだ。
「ははは。少し、自分で考えてごらん」
「なんでですか! いいじゃないですかぁ!」
 カールが口を尖らせる。
 けれど、謎解きをすべき場所でしなければ、意味は無い。
「カール。私たちが見張られていることを、忘れていないかい?」
「あ~、でしたねぇ!」
 カールは、ぽんと手を叩いた。
 見張られている以上、魔女の涙に関することは口に出来ない。
 グロスキー警部がいぶかしげに首を傾げた。
「……なんだ?」
 グロスキー警部は道からそれ、草道へと足を踏み入れた。
 そして、何かを手にしてから、私たちの元へと戻ってきた。
「どうしました?」
「……レイトン、急いだほうがよさそうだぞ」
「何を……?」
 グロスキー警部は、手に持っていたものを私に渡した。
「ま、また!!」
 カールは、顔をしかめた。
 漆黒の紙に、紅の文字。

 オツカイサボッタ悪イ子ニハ、オ仕置キヲ。
 悪イ子ガ、嫌ガルヨウナ、オ仕置キヲ。
 イイ子ニシテイタ子達モ一緒ニオ仕置キヲ。
 恨ムナラ、悪イ子達ヲ、恨ンデネ?
 
 って、冗談じゃないって! 何が悪い子だ!
 僕はもう立派な青年だ!」
「悪イ子……。魔女の涙を探していない私たちのことを示すと考えると、イイ子は参加者の誰かだ!」
 嫌な胸騒ぎがする。
 恨むなら……。すでに、犠牲者が出ているということか?
「確かに、急いで館に戻った方がいいかも知れませんね!」
「レイトン、俺は先に行かせてもらうぞ!」
「お願いします。警部」
 グロスキー警部は軽く跳躍すると、オリンピック選手並みのスピードで走り去った。
 なぜ、この者は私達を魔女の涙探しに集中させようとするのか。
 速まる鼓動を抑え、館へと走り始める。
 カールが、真っ青になる。
「おそらく、この馬鹿げたやつは、僕達の仲の良い人を狙う……。
 そのほうが、面白いと考えるだろうし、効果的だし……。
 そうなると、まさかのルーク君が!?」

2010-03-26 15:29:00


town

カールさんの推理....はぁ(なぜため息が出る...)
カールさんの予想...はずれてほしい...(じゃないとルークが!)

2010-03-26 16:03:31


ウィザー

え? まだ犠牲者が出ていないじゃないか?
はい、そうです。
けれど大丈夫です。これから出しますよ?


   【続き】


「ルーク君っ!!」
 突然、後ろから誰かに抱きつかれた。
「わああぁぁっ!? カ、カールさん!?」
「良かった、無事だね!?」
 よく分からないが、カールさんは、ほっとしたように息をついた。
 かなり、息を切らせている。
 長距離を走ってきたに違いない。
 カールんたちが帰ってくる少し前から僕と一緒に行動し始めたイヴは、きょとんとしながらカールさんを観察している。
 間違いない。この眼は、観察している。
「変な人、どうしたの?」
「イヴも無事だね。良かった良かった」
「変な人が良くても、イヴとルークさんは意味が分からないから良くない!」
 ごもっともです。
 カールさんは、息を整えてから、今日あった出来事を話してくれた。
 カールさんに石が当てられたこと。
 真っ黒な紙に踊る紅い文字に、陰から狙う狩人。
 そして、イイ子がお仕置きを受けること。
「なんですか、それは……」
「僕に訊いちゃ駄目だよ。僕は君より優秀じゃないんだから」
 カールさんは、誇らしげにそう言った。
「ルーク!」
「あ、先生!!」
 レイトン先生がこっちに走ってきた。
 レイトン先生が走るなんて、珍しい。
「2人は無事です」
「こっちも、参加者全員が無事だった。
 なにも無かったようだね」
 レイトン先生とカールさんは、大きく肩をおろした。
「教授ぅ。まさかの、ハッタリなんじゃないですか?」
 カールさんがげっそりとする。
 レイトン先生は、苦笑するだけ。
「上手く動かされたようだね。心理を上手くついたいい方法だよ。
 あのように抽象的に書かれたから、もっと上手く動かされたようだ」
 つまり、上手く騙されたということだ。
 レイトン先生を騙すなんて、相手はかなりのやり手か。
 そう思うと、鳥肌が立つ。
 イイ子がとばっちりを受けるなんて、絶対にご免だ。
 イヴは疲れたように肩を上げた。
「悪い子かなんか分からないけれど、イヴたちは無関係。
 ちゃんと、始末はすべき!」
 またまた、ごもっともだ。
 レイトン先生とカールさんは、苦笑しながら素直に返事をした。
 こっちの方が、あらゆる意味で上手く動かされているような気がする……。
「ところでルーク。進んでるかい?」
 カールさんが、自分で急いで話題を変える。
 それを訊かないで欲しかったのに……。
「ええっと、とにかく、絵画は絶対に違うことが分かりました。
 全て調べたんですけど、絵画には何も仕掛けらしいものや鍵になりそうなもの、涙はありませんでした」
「そうなると、石像か」
 カールさんは、面白そうに微笑んだ。
 それを今までの時間、一人で頑張っていたんだ!
 途中で、イヴも手伝ってくれたけれど。
「あ、あと! イヴが持っていた鍵で、開かずの部屋の扉を一つ開けました!」
「……なんだって?」
「言ったとおりです。
 イヴが館で拾った鍵で、ひとつ部屋が開いたんです」
 イヴが小指の長さの鍵をポケットから取り出す。
「今日、見つけた。
 部屋の中には、大量の砂鉄があった」
 そう。
 最初、あの部屋に入った時はびっくりした。
 袋に詰まれている砂鉄が、部屋にたくさんあったのだから。
 カールさんは大慌てで、レイトン先生の腕を掴んだ。
「教授、そこに行ってみましょう!」
「鍵は開いたままだから、入れる」
 イヴは、ぽつりと呟いた。
 しかし、それは大きな間違いだ。
 その部屋の鍵は、単純に鍵を回せばいいというものではなかった。
 差し込めたのだが、回らなかった。
 たぶん、変わった回し方をしなければいけなかったのだろう。
 あと少しで、僕はその回し方が分かったんだ。
 けれど……。
「面倒くさい。最初から、こうすれば良かった」
 なんて言って、イヴが扉の何処からか斧を待ってきて、蝶番を一つ、破壊したのだ!
 壊した、なんてもんじゃない。
 この子は、破壊したのだ!!
 破壊したのは、下の蝶番。
 後は、扉を上に持ち上げ、子供なら通れるようなスペースから部屋へと入っていった。
 そして、中から鍵を開けたのだった……。
 けれど、このことは口止めされている。
 斧を手に満面の笑みで約束させられたら、もう口が裂けてもイヴが破壊したなんて言えない。
「ルーク、そこに行って来るけれど、2人だけで大丈夫かい?」
「はい! もちろんです!」
「なら、十分に気をつけるんだよ」
 レイトン先生とカールさんは、急いでその部屋に向かっていった。
「先生、たぶん蝶番が壊されていることに気付くよ」
「大丈夫。演技で隠す」
 なんて子だ……。
 イヴは僕の後ろの方にまわった。
「ロザリーさまにも、内緒? もちろん、内緒」
 耳元で後ろから脅迫された、とでも過言ではない!
 その甘えるような声は、作り声に違いない。
 イヴが僕の背中を押す。
「それよりも、ロザリーさまの手伝い。夕食の手伝い」
「あ、そうだね! 早いうちから手伝いに行こうか!」
 僕達は食事をする部屋へと歩き出した。
 その時だった。
 突然、後ろから何者かに口を塞がれた。
 暴れる暇は無かった。
「っ!?」
「ル、ルークさんっ!!」
 イヴの焦った声が聞こえる。
 今、僕の目は柔らかいもので覆われている。
 なにか、布のようなもの……。
 それで、口も覆われているようだ。
 なぜか、冷静だ。転ぶなか、全てがスローモーションに見えてくるように。
 それは、自分が本能的に諦めているから?
 ガクッと、体の力が抜ける。
「ルークさん! こ、こいつ! 離して、ルークさんを離して!!」
 イヴが僕の顔を布で覆っている奴に攻撃しているようだ。
 だんだん、意識が薄れてくる。
 最後に聞こえてきたのは、イヴが悲鳴を上げるように呼んだ僕の名前。
 そして、イヴの小さな悲鳴。
 何があったか、分からない。
 そのまま、僕は暗黒の闇へと堕ちていった。

2010-03-26 16:20:43


ウィザー

~town~
まさかの、カールの推理(というか勘)的中です!
ごめんよ、ルーク!

ル「謝るぐらいなら、こんな展開にしないでください!」
イ「イヴも巻き添え……」
ル「まさか、展開を面白くするためにこんなことしたんじゃ……!」
イ「まさか、まさか、まさか、まさか」

2010-03-26 16:23:31


lemon

うわぁ……ルークーーーーー!!! イヴーーー!!

そして、砂鉄……あぁ、名前がどうしても思い出せなかった[s:0033] 私、錬金術士の魔法円は砂鉄じゃないかと思ってました[s:0033]

不思議な街事件が重要……って、まさか魔女って人形?
気になる事だらけ! もう本当、ウィザーに弟子入りしたいです[s:0033]

2010-03-26 16:43:29


ハッピー

うぎゃあああ!!!ルーーークーーー!!!
イヴちゃあああん!!!あ、叫んじゃったごめんなさい(泣)やっぱ狩人達かな?
ウィザーのすてきなヒントのおかげで犯人がだいぶまとまったよ♪引き続き応援してまーす^^

2010-03-26 17:47:12


みっきー

砂鉄・・・・・
磁石・・・・・
分かったかも・・・・・
ウィザーさんー言って良いかい?

2010-03-26 17:55:23


town

クロロフォルム....だよね。
犯人も結構な物を持っているね~!

2010-03-26 19:00:08


ゆうん

と,言うことはイヴは犯人の顔を見たってことだよね!?
あ!そういえばイヴの機嫌がいつの間にかなおってる!!(遅ぇ
よかった*(言うこともっとあるだろw

2010-03-26 21:36:09


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