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レイトン教授と魔女の涙

ウィザー

遂に、2作目を始めることができました!
 前作よりも長編になる予定であります。
 1作目より、行動範囲を広げようかと・・・・・・。
 2作目も、よろしくお願いします!!

2010-01-30 20:39:17


meylan

ルークっ!そしてイヴはまさか犯人......?自作自演も可能かなと思ってしまって......違ってたらほんとにごめん、イヴ。

2010-03-27 14:55:02


ウィザー

~lemon~
さっすがlemon!
いつから砂鉄を思いつきましたか!?(焦)
弟子入りしたいのは私のほうですよ、lemon!
lemon様のその頭脳、欲しい!(すでに弟子じゃなくなっている)

カ「教授! 僕を教授の弟子にしてください!!」
レ「えぇっと、カール。どういう風の吹き回しでそんなことを……」
ル「絶対駄目です! 僕が弟子なんですから! カールさんは、ヨアンさんの弟子になるべきです!」
ヨ「え、遠慮させていただいてよろしいですか、カール君?」

~ハッピー~
すてきな、なんて勿体無い言葉です!
なにやら、作者の気分的な問題で、こんなことになってしまいました……。

ル「被害者になったのは、多分久々です」
カ「なりたくてもなれないものだから、良かったかもね」
ル「ひ、酷いですよ!」
イ「なら、今から被害者にしてあげる(手に凶器)」
カ「遠慮させていただきまぁす!」

~みっきーさん~
OKですよ♪
分かった時点で、言っちゃってOKな感じですから(笑)

ル「僕も謎解き、いろんな人の前でやってみたいです」
イ「やればいいのに?」
ル「そうはいかないんだよ……」
カ「それはあなただっ! それはあなただっ!(一人寂しく教授の真似)」
ル「あんなことになりそうで、怖いですし」

~town~
ピンポーン!
正解です。一般的なクロロフォルムです!
やっぱ、こういかなくちゃ、的な感じで使用しました。

レ「相手は、かなりのものを使ってくるようだね」
イ「クロロフォルムの次は、銃?」
ル「一般的にはそうですね」
カ「あのさぁ。めっちゃくちゃ怖いから、違う話しようよ!?」

~ゆうん~
そういうことです!(と、言いつつ、そこまで考えていなかったため、ゆうんに助けられた私)
そして、いつのまにかイヴの機嫌も直ってます。

カ「良かったよ! イヴが怒ると、あらゆる意味で怖いからね」
ル「それは、幼い女の子を怒らせた、という罪悪感からですよね? もちろん」
イ「反省しても、イヴは皆が忘れた時に復讐するのがすき」
カ「イヴ。手に持っているその長ーい凶器をしまおうか!?」

~meylanさん~
思いついたらどんどん書き込んじゃってOKですよ!!
犯人っぽい! と思ったら、書き込んじゃってください。
もちろん、確信無しでも大丈夫です!

カ「よし、なら僕も書き込もうっと!」
イ「駄目!」
ル「駄目ですよ!」
カ「な、なんで!?」
ル・イ「もちろん、書き込もうとしている人が怪しいから!」

2010-03-28 15:27:03


ウィザー

さて、被害者も出せて満足しています。
ようやく真実に近づいたような、近づいていないような……。



   【続き】


 真っ暗だ。目の前は、何も見えない。
 何があったか、うっすらとしか考えられないほど、頭が働かない。
 何があったか。
 何者かに、口を覆われて……。
 駄目だ、頭が重い。


「君……。ーク君……。ルーク君!」
 いきなり、頭が軽くなった。
 何処からか、誰かが僕の名前を呼んでいる。
「ルーク君! 良かった!」
 目を開けたとき、まず最初に映ったのはカールさんの安堵した顔だった。
 ……えーっと、なにがどうなってこうなっているんだ?
「教授、教授! ルーク君、復活です!」
 カールさんは手招きをした。
 上半身を起こし、辺りを見る。
 ここは、僕が使っている個室……?
 僕は、ベッドに寝かされていたらしい。
「ルーク、大丈夫かい?」
「せ、先生!」
 レイトン先生は僕を見ると、ほっと胸をなでおろした。
 そうか。僕は何者かに襲われて、急に眠たくなったんだ。
「やっと起きたか。小僧」
 気のせいかな? よく分からないけど、グランドさんの声がするんだけれども……。
「よく廊下で寝れてたもんだな」
 クスクスと、完全に莫迦にしながら笑っているのは、間違いなくグランドさん!
「な、なん……」
 僕は慌てて口を押さえた。
 な、なんで彼がここにいるんだ!? と、思わず本音を口にしそうになったんだ。
 グランドさんは椅子から立ち上がると、僕を見下ろした。
「ぬるい生活しってから狙われたんじゃねぇか? 
 小娘も守れねぇようじゃ、英国少年とか自称してるけどよ、失格じゃないか?」
 嘲笑される僕は、小さくなるしかない。
 それを楽しんでいるのが、グランドさん。
 は、腹立つなぁ……。
「まぁ、せいぜい気をつけるんだな」
 グランドさんはそう言うと、部屋を出て行った。
「な、なんでグランドさんがここにいたんですか!?」
 レイトン先生は、混乱しかけている僕に優しく微笑みかけた。
「君たちが倒れていたところを発見したのが、グランドさんだったんだ」
「え?」
 レイトン先生によると、僕とイヴは廊下に倒れていたらしい。
 犯行に使われたと思われる布は、イヴにかかっていたという。
 そこを、グランドさんが通りかかった。
 そして、僕とイヴをここまで運んできてくれたうえに、レイトン先生たちを呼んで来てくれたらしい。
 カールさんは、しみじみとしながら言った。
「しっかし、あの人、力ありますよねぇ。
 この2人を両脇に抱えて運んだわけでしょう?
 そりゃもう、びっくりしますよ。まぁ、2人が軽かったからかもしれませんけど」
 どこか、しみじみとする点が間違っているカールさん。
 そう言えば、イヴは!?
「遅ようございます、ルークさん」
 何処からか、イヴの声が……。
「ここ、ここ」
 イヴは、カールの後ろから顔を出した。
 カールさんが邪魔で見えなかったのか。
「良かった! イヴも大丈夫?」
「イヴは平気。ルークさんこそ、よく寝るから、そのうち永眠するかと思ってた」
 心配してくれていたようだけれど、なんだか酷い。
「イヴから話は聞いたよ」
 レイトン先生が、笑みを消す。
「何者かに、眠らされた。
 使われたのは、布。おそらく、クロロフォルムだろうね。
 犯人は、その犯行に使ったものを持ち帰らずに、いなくなった……」
「その人、背が高かった。顔は、マスクとかサングラスとか、帽子とか被っていたから分からなかったけど……」
 イヴは顎に手をやった。
 カールさんが、悔しそうに足をゆする。
「僕と教授がついていなかったところを狙ったのか!」
 レイトン先生は、ため息をつきながら、一枚の紙を見せてくれた。
 それは、漆黒の紙に踊る紅い文字で書かれた、手紙。

  イイ子ニシテタ子、狩ラレタリ
                 」
 紅い文字は、血でかかれたように紅く、形が歪だった。
 レイトン先生は、ゆっくりと笑みを浮かべた。
「わざわざ、私達の気が緩んだところを狙ってくれたようだね。陰の狩人たちは」
「陰の狩人?」
「紙の裏に書いてあるよ」
 言われたとおり、裏を見てみると、紅い文字で “ 陰ノ狩人 ” と書かれていた。
 これもまた、こった書き方だ。
「それはイヴの上に置かれていたもの。
 これが、ルーク君の上に置かれていたもの」 
 もう一枚、カールさんが紙を見せてくれた。

 オイタノ過ギル子ニハ、痛イオ仕置キヲ。
 己ノ愚カサヲ怨ムヨウナ、オ仕置キヲ。
 チャント、オツカイシナイカラ、コンナコトニナルンダヨ?
 コレ以上、オ仕置キヲ受ケタクナイノナラ、チャント、オツカイシマショウネ?
                   」
 これもまた、よく分からないものだった。
「これ以上、魔女の涙探しから離れることは許されないようだ。
 本当にすまない。ルーク、イヴ。
 我々のせいで、君たちが被害にあったのだから……」
「せ、先生……」
 レイトン先生の顔は、後悔の色に染まっていた。
 そんな顔をさせてしまったのは、この僕だ。とても、悲しくなる。
 あのカールさんも、とても怖い顔をして、床を睨んでいる。
 沈黙に侵略される、個室。
 それを破ったのは、青い疾風だった。
「ルーーーーーーーーーーーークッ!!!!!!」
 耳の鼓膜が破れるような声とともに、ドアが大きく乱暴に開かれた。
 蝶番が、悲鳴を上げている。
 そして、転がり込んできたのは……。
「グ、グロスキー警部!?」
「ルーク!!」
 グロスキー警部は、ジャンプしながら立ち上がると、カールさんを腕で無意識に払いながら僕の前にやって来た。
 あっけなく倒されるカールさん。
「大丈夫か!?」
「は、はいっ。げ、元気です」
「そうか、良かった。心配したんだぞ。でも、元気そうでなによりだ。
 畜生! なんで、こう、まだ幼い子たちが襲われたんだ!」
 一人で吼えるグロスキー警部。
 イヴは、うるさそうに耳を塞いでいる。
「譲ちゃんも、大丈夫か!?」
「イヴも平気。よく眠れたよ」
 イヴは、無表情でそう言った。
 睡眠薬を使って、久々によく眠れた、と喜んでいる人みたいだ。
 レイトン先生が、グロスキー警部に言う。
「警部。前町長の捜索は、この魔女の涙探しの後にしましょう。
 これ以上、捜索を続きたら、また被害者を出してしまうでしょうから」
 グロスキー警部は、うなる。
「しかしなぁ、早く見つけないと、こっちもまずいだろ。前町長が息絶えられたら困るぞ」
 そうか。陰の狩人に脅されたとはいえ、捜索はやめられない。
 それも、人の命がかかっている。
 人の命は、天秤にかけられない。
「この際、俺だけで捜索しよう。
 魔女の涙とやらを探すふりをしながら、捜索にあたるしかない」
 グロスキー警部は、自分ひとりで捜索を行うつもりだ。
 確かに、それなら怪しまれる可能性は少ない。
 レイトン先生は、うなずいた。
「仕方ありません、そうしましょう」
 僕は、ベッドから降りた。
 どれくらい眠っていたのだろうか。体がまだ起ききっていない。
「ルーク君。おなか空いてないかな?」
 カールさんは、ニヤニヤと笑みを浮かべた。
「す、空いてますけど……」
「イヴも、お腹空いた」
 とにかく、僕達は夕食抜きで、眠らされていたんだからね。
 カールさんが、にっこりと微笑む。
「ロザリーさんが、2人のために夕食を作り直してくれているよ」
「ほ、本当ですか!?」
「本当!?」
「うん。
 よし、元気になったね。遅い夕食を食べに行こうか」
 僕とイヴは、カールさんの後ろに並び、元気良く、夕食を食べに向かった。

2010-03-28 16:30:40


ゆうん

はぅ~。。。
よ,よかったあ・・・
すっごく安心した*

2010-03-28 17:55:03


meylan

みんな元気そうでよかったです!
思いついたらどんどん書き込みますね。それでどんどん間違えたいと思います!(笑)登場人物にはほんとに申し訳ない......

2010-03-28 22:55:32


riddle

お久しぶりです、riddleです。
物凄くベタに行くと「まず第一発見者を疑え」ってよくあるよね?…まさかグランドさんが!?でも彼って悪いようで実は良い人って感じもします。ただ、主語が「俺」なんだよね[d:0197]だから怪しい…(←意味不明でごめんなさい)
イヴちゃん、大分話し方が砕けた感じになったね♪
そしてルークと共に無事で良かったです☆
ウィザー、更新頑張ってね!
(長文失礼しました[d:0163])

2010-03-28 23:12:09


town

グロスキー警部の声相変わらず....(苦笑)
いびきとか大きそう.......

2010-03-29 01:41:50


ウィザー

~ゆうん~
安心するのはまだ早ぁ~い!!(爆)
まだ、被害者は出そうです。

イ「次は誰かな?」
ル「意外な人が被害者になると、びっくりしますよね」
セ「この際、皆、被害者になっちゃうとか?」
カ「怖いですから、その会話、やめてください」

~meylanさん~
どんどん間違って下さい!
それが実は答えだったりするかもしれないので!
本当に、勘で書かれた方のものが、正解だってりするんですよねぇ。それも高確率で。

イ「イヴは変な人に一票」
セ「私も、ノリ的にカール君に一票」
ル「もちろん、僕もカールさんに一票」
カ「あのさぁ! 本当に皆、しつこいよ!?」

~riddle~
お久しぶりです、ウィザーです。(笑)
物凄くべたに行くと、そうなります。
確かに、口悪いくせに何かと善者のようで……。(つまり、面倒なキャラ♪)
さぁ、どんどん悩むのだぁ!(笑)

グ「何で俺が、そう疑われなきゃいけねぇんだよ」
カ「最初の印象が悪かった」
ヨ「口が悪い」
セ「館内でタバコを普通に吸う」
レ「それって、怪しいというよりもイメージの問題なのでは……?」

~town~
いびき……。想像したくないですね……。
絶対、耳栓が必要。
今回は、彼にも少し頑張ってもらいます!

カ「グロスキー警部の声はよく聞こえていいですよ!」
レ「彼の声は遠くからでも聞こえるから、避難指示などには欠かせない人物だね」
ル「ちょっと、耳が痛い時がありますけどね……」
イ「結局皆、うるさいって言いたいんじゃないの? その通り」

2010-03-29 11:09:22


ウィザー

ええっと、まだ被害者を出したいので出します。


   【続き】

 
 気が付いたら、開始からもう3ヵ目。
 日が過ぎるのは、本当に早いなあ……。
 僕は今、紅茶を飲んで、リラックスしている。
 それを、現実逃避と呼ぶ人もいるけれど、そんなことは気にしない。
 今はとにかく、リラックスだ。
 今から1時間前。僕とイヴは、朝食兼夕食を食べ、他の人は皆、しっかりとした朝食を食べた。
「ルーク君。朝からハイな物、食べるわねぇ」
 セシリーさんは、思いっきりからかって下さった。
 ヨアンさんは、何度も何度も僕とイヴの体調を気にかけ、声をかけてくれた。
 僕とイヴは、元気だと分かってもらえるような笑みを浮かべ、ヨアンさんと話した。
 グランドさんに、一応、お礼を言いにいったんだけど……。
「うるせぇ。今、考え事中だ。後にしてくれ」
 と、邪険に追い払われてしまった。
 魔女の涙について、真剣に考えているようだった。
 この企画が無事終了したら、ちゃんとお礼を言おうっと。
 そして今、僕は個室で優雅にお茶タイム。
 目の前に、クッキーを頬張っているカールさんがいるけれど、あんまり気にしないでおく。
「うぅーん……。歯ごたえが悪いな。どこでこう軟らかくなる様なことしたっけ……」
 一生懸命、クッキーと戦っている。
 さっきまでここにいたイヴは、カールさんがこの部屋にやって来たとたん、
「イヴは要がある」
 と、言っていなくなってしまった。
 なんだか、カールさんとイヴの間には、わたろうにも渡れない橋がありそうだ。
 カールさんは、そうされる度、かなり傷ついているんだけれど、復活が異常に早い。
 1分後には、きれいさっぱり忘れているんだから……。
 レイトン先生は、一人で館内を調査中。
 少し、一人で考えさせて欲しかったらしい。
 なので、僕とカールさんは、レイトン先生の邪魔にならないよう、ここにいる。
 レイトン先生は、魔女の涙探しよりも、前町長捜しをしたいようだ。
 でも、今はグロスキー警部が単独で行っている。
 ここは、プロのグロスキー警部に任せるしかない。
 失礼だけれど、それもそれで頼りない。
「ねぇ、ルーク君」
 カールさんが、軟らかくなっているクッキーを手に僕を呼ぶ。
「なんですか?」
「魔女の涙、っていうか魔女、見つかった?」
「まさか。けれど、この館がカラクリ屋敷ってことは分かったので、もしかしたら魔女の涙を手に入れるのは、そのカラクリを上手く動かさないといけないかもしれない……とは考えています」
「カラクリ魔女の家、だったっけ?
 本当に凄い名前だよ。
 もし、ルーク君の考えが当たっていたら、仕掛けは、伝説に関係のある絵画や石像だ」
 クッキーを口に放り込みつつ言うカールさん。
 それは、僕だって分かっている。
 だから、それを今日のうちに見つけ出そうと思ってるんだけど……。
 悲しいことに、この館を知り尽くしているイヴがいない。
 イヴがいたら、かなり捗るんだろうけれどな……。
 そう、考えてしまうが、今はそんなことを考えている場合じゃない。
 一刻も早く、行動に移すべきだ。
 紅茶を飲み干し、立ち上がる。
「ど、どこに行くんだい?」
「もちろん、魔女の涙を探しに行くに決まってるじゃないですか」
「待って! 君一人ではかなり危険だ。
 一応、青年である僕もついて行くよ!」
「は、はい?」
「……なんだい、そのめっちゃくちゃ嫌そうなオーラは」
「気にせいですよ!」
 こうして、カールさんも、護衛として一緒に来ることになった。
 でも、一人よりは心強い。
「なら、急いで行きましょう!」
「待って待って! まだクッキーが4枚残ってるんだよ」
「そんなのは後です!」
「そ、そんなの!?」
「そうです! それは優先順位を付けるなら、一番最後ですから!」
「ひ、酷いよ!」
「酷くありません! さぁ、行きましょう!」

2010-03-29 11:36:55


town

クッキー4枚かぁ... 何味かなぁ....

2010-03-29 11:44:20


ゆうん

えぇ!?
ルーク見損なったよ!!
ゆうんだったらクッキ食べてから行くもん(笑

2010-03-29 11:49:45


ウィザー

もう、後半の中盤に突入しています!
皆さん、見捨てないで下さいね~(笑)


   【続き】


「ねぇ、ルーク君」
「なんですか? カールさん」
「この世はさ、実は都合の良いものなのかもしれないね」
「そうですね。確かに、都合が良すぎていますね」
「あと、突っ込ませていただくと、今日は4日目だよ」
「な、なんでそんなことを?」
「さっき個室で、君は 開始からもう3日目と呟いていたよ」
「良く考えると、ピンチですね。今日をあわせてあと2日しかない」
 僕とカールさんは、無理に声を上げて笑った。
 なぜ、こんなくだらない会話をしているのか。
 それは、予想外というよりも、考えてもいなかった事態を目の当たりにしたからだ。
 ……よし、冷静になろう。
 今、僕達は魔女の所有する3階にいる。
 詳しく言うならば、そこの廊下。
 そこで、石像を調べようとしていたんだ。
 そこで、僕達が最初に目にしたのは、口元に手をやり咳をしている女性の石像の足元に転がっている、ルビー。
 そう、間違いなく真っ赤なルビー。
 さらに、胸を押さえて苦しそうにしている女性の石像の足元には、サファイア。
 そう、間違いなく真っ青なサファイア。
 さらに、切羽詰った表情をしている女性の石像の足元には、ダイアモンド。
 そう、間違いなく透明の、ダイアモンド。
 こんな価値のあるものが、廊下に転がっていていいのだろうか?
 もちろん、よくないに決まっている。
「魔女の体液は美しき石。
 吐血したように思われたが、魔女はルビーを口から吐いた。
 涙を流したように思われたが、魔女はサファイアを流した。
 冷や汗を流したように思われたが、魔女はダイアモンドを流した」
 カールさんは、低い声で呟いた。
 カールさんは、ポケットからハンカチを取り出し、慎重に、廊下に転がる宝石を拾い上げた。
「これは、教授に見せないと!」
「カールさん。
 この宝石たちが、伝説どおりの展開のものなら……。
 もしかしたら奇跡を起こす時の魔女の石像に、なんか仕掛けがあって、そこに黄金の涙があるかも知れませんよ!?」
 なんて幸運なんだろう!
 まるで、誰かに仕組まれたように、素晴らしすぎる展開だ!
 カールさんは、顔を赤らめながらうなずいた。
「そうに違いないよ!
 だとしたら、手を合わせて祈ってる魔女の石像を調べないと!」
 本当に、僕達はついているのかも知れない!

2010-03-29 12:06:59


ウィザー

~town~
まさかの4枚です。
何味かは、カールしか分かりません。

カ「ルーク君も、どう?」
ル「頂きます!」
カ「あぁ、それ、言っとくけどドクダミ味」
ル「っ!?」
カ「ははははは! 嘘だよ、うーそ!」

~ゆうん~
急いでるのは分かるけど、4枚食べるぐらいの時間はあげてもいいですよねぇ!?

ル「カールさん! 本当に急いでくださいってばぁ!」
カ「分かってるよ。でも、あの4枚のクッキーが湿気ってしまうと思うと……、彼らが可愛そうで可愛そうで……」
ル「なんでクッキーに同情してるんですか!!」
カ「ルーク君。こういう心も大事なんだよ」

2010-03-29 12:11:58


town

後半なんだ~! いよいよクライマックスかな?
黄金かぁ~! その内プラチナとかでるのかな。(それはない!)

2010-03-29 16:06:48


ウィザー

~town~
プ、プラチナがあったか!!(軽くショック)
そ、それもあったではないか……。
後半に入りました!
どうにか、ちゃんと終わらせたいです。

カ「プラチナ!?」
ル「カールさん。目が輝いていますよ」
イ「どうせ、良からぬ事を考えてる」
カ「ち、違うよ! プラチナは、僕の誕生石だから、そのっ……」
ル「プラチナは、誕生石じゃないですよ」

2010-03-29 18:40:07


ウィザー

さて、参加者達も魔女を自分なりに見つけたようです。


   【続き】


 石像を、僕とカールさんは調べて回った。
 怪しいところは一つも無い。
 見たところでは。
 次は、本当はやってはいけないのだろうけれど、石像の大移動。
 ここは、カールさんに頑張っていただいた。
「ぬおおぉぉぉっ!」
「カールさん。手伝いましょうか?」
「いやっ! 大丈夫!」
「そう言っているわりには、時間が予想以上にかかっていますよ?」
「それは気のせいだと思うよ。君が見ている時計が早いんだよ」
「多分コレ、電波時計です」
「電波も疲れたから、怠けてるんだよ!」
 本当に、カールさんの頭の中を覗いてみたい。
 カールさんは、大きく息を切らしながら、予想以上の時間をかけて、石像をどかした。
「やっぱりねぇ!」
 カールさんは、汗を拭いながら、得意げに微笑んだ。
 カールさんがどかした石像は、さっき宝石が転がっていた三つの石像。
 石像があったところには、突起がはえていた。
 置かれていたのではない。
 これはどう見ても、はえている……。
「おそらく、石像のカラクリはこの突起だ」
 カールさんがどけた時、石像から宝石が一つ、落ちてきたのだ。
 間違いない。この突起から石像が離れると、こうなる仕組みだったんだ。
 こうなれば、手を合わせて祈っている魔女の石像も、同じだろう!
「んーーっ!!」
「な、何しているんだい。ルーク君」
「う、動かしてるんですっ!」
「言っちゃあ悪いけど、3cmぐらいしか動いてないよ」
 結局、これもカールさんに動かしてもらった。
 予想以上に、石像が重かったのだ。
 この石像があったところには、突起など無かった。
 その代わり、石像で見えなかった壁に、怪しい小さな扉を見つけた。
「これ、でしょうか?」
「分からないけど、ともかく入ってみよう」
 カールさんは、出来るだけ石像でこの扉を隠した。
 その間、僕は扉を開ける。
 ドキドキする。先は、真っ暗だ!
 カールさんが、ポケットから小型懐中電灯を出す。
「よーし!」
「準備がいいですね! さすがです!」
「いやぁ。いつ、停電するか分からないから、いつも持ち歩いてるんだよ」
 カールさんが、懐中電灯で扉を照らす。
「中は、緩やかな滑り台式だ」
「滑り台!?」
 なんて、素晴らしい道なんだ!
 つまり、この扉は、地下に繋がっていると言うことになる。
 カールさんが、扉に体を入れる。
「安全のために、僕が先に入るよ。
 ルーク君。スピードは出しすぎないでね」
「はい!」
 カールさんは、口に懐中電灯をくわえると、ゆっくりと扉の中へと消えていった。
 僕も、扉に足をかける。
 そして、一回大きく深呼吸をし、思いっきり扉の中へと滑り込んだ。
 この道に、殺人カラクリがないことを祈ろう。

2010-03-29 18:59:49


ウィザー

こんな楽しいカラクリ、あったんですねぇ。
本当に楽しいのか、分からないけれど……。


   【続き】


 多分、この滑り台は、長年使われていないんだろう!
 くもの巣はある。なにか分からぬ虫の屍骸がある。ほこりが舞う。
 なっ、なんて、楽しい……ん、だろ……う……。
 無理矢理、そう自分に言い聞かせるが、限界に近かった。
 こんな滑り台には、滑りたくない!
「ルークくーん! 大丈夫ー?」
 下の方から、カールさんの声がする。
「はーい!」
 声だけ、元気に返しておく。
 滑り台は、そう長くなかった。
 けれど、少しずつ、スピードが上がっている。
 なんだか、嫌な予感がする……。
「おわっ!?」
 ついに、カールさんに激突してしまった。
「わ、ごめんなさい!」
「いや、大丈夫だよ。それにしても、何でかな。どんどん、滑るスピードが速くなってる」
 カールさんが呟いたときだった。
「カール君! 止まって!!」
 どこからか、ヨアンさんの声がした。
「え゛っ……。い、今の声、空耳!?」
 カールさんが、真っ青になる。
「ぼ、僕も聞こえました! そ、それも近くから……」
 ど、どういうことなんだ!?
 そう、考えているのもつかの間だった。
「止まれっていってんだろ!!」
「うわあぁぁっ!?」
 何者かに、首根っこを掴まれた。
 がくんと体が前に行き、首が締まる。
「カール君! 止まってください!」
「うわっと!」
 カールさんは、自分で自分を止めた。
「お前らは死ぬ気か」
 あきれたような、怒っているような低い声は……。
「グ、グランドさんっ!?」
 僕を止めたのは、グランドさんだった。
 グランドさんは、そのまま、片腕で僕を持ち上げた。
 そして、ゆっくりと地面に立たせてくれる。
「ヨアンとかいう奴が見つけてくれて良かったな。
 あと少しで、体中に穴が開いてたぞ」
 全く、意味が分からない。
 カールさんも、ヨアンさんの手を借りて、滑り台から脱出した。
「良かったですね。あと少しで、帰らぬ人となっていましたよ」
「はい……?」
「あれを」
 ヨアンさんは、滑り台がちょうどきれるところを、手で示した。
 その先には、何も無い。
 いや、下を見てみると、無数の、大きい件や槍が5メートル下で待ち構えていた。
 そうか。滑り台のスピードが上がったのは、下の殺人物に気付かれる前に、この下に落とすため……。
 このせいだろうか。
 下で待ち構える武器たちは、赤黒い。
「あと少しで、俺も死んでたところだった」
 グランドさんも、ヨアンさんに助けられたらしい。
「ともかく、無事でよかったです」
 そう、さわやかに微笑むヨアンさん。
 もし、この人がここにいなかったら、僕達は、人間の串刺しになっていた……。
 もし、ヨアンさんに見捨てられていたら……。
 そう考えるだけで、恐ろしい!
 あぁ。ヨアンさんが、こういう人でよかった!
「ちっ。また余計なのが増えちまった」
 グランドさんは、不満そうに舌打ちをした。
 けれど、グランドさんだって、僕を見殺しにすることもできたんだ。
 本当に余計なものだと思うなら、僕を助けていなかったはず。
 なんだかんだ言って、グランドさんもいい人じゃないか。
「ありがとうございます、グランドさん!」
 満面の笑みでそう言うと、グランドさんは、
「うるせぇ!」
 と、そっぽを向いてしまった。

2010-03-29 19:22:21


Louis

なかなかこれなくてごめんね;;
だいぶ進んでますねぇ(*^^)v

頑張ってね☆
でわまたv

2010-03-29 20:24:50


lemon

グランドさん……意外と優しいんですね…………うう、グランドさぁん……泣けてきますよ、あなたの過去は……[s:0366]

ファ「そうそう、僕も孤児院育ちです。親の顔を知らないので。
じゃ、僕はセシリーさんに弟子入りして来ます!」

ク「おい……」

ファ「あだ名付けて貰ったの、初めてなんです。
なんならクエルス、イヴちゃんのお世話してみれば?」

ク「どっから話せばそんな話になるんだよ!?」

イヴの世話は大変かも……やはりロザリーさんに任せたほうが無難ですね。

ちなみに、ルークの包囲磁針が使えない、という辺りから砂鉄(最初、鉄粉かと思ってました。あまり変わらないけど)が怪しいなぁと……

2010-03-29 20:54:06


town

カラクリが....怖い....
ルークもカールさんも無事でよかった。
グランドさん顔真っ赤なんだろうな...(照れ隠し?!)

2010-03-30 12:29:28


かならず掲示板ルールをお読みください。

ルール違反な書き込みを行った者は、アクセス禁止になり、サイトを見ることが出来なくなります。



■■■禁止事項■■■
・チャット的な使い方(即レスを繰り返す、○時に来ます、これからご飯なので返信できません、のような)
・レイトン教授シリーズと無関係な小説の書き込み
・性別、年齢、学年、誕生日、居住地域、学校行事、学級閉鎖などの書き込み
・「裏」という二重人格を表現した書き込み
・ふさわしくない内容の小説(残虐行為、同性愛など)
・同一人物の小説複数進行
・小説の真似、盗作
・なりきり小説でのキャラ崩壊
・書き込み者を限定するスレッドの作成
・スレッドの宣伝書き込み
・個人HPの宣伝書き込み
・ふさわしくない書き込み


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