レイトン教授攻略

レイトン教授の攻略情報

レイトン教授シリーズの攻略

雑談掲示板で楽しくおはなし

レイトングッズなども探してみよう

≪一覧に戻る

変わらぬものは

さくら

お久ぶりです。(誰も知らないだろうけど;)
2作目を書きたくなったので書きに来ちゃいました。^^

以前「最後のロンドン」という作品を書いていたので、よかったら探してみてください。

駄文かもしれませんが読んでください!
同じような小説がもしあっても、パクリではありません。
一読の後、感想を頂けると嬉しいです…。

2010-01-28 22:52:35


さくら

ごめんなさい、さっきのは「序章」です。
次から「第一章」です;

2010-01-28 23:53:51


さくら

第一章「出会えた」

君を失ってから10年が過ぎた。

私は大学教授として、そして考古学者として、今も頑張っているよ。

頑張らないと死んじゃう病気だからね。

クレア……ロンドンは今でも事件が絶えない。悲しいね。そういえば最近、私はタイムマシンの事故に立ち会ったんだ。

タイムマシンの完成披露パーティーにお呼ばれしたときにね。

よく行けたなって思うかい?大丈夫だよ。
むしろタイムマシンの完成は嬉しかったさ。


君が、あんなにも楽しみにしていたことなのだから…。


------○------

『タイムマシン?』

 図書館で資料を見ていると、友人が話かけてきた。

「あぁ、その研究者たちが、お前に協力してほしいんだって」

『なぜ僕に…?』

「なんでも、過去の情報やらルーツやらを知るために考古学が必要だとかなんとか…詳しいことはよくわからないが…」

『で、君は勝手にOKしたのか…』

 僕はその友人を冷めた目で見た。彼は「へへへっ」とひょうきんに笑っている。

「悪かったよ、レイトン。めっちゃ美人に頼まれてさ、断れなかったんだ」

 その言葉に僕は焦った。

『美人!?女性に頼まれたのか?』

「あぁ…科学者の。…なんだ、お前も女とか興味あったのか」

 友人はにやにやしながら言った。

『違うよ、その逆だ。僕は女の人が得意じゃないんだ』

「あーあー、そんな感じだな…。大丈夫さ。タイムマシンの研究者は男が2人いる。女はその人だけだよ。どうだ?やってくれるか?」

『了解したのに、今さら断るのも失礼だろう…。やるよ』

「本当か!ありがとなー!頑張ってくれよ、レイトン!」

 まったく調子のいい友人だ。また頑張らなきゃいけないことが増えた。

 

 数日後、僕は約束どおりタイムマシンの研究室へ向かった。

 ドアをノックして扉を開ける。

『失礼します』

 二人の男性が、こちらを振り向いた。

「……えーと、君は…」

『あっ、はじめまして。エルシャール・レイトンです』

「…あぁそうか、君が。すまない、よく来てくれたね」

 背の高い男性が、僕に握手を求める。もう一人の小さい男性は、奥で作業をしたまま黙っている。

「君はたしか、クレアに頼まれたんだろ?」

『…えぇ、女性に頼まれたと…』

「彼女なら、いま図書館だ。会いに行ってやってくれ」

『えっ…』

 思わず、顔が強ばった。

「? どうかしたのかい?」

『い…いえ…なんでもありません…』

 女性が苦手なんて、初対面の人にはとても言えない。僕はしょうがなく、図書館へ向かった。

――――

 しばらくして、図書館についた。しかし、彼女がどんな女性かを知らない。しまったと思った。

 しょうがないから図書館をウロウロしていると、後ろから、誰かに声をかけられた。

「エルシャール・レイトンさん?」

 振り返ると、そこには知的そうなとても美しい女性が立っていた。

「! やっぱり。ごめんなさい、今日会う予定だったのに…研究室にいなくて…」

『あぁ…いえ、いいんですよ』

「それに…忙しそうなあなたに無理やり仕事を押し付けてしまった事も…」

『? 僕を知っているんですか?』

 女性はにっこりと笑った。

「知ってるも何も、有名じゃないあなた。ずいぶん頭がいいんでしょ?」

『いえ、全然そんなことは…』

「……でも、女性と話すのは苦手みたいね」

 思わず心臓が大きく鳴った。見透かされたのか…女の人は鋭いな…。
 僕は返事ができなかった。それを見て、彼女はまた笑った。

「ふふっ当たりなの?」

『あ…いや…』

「あ!ごめんなさい、自己紹介が遅れたわね。」

 彼女は僕に右手を差し出した。

「クレア・フォーリーよ。よろしくね」

 僕は、戸惑ったが、おとなしく握手をした。

 触れた手が予想以上に細く温かかったので、少し驚いた。

「これから、研究に少しの間だけ協力してもらことになるけど…大丈夫かしら?あなた、すごく忙しいんでしょ?」

『大丈夫ですよ…それに、全然忙しくなんて…』

「うそ。研究とかレポートとか、拝見させてもらったけど、とても楽そうな仕事とは思えないわ。気をつかわなくていいのよ?」

『そういうつもりじゃ…これぐらい、平気なんですよ』

 明らかに心配そうな顔で僕をみるフォーリーさん。こんな顔をされたのは久しぶりで、どうしていいか分からずに、言葉をつづけた。

『誰かにがんばれって言われると、相当頑張ってしまう性格なんです。昔から。だから平気なんです。心配してくれて、ありがとうございます』

 初対面の女性にこんなにもスムーズに話せるのは珍しい。この人には、なにか不思議な魅力を感じる…。

 僕の言葉を聞いて、彼女はふふふっと笑った。

「…あなた、頑張らないと死んじゃう病気にかかってるみたい」

 そう言って笑った。
 一見すると失礼なこの言葉に、少しも嫌味を感じなかったのは、彼女の温かさの溢れる笑顔のせいだろうか……

 僕はなぜか、立っている心地がしなかった。

「じゃあ、これからよろしくね。レイトン君」

 そう言って僕に背を向けて歩いて行った。

 そして、しばらく歩いたところでもう一度振り返って、笑顔で言った。




「無理しないでね」

2010-01-29 01:32:29


みかん

お久しぶりです、さくら様!
覚えていて下さったでしょうか…みかんです。

やはりさくら様の文章力は素晴らしいですね♪尊敬します、本当に。

では、更新頑張ってください♪

2010-01-29 16:51:08


紐子

おおっ!
出会いだっ。
あの頃は良かったっぽい感がイイですねェ♪

2010-01-29 19:57:35


初めまして[d:0150][d:0088]
凜と申します[d:0140]
なんか、さくらさんの書く文章は不思議な雰囲気の才能があって魅力的です[d:0088]
更新頑張ってください[d:0140]

2010-01-30 18:34:01


さくら

みかんさん
お久しぶりです!もちろん覚えてますよ^^
来てくださってありがとうございます!
こんな駄文を褒めていただいて…それだけでかなりの活力になります><!

紐子さん
ありがとうございます^^
若かりし頃のレイトン先生が好きすぎるんです、私(笑)

凛さん
はじめまして!
お褒めのコメント、ありがたいです^^
頑張って書くのでよろしくお願いします!

2010-01-30 22:10:12


さくら

第二章「まるで それはまるで」

どこからともなく愛の歌でも聞こえてきそうな、さわやかな朝。


それに相応しくない、険しい顔で紙切れを見つめる、私。

「先生?どうしたんですか?」

不思議そうな顔をする、ルーク。

こんな私にも弟子が出来たんだよ。

『……ルーク…近々、また調査に出るかもしれない。』

「えっ!本当ですか?その手紙は仕事の依頼だったんですか?」

『…いや…まぁ…そんな感じかな。詳しいことは、また今度話そう』

「………?」



クレア…私の弟子が、10年後から手紙を送ってきた。信じられない状況だ。

しかし…私はそこまであり得ないとは思っていない。その理由は、まずルークがこんなイタズラをするような子ではないということ。

そして、君が一生懸命にやっていた研究が…実現した、





…喜び。

-----○------

「アラン・ディミトリーだ。少しの間だが…協力をたのむ。どうぞよろしく」

「ビル・ホークだ。よろしく」

『よろしくお願いします』

「本当にありがとう。それなりのお礼はするわ。歴史に名を残す大実験よ。頑張りましょうね」

 生き生きとした表情、無邪気な明るい声、しゃんとした姿勢。

 昨日より今日…出会ったばかりの彼女に、僕は完全に夢中になっていた。

「……レイトン君?」

 なかなか返事がない僕に彼女が声をかける。
 目がさめたようにハッとなる。

『あっ、はい。がんばります…』

「…ふふっ」

 彼女の前だと、どうも言葉がどもる。まるで自分が自分じゃないみたいに。
 そんな僕を見て、また彼女が笑う。

 妙なほどに幸せな……この心地悪さ。

 このやり取りを見ていたディミトリーさんの顔つきが、ほんの少し変わった。

「さぁ、自己紹介も終わったし実験に戻ろうか。クレア、ビル」

「そうね」

「あぁ。急がないと」

『じゃあ、僕はこれで。資料も渡しましたし…』

「あら、せっかくだし、ちょっと見ていったら?」

『あ…いえ。まだやらなきゃいけない仕事がいくつかあって…』

「でも…少しくらいなら…」

 彼女がそう言ったので、仕事は後回しにしてもう少しここに居たくなった。

『じゃあ…』

「クレア。無理強いはよくない。彼は忙しいんだ」

 僕の言葉を、ディミトリーさんがさえぎった。

「……そうね。ごめんなさい」

『あ…いえ…』

 もう僕が居れる空気じゃなくなったので、仕方なく帰ることにした。
 少し残念だが…幸せだ。彼女と話せる機会が増えたのだから。

 踊る心が体に表れないように冷静さを保ちながら、僕はその場を後にした。

------○-------

『ルーク。この手紙を見てみなさい』

下町を目指すバスの中、新しい旅の始まりとなった手紙を、ルークに見せた。

「あっ!仕事の依頼ですね!」

『……そうだね。未来から来た…仕事の依頼だよ』

「…未来?」

『そう。未来の…君からの』

ルークは目を見開いて、そのまま手紙を広げて読んだ。

「!?…先生!これは!?」

ルークはとても驚いていた。公共の乗り物の中で大きな声をあげて。
 
やはりこういうところが、まだまだ子供な証拠なんだろう。


………あの時の私もそうだった。

------○------

 僕がタイムマシンの制作に協力して一か月ほどたったある日。
 いつものように資料を持って研究所へ向かって行った。予定時刻よりも、少し早い。

 ドアをノックしようとしたその時。中から話声が聞こえた。その声のトーンが明らかにいつもと違うので、思わず手を止めた。

「ビルは?また企業のところに行ってるのか?」

「そうみたい。いいじゃない。そんなに不機嫌にならないで」

「………君は逆に…ずいぶんご機嫌だな」

「えっ…そう…かしら?」

「今日はレイトンが来る日だからか」

 ピクリと体か動く。ドクンと心臓がなる。

「…何を言ってるの?ディミトリー」

「………」

 ドアの前で立ち尽くしたまま、動けない。

「…クレア。君はなぜ研究の協力にレイトンを選んだんだ?考古学の生徒なら、他にもたくさんいただろう」

「それは…彼が特に優秀だからよ」

「……本当に、それだけ?」

「ディミトリー…」

 心臓のなる音で、二人の声がよく聞こえない。よくわからない焦りが、体中を駆け巡る。

「クレア…私は……」

居ても立ってもいられなくなってきた。

「私は君のことが…」

ガチャ!っという音が、彼の言葉をさえぎった。

『失礼します!!』

 勢いよく僕が部屋に入る。

「レイトン君…」

「おい、君!ノックぐらいしないか!」

『あっ…すいません…えと…急いでいたもので…』

 深くため息をつくディミトリーさん。一瞬の衝動に駆られて、なんだか申し訳ないことをした。

「まぁいい…頼んでいた資料は持ってきてくれたか?」

『えぇ…』

 不機嫌そうな顔のまま、僕が持ってきた資料をみるディミトリーさん。

「ん?おい、資料が足りないぞ?」

『えっ本当ですか?』

 急いで枚数を確認すると、確かに一種類足りなかった。

『しまった…図書室に忘れた…すいません。急いでとってきます!』

「あぁ…悪いな」

 小走りでドアノブに手をかけたその瞬間

「まって……!」

 僕とディミトリーさんの視線が、彼女に向けられる。

「私も…一緒に行っていい?」

『え?』

 驚いた。思わず嬉しさの混じった声が出た。

「ごめんなさい。すぐに戻ってくるわ」

「………あぁ。いいさ」

 背を向けたせいでディミトリーさんの表情が読み取れない。声は…決して明るくはない。

 二人で部屋を出て、ゆっくりドアを閉めた。しばらく歩いていると、彼女が口を開いた。

「あなたドアの前で聞いていたでしょう?」

 大きく心臓がなり、動きが止まった。

『な……なんで…』

「あなたが来たのは約束の時間の10分前よ?なぜノックもできないほど焦っているの?しかも、ついさっきまで図書館に居たのよね?図書館から研究所までの距離を走ってきて少しも息切れをしていないのはおかしいわ」

 するどい指摘。気が動転していたせいで、ちゃんと頭が回らなかった。

「あなた、頭がいいんだからもっと冷静さを持たないと」

 彼女の顔は、怒っている。

「盗み聞きなんて最低。エルシャール・レイトンってそんな人間なの?」

 胸が痛かった。母親に叱られている、小さな子供のようだ。

 僕に背を向けて、足早に歩き出す彼女。

『ちがうんだ…!』

 思わず呼びとめた。振り返ってくれたのが、嬉しかった。

『自分でも分からない…何故あんな失礼な事をしたのか…というか…最近の僕は基本的に不安定なんだ…変なんだ…』

 不思議そうな顔。どうか分かってほしい。

 自分でも分からない、この思いを。

『ディミトリーさんが君に話ている声を聞いていたら…じっとしていられなくなった』

 彼女が、少しづつ僕に近づく。

「…なぜ?」

 なぜ? なぜだろう?

 分からない。

 分からない?

 嘘だ。
 答えはもう出ているはずだ。


 ……答えは…


『……僕は君が好きなんだ』

 

 肩に乗っていた重いものを降ろしたような感覚。スッと体が軽くなった。

 心臓だけが、激しく動いている。

『…これが…答えだよ…』

 ゆっくりと笑顔になっていく彼女。
 目には、うっすらと涙が浮かんでいる。

 さらにゆっくりと僕に近づき、とても小さな声で言った。

 でも、僕にはしっかりと聞こえた。








「……正解」








それはまるで春のように淡い

まだ目の前しか見えていなかった頃の話

2010-01-31 02:02:33


紐子

レイトン!
ノックしろおぉっ!

2010-01-31 08:44:00


紐子

なんだ、そういうことか・・・。(駄目だけど
内容全部見ずにコメした・・・

2010-01-31 08:47:38


初めましてえぇぇ~~~!!

あっ、失礼しました…。初めまして!遜という者です。
とてもお上手だったものでつい興奮してしまいました……。
それにしても憧れます!とってもお上手でお上手で…もう凄いとしか言い様が…

頑張ってください!応援しております!

2010-01-31 14:57:17


未玖

はじめまして

未玖です

前作も読みました

お上手ですね

更新がんばってください

2010-01-31 16:14:04


さくら

紐子さん
教授はクレアのことになるとまるで駄目な人だったらいいと思う。……っていう妄想です(笑)

遜さん
はじめまして。ありがとうございます^^
いやいや……おこがましいお言葉で;
とても嬉しいです。絶対頑張ってちゃんと完結させます!

未玖さん
はじめまして!前作も読んでくださったんですか!ありがとうございます^^頑張ります!

2010-02-01 01:52:43


紐子

ああ…それいいね☆
初々しいぞっ!エルシャール!

2010-02-01 20:02:56


さくら

第三章「君と同じ場所へ」

「いらっしゃい。ふふふ。お客さんなんて久しぶりだねぇ」

 街が動き出した午前のポルトウィーン、ミッドレント通り三番街、路地裏の小さな時計店。

 心地の良いやわらかな振り子の音が、幾重にも重なる不思議な場所。

「いきなり失礼します。このような手紙が届いて、この時計店に来るように言われたのですが、何かご存じありませんか?」

「ふふふ。手紙ですって?どれどれ見せてごらんなさい」

 怪しげな笑顔を浮かべたまま、ご婦人は手紙を確認する。
読み終わったであろう頃にもう一度ふふっと笑って、手紙にむかって小さく頷いた。

「この手紙を出した人物に、心当たりはありませんか?」

「それは分からないけれど…あなたレイトン先生なのかい?」

 私の顔をまじまじと覗き込んで言った。「はい」と返事をしようと思ったときに、ルークが話し出した。

「先生を知っているんですか?」

 ほんの少し嬉しそうなルークの表情。私はなんとなく勘付いたが、婦人は新聞で私のことを知っていてくれたらしい。
私を「さすがだ」と目を輝かせて言うルーク。

 こんな待遇をうける私を見て、君はなんて思うのか…きっと嬉しそうに笑うんだろう。

 時が流れると人間は変わるね。今の私なら、もう少し君に幸せな時間をあげられたかも知れない。

 告白の状況だって考えるし、君の笑顔にも照れずに紳士的な対応ができたし、プレゼントだってもっといいものをあげた。

 あの頃の私の反省点を挙げたらキリがないけれど…

 それでも君がどんな状況でも笑っていてくれたから

勝手に幸せにした気になってたよ。




「そうそう、その手紙だけどねぇ、おじいさんなら何か知っているかもしれないよ」

------○-------

 努力が実ったか、運が良かったか…何にせよ怖いくらいに最近の僕は上手くいっている。

 先日の調査で発見した遺跡の発表が、各学会で高い評価を得ることが出来た。その中の一つからお声がかかり…

 簡単に言えば、僕は念願の考古学者になることが出来たんだ。

「おめでとう。レイトン」

 僕にタイムマシンの研究に参加するように頼んできた、あの友人だ。

「あぁ、モーガン」

「やっぱりお前は早かったな。相当頑張ってたし。お祝いに今度なんかおごるよ」

「ありがとう。珍しいね、君がそんなサービス」

「ははっ、そうだろ?ありがたく貰っとけ」

 周りの人からの祝福が温かくて嬉しかった。ただ、まだ完全には満たされない。

「……彼女には報告したのか?」
 
 またお得意のにやにや顔で、彼が言う。
 思わず、僕の表情が変わる。

「…これから行くんだよ。じゃあ」

 照れた顔をモーガンに見られないように、振り返って早歩きで彼から離れた。
 僕の背中に向かって、笑い混じりで彼が叫ぶ。

「俺に感謝しろよー!」

 かるく右腕をあげて足早にその場を去った。

 早く彼女に会って伝えたい。
 研究は今日は休みだから研究所には居ない。僕が建物内のいたるところを探しまわっていると、

「エルシャール!」

 以前までとは呼び方の違う、無邪気な明るい声。二階の廊下から僕を見る、楽しそうな顔。

「クレア!」

 僕の恋人。

-------


「なんだ、知ってたのか。報告をしようと思ったのに」

「ふふ。もう大学中の噂よ。本当におめでとう、エルシャール。目標達成ね!」

 自分のことのように嬉しそうに笑う君を、ちゃんと見ることにまだ馴れない。

「あぁ、とりあえずね。次の目標はこの大学の教授だ。頑張るよ」

「えぇ!もう次の目標?無理しないでって言ってるのに…」

「無理なんてしてないさ。」

「……ふふふっ。あなたらしい。私も頑張らなくっちゃ!」

「君の方こそ無理してないかい?今日だって、久々の休みなんだろう?」

「私は大丈夫よ。だって楽しくて仕方ないんだもの。タイムマシンなんて夢のある研究、生きてる間に出来る人なんてそうそういないでしょ?」

「…そうか。君らしいね。でも…」

「でも?」

「その実験って…危険じゃないのかい?」

「え?」

 僕には前から気がかりだった。大がかりな装置に流れる電流、いつかは人を使う実験、未知の時空を旅する事実。

「すまない…君が一生懸命やっていることなのに…でも、心配で…分かるだろう…?」

 下をむいたまましばらく黙っていると、クレアは僕の頬にそっと手を当てた。相変わらず、細くて温かい。
 顔をあげると、とても優しい笑顔をして、たった一言、僕に言った。




「……大好きよ。エルシャール」

「…クレア…」

 頬の手に、そっと自分の手を重ねた。
 ただただ、温かさだけを心に感じていた。


 君が言った言葉の意味も、よく分からないままに……。 

-----○-------

 店内をしばらく見ていると、ドアを開く音がした。店の亭主が帰ってきたのだ。

「おじいさん、こちらはレイトン先生だよ。なんでも、この時計店に用があるんだそうだよ」

「なに?レイトン先生かね」

 亭主は困っていた。私が来たら動かすはずだった時計が動かない、と。

「あの大時計ですか」

 店に入ったときに真っ先に目にとまった見事な大時計。これと未来のロンドンと、いったい何の関係があるというのか。

 亭主の代わりに私は時計の修理をした。
 しかし、あまりにも簡単な作業。いくらご年配とはいえ、専門家がこれくらいの修理もできないものなのか…?

 妙な違和感を抱えたまま、作業を終えた。

「おぉこれで時計が動くぞ。さっそく動かしてやろう」

 亭主と婦人は時計の周りに付き、操作を始めた。

「見ておれ!」

 大きなレバーを下げる。

 その後、大きな振動と鐘の音と共に



 物語が始まった。

2010-02-02 02:31:59


さくら

・レイトン教授のカッコの表示かえました!

紐子さん
上手く描写できてて安心しましたー;

2010-02-02 02:35:29


紐子

へ?
なんか変わってた?
ゴメン、きずいてません。

あと、タメ&呼び捨てでいきたいんだけど、
おkですかー?

2010-02-02 18:34:15


さくら

はーい、いいよ(^^)v

2010-02-03 21:45:11


さくら

第四章「君へ贈る」

「先生!変ですよ。ここもさっきまでと景色が違っています!」

 どんよりした雲の色。錆びた鉄と油のにおい。
 あるはずのない酒場。五年後に止まったバス停。
 そして、私を恐れている人々。

「うむ…いったい何が起きたのだろう?」

 さっきまで居た時計店からは閉め出された。ただの勘だが…私たちは上手いことここにおびき寄せられた気がする…罠にはめられたか…?

 とにかく、今はあたりを調べるしかない。

 私とルークが通りを抜けたとき、一人の男性が声をかけてきた。

「その帽子をかぶっているということは、おまえがレイトン教授だな」

-------○-------

 息を大きく吸って、吐いて、意気込んで足を前に出す。思いとどまって、引っ込める。そしてため息。

 さっきからこの繰り返し。それもレストランの前で。何度通行人に妙な目で見られたか。
 
(…クレアとの食事なんていつものことじゃないか…大丈夫だ。落ち着いて…)

 しかし、いつもとは勝手が違う。クレアと付き合ってちょうど2年目の今日、戸惑ってしまうほどの決心が、一つあるのだ。

 いつもより少し高いレストランの扉を開けようか開けまいか、かれこれ5分ちかくオドオドしている。早くしないと、約束の時間を過ぎてしまう…そもそも、彼女をいつまでも待たせてるなんて失礼な話だ。

(…よし…行こう!)

 分厚いドアを開けると、賑やかな客の話声が漏れた。店員が丁寧に、私を迎える。
 クレアは、奥の席で、僕に小さく手を振っている。

「こっちよ、エルシャール!」

---------

 色とりどりの前菜たちが、目の前に並べられていく。目の前の彼女は楽しそうにそれを見つめている。

「おいしそう。私、ここは一度来てみたいと思ってたのよ」

「…そうだったのか。よかった」

 もちろん知ってるさ。だからここにしたんだ。

「じゃあ、いただきましょうか」

「あ、ちょっとまってくれ、クレア」

「ん?」
「……これを…」

 僕が差し出したのは、小さなプレゼント用の箱。彼女はまだキョトンとした顔をしている。

「せっかく今日は記念日だから…その…」

「プレゼント?」

「…あぁ」

 僕の返事に微笑んだ後、彼女は箱を受け取った。

「開けてみてもいい?」

「あぁ、いいよ」

 ゆっくりとリボンをほどいて、箱が傷つかないように優しく開いた。中には、ペンダントタイプの懐中時計。
 それを手に取った彼女は一層声を明るくした。

「わぁ~素敵~」

 その反応に、一気に安堵する。

「気に入ってくれたかい?」

「えぇ、こういうの欲しかったの」

 …もちろん、それも知っていたさ。

「ありがとう、エルシャール。大切にする」

 よかった。とりあえず、プレゼントは喜んでもらえた。

 ……ここからだ。



「なぁ…クレア…」

 懐中時計とアルコールの力をかりて、勇気を振り絞る。

「ん?」

 目線を僕に切り替えた。まっすぐな君の視線に、一気に緊張が増す。

「……もし僕が…教授に…なれたら……」

 言葉が詰まった。視線を彼女から外す。
続きを気にする君が、さらに問いかける。

「教授になれたら?」

「…っ………」

 言え…!






「…いや……いいんだ」

「なによー。そんな言い方したら気になるじゃない」

 僕は結局言えなかった。笑いながらも少し残念そうな彼女。

 情けないな。…まぁいいさ。

 またいつか伝えられればいい。



時間はいくらでもあるのだから。

-------○--------

“やっぱり、先生は来てくれましたね。僕たちの時間に。あの頃の先生に、早く会いたいです。”

 謎の郵便配達員から受け取った手紙。10年後のルークからのものだ。“僕たちの時間”…。

“一刻も早く、この街で起こっていることを解決してもらいたいところですが、先生のことだから、きっとここが本当に未来かと疑っているんでしょうね。”

 察しがいいな。本当にルークなのだろうか…?

「先生…この街で起こっていることって…」

「うむ…」

“そこで、先生に信じてもらうために、証明する方法を考えてみました。この場所に行ってみてください。先生もきっと信じてくれることでしょう。オークランド横町1-23 グリーン病院312号室”

「行ってみよう」

 もしも、本当にここが未来なら、タイムマシンは完成していることになる。

 …それなら、私は未来ではなく過去に行きたかったな。と、

ほんの少しだけ幼いことを考えた。





「やぁよく来たな、レイトン君。ルーク」

2010-02-06 10:27:36


紐子

(じゃあ、タメでいきます♪

時間ねェ…
ま、未来のことは、今の自分には分からないからなぁ。

2010-02-06 14:02:54


アラン

お久しぶりです。
前作にもコメントしたのですが、覚えていますか?
今作も楽しみにしています。

2010-02-21 17:13:53


かならず掲示板ルールをお読みください。

ルール違反な書き込みを行った者は、アクセス禁止になり、サイトを見ることが出来なくなります。



■■■禁止事項■■■
・チャット的な使い方(即レスを繰り返す、○時に来ます、これからご飯なので返信できません、のような)
・レイトン教授シリーズと無関係な小説の書き込み
・性別、年齢、学年、誕生日、居住地域、学校行事、学級閉鎖などの書き込み
・「裏」という二重人格を表現した書き込み
・ふさわしくない内容の小説(残虐行為、同性愛など)
・同一人物の小説複数進行
・小説の真似、盗作
・なりきり小説でのキャラ崩壊
・書き込み者を限定するスレッドの作成
・スレッドの宣伝書き込み
・個人HPの宣伝書き込み
・ふさわしくない書き込み


なまえ※必須
内容※必須