レイトン教授攻略

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アロマと謎の王子様

アッシュ

はじめまして、アッシュといいます。
今まであちこちでいろいろな作品の小説を書いてましたが、初めてレイトン教授シリーズに挑戦します。

まず最初に。
僕のことは呼び捨て&タメ口などご自由にしていただいて構いません。でも、僕からはさん付け&敬語のスタイルを崩しませんのでご理解いただければと思います。一応、それが僕のポリシーですので。

それでは始めます。
皆さん、よろしくお願いします。

2010-01-11 15:58:47


アッシュ

市場の片隅。
巨大な茶色い紙袋が、いや、巨大な茶色い紙袋を抱えた少女が、ふらふらしながら歩いていた。

「……やっぱり買い過ぎだったかしら?」

小首を傾げると、くるんと巻いた前髪とポニーテールがふわっと揺れた。
そのはずみ。

「きゃっ!」

バランスを崩した紙袋が傾いた。少女があわてて押さえたために紙袋そのものは保てたが、代わりに少女自身が大きくバランスを崩した。

「あっ、あっ、きゃあっ!」

どさっ。
ばさばさばさ。

小さく上がった砂埃がおさまると、そこには少女が紙袋を抱えたまま、茫然とした表情でぺたんと尻餅をついていた。

「……大丈夫?」

2010-01-11 16:08:52


アリーナ

アッシュさんはじめまして!
私だってはじめて小説の投稿してますよ!
ここもたくさんの人がくるといいですね

2010-01-11 16:32:53


アッシュ

アリーナさん、初めまして。コメントありがとうございます。
そちらはもう100レス超えてるんですね。じっくり読ませていただきます。

では続きです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

声と同時に、手が差し出された。
大きな掌、長くすんなりした指。

「どうしたの? ほら、つかまって」

そう言いながらもう一度手を差し延べてきたのは、黒い髪に鹿撃ち帽をかぶった青年だった。

「あ、ありがとう……」

まだ茫然としていた少女は、言われるままに青年の手につかまり、立ち上がった。

「ケガはない?」
「あ、えっと……」

うなずこうとして、少女は気づいた。膝の外側が少しすりむけて、うっすらと血がにじんでいる。

「すりむいてるじゃないか! こっちへ来て」

青年は有無を言わせず少女から紙袋を奪い取ると、そのまま少女の手をつかんでずんずんと歩き始めた。

2010-01-11 17:37:59


アリーナ

う―――なんか優しい…すっごい優しい…

2010-01-11 17:41:28


瑠依☆彡

初めまして、瑠依☆彡と言います。
初めてレイトンシリーズ挑戦ですね!!私も今、2作目を書かせてもらってます(*^_^*)
アッシュさんの小説はなんだかふわっとした優しい感じの小説になりそうですね(*^^)vこれからヨロシクね(^-^♪)

2010-01-11 18:01:51


ウィザー

はじめまして!
優しい小説って感じがします(瑠依と同じで)
それに、おもしろそうです!
続き、頑張ってくださいね、楽しみにしています!

2010-01-11 18:42:43


アッシュ

>アリーナさん
ありがとうございます!
彼が優しく描写できてるかどうかが一種のカギなので……今のところは成功みたいですね。

>瑠依☆彡さん
はじめまして。
もう2作めなんですか、すごいですね!
僕も負けないよう頑張ります!

あ、ちなみに。
「鹿撃ち帽」は、シャーロック・ホームズがかぶっている帽子です。耳当てを上に折り上げて、紐で結び合わせてある毛皮製のものです。

それでは続きです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

少女の手を引いた青年はずんずんと市場を通り抜け、小さな公園にやって来た。
ベンチの上に紙袋を下ろし、ズボンのポケットから白いハンカチを取り出すと水道の水で濡らし、丹念に少女の傷を拭いていく。

「あ、あの、そんな、そこまでやっていただかなくても……」

少女があわてて青年の手を押さえようとするが、青年はきっぱりと首を振った。

「ダメだよ。こんな小さな傷からでも黴菌は入るんだ。まして君は女の子じゃないか。傷痕が残ったりしたらどうするんだい」

そう言いながら、手は休まずに少女の手当を続ける。
間もなく青年は、「これでよし」と満足そうにつぶやきながら立ち上がった。その手に持ったハンカチは、泥と少女の血ですっかり汚れてしまっている。

「ありがとうございました……あの、そのハンカチ……」
「ああ、これ?」

青年が無造作にポケットに突っ込もうとするハンカチを少女は急いで取り上げた。

「わたしに洗濯させてください!」
「え? でも……」
「お願いします!」

今度有無を言わせないのは少女のほうだった。
あまりに真剣な少女の表情に、青年はふっと笑って答えた。

「わかったよ。じゃあ、明日の午前10時。ロンドンで一番有名な、一日中追いかけっこしてる凸凹コンビの前で待ってる」

2010-01-11 19:49:36


アッシュ

>ウィザーさん
初めまして。レスが遅れてごめんなさい。

先にも書きましたが、黒髪の彼を優しいと思ってもらえれば万々歳です。


それではナゾ001

黒髪の青年が言った待ち合わせ場所、

「ロンドンで一番有名な、一日中追いかけっこしている凸凹コンビの前」

とはどこだろう?

20ピカラットぐらいで(笑)

2010-01-11 20:15:01


アッシュ

〜〜〜ひらめきコインを使います〜〜〜

少女「……というナゾなんです」
少年「追いかけっこしている凸凹コンビ……あ! もしかしたらチェルミー警部とバートンさんじゃないですか?」
男性「いや、それは違うね。いくら警察だって、まる24時間犯人を追い回したりはしないよ」
少年「あ、そうか……それじゃ、人間じゃないってことですね」

2010-01-12 02:20:55


アッシュ

〜〜〜ひらめきコインを使います(ヒント2)〜〜〜

少女「人間じゃないって、どうして?」
少年「だって、人間が一日中走り続けてはいられないでしょ?」
男性「そのとおり。それに、文字通りに追いかけっこをしているなら待ち合わせの目印にはなれないよ。実際に走っている人間が午前10時にどこにいるかなんて、そのときになってみないとわからないからね」
少女「つまり、追いかけっこというのはたとえなんですね」

2010-01-12 10:09:23


アッシュ

〜〜〜ひらめきコインを使います(ヒント3)〜〜〜

少年「それじゃ、“ロンドンで一番有名”っていうのは、何なんでしょうか?」
男性「文字通りの意味さ。ロンドン市民なら小さい子供でも知っている。日本人にも知っている人はいるだろうね」
少女「どうやって知るんですか?」
男性「日本人ならガイドブックだね。ロンドン市民なら毎日見ているはずさ」

2010-01-12 14:58:46


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