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ようこそ、タイニーロンドンへ。

アドネ

はじめまして、アドネという者です。
ロンドンライフにそれはもう物凄くハマってしまい、小説まで書くに至った、というわけです。や、どういうわけなんでしょうね(笑)自分でもよく分かりません。
簡潔に言うと、ロンドンライフの物語を小説にしちゃうんだぜ!という感じです。
基本はタイニーロンドンでの生活が中心になると思いますが、主人公が男女二人いるので恋愛も少し入ります。
日付ごとに書いていくので、短編集のようなものになると思います。

男主人公サイドの時は日付の横に○が,女主人公の時は日付の横に●を付けます。
……自分で分からなくなりそうな予感がします。

感想頂けたら号泣して喜びます。もちろん批評も大歓迎です。これからの作品に役立てますので、厳しい批評じゃんじゃんお願いします!

すんげーヘタクソな小説になるとは思いますが、読んでいただけると嬉しいです。天へ飛び立つ勢いで喜びます。

それではスタート!←

2009-12-27 22:14:58


アドネ

アリーナさん
いつも楽しく読んでくださっていたなんて……感激です。ありがとうございます。
私は癖なので敬語でいかせていただきますね。よろしくおねがいします。
さて、ヒノカはどうなることやら。

2009-12-29 20:58:50


アドネ

遜さん
できれば車に乗って逃げたほうがより安全です
速いですしねb
次回の更新は……明日になると思われます。多分。

2009-12-29 21:00:03


アリーナ

どうせなら新幹線がいいかと…

2009-12-29 21:14:31


はっ、ジェット機で海外に・・・

2009-12-29 21:30:54


lemon

ひゃあ……ミトシ、ヒノカと一緒にいたらピンチじゃないですか……私もロンドンライフ女主人公どやってます。さっきアンソニーに10000000リッチ請求されました[s:0098]
更新頑張って下さい[s:0325] 楽しみにしています[s:0017]

2009-12-29 22:20:53


dragon

ヒノカ危険だ……
僕も早く逃げなくちゃ……ε=ε=┏( ・_・)┛

2009-12-29 23:41:19


アドネ

アリーナさん
そうですね……できるだけ速く遠くに逃げなければ。あれ、窓の外に青い髪の人が(

2009-12-30 16:23:47


アドネ

遜さん
スペースシャトルがいいんじゃないでしょうか。あれ、あの惑星の上に青い髪のひと(

2009-12-30 16:25:06


アドネ

lemonさん
裁きの鉄槌がくだされそうですね☆←
アンソニー……大変そうですね……頑張ってください。更新頑張ります!

2009-12-30 16:27:50


アドネ

dragonさん
みぞおち百叩きの刑でしょうかね?←
回し蹴りが飛んでこないうちに逃げたほうが身のためですね。

2009-12-30 16:29:28


アドネさん危ないです!
別の世界に移り住みま・・・あれ、屋根の上に青い髪のひ)@3@)

2009-12-30 16:31:33


アドネ

遜さん
ちょ、危ないです遜さん!
抱きつかれたら運が悪かったと思って諦めてください←

2009-12-30 21:36:18


lemon

えっと……178-〇……15cm定規2本分ぐらい身長差あるじゃないですか! こっち来ないで……あ、背後から人の気配が。
なんとか3000000リッチ貯まりましたが……10000000にはまだ遠い[s:0098] 続き頑張って下さいね[s:0034]
因みに私の身長は……低いです、年齢の割に。

2009-12-30 21:47:51


アドネ

12月27日 ○

あれ、冗談のつもりだったのに。ヒノカちゃん、何も言ってこない。あれれ?
振り向いて様子を見ると、茫然自失とした表情のヒノカちゃんがいる。……もしかして僕、地雷踏んじゃった?僕が口を開く前に、唖然としていたヒノカちゃんの顔がみるみる赤く染まって、あ、何か可愛いって柄にもなく思ったとたん、腹に重い衝撃がはしった。……しまった、足技は盲点だった。
「っ……いっつー、ヒノカちゃん、ちょ、今のめっちゃ痛かった」
「……るせえこの変態!」
瞬間、するどい右ビンタ。
「ちょ、ま……」
ビンタは何とかかんとかかわす。謝った方がいいよね、これ。
「ごめんヒノカちゃん、あれはちょっと冗談のつもりで」
「冗談であんなことするか!」
ちょ、回し蹴りですか。女の子相手に本気出せないんですけど。これだから女の子ってずるくね。
「っ……もういい!なるようになれ!こんなところ来るんじゃなかった!」
そう吐き捨てると、ヒノカちゃんはつかつかとオールドハウスの方向へ歩き出してしまった。
「……こりゃー、かんっぜんに嫌われたね」
……参ったなぁ。

住民登録と住居登録が終わったことを伝えると、リーサさんは人の良さそうな笑みを浮かべて、自家製のアップルパイと紅茶をプレゼントしてくれた。その上、明日か明後日には家具のいくつかを用意してくれるという。優しい人だなぁ、と思っていると、急に不安げな顔になって聞いてきた。
「ところで、さっきヒノカちゃんが顔を真っ赤にして帰ってきたんだけど……何かあったのか聞いても何でもないって言うし。何かあったの」
「いえ、ちょっと揉め事があって」
「あら、そうなの。大変ねぇ。喧嘩はよくないから、早く仲直りしなさいね」
「はい、努力します」
じゃあまた、と頭を下げると、リーサさんは僕が階段を上がって姿が見えなくなるまで手を振ってくれていた。多分母親ってああいう人のことを言うんだろうな。僕はそう思いながら、仲直りの手段を考えた。

「ねーヒノカちゃん、リーサさんがアップルパイと紅茶くれたよ」
ヒノカちゃんは一向にこちらを向かない上にだんまり。あはっ、こーゆー女の子ってどう対処したらいいのかわかんない。
「おいしそーだよー。食べよーよー」
「…………」
ちぇー、だんまりかよ。何これ、どうすればいいわけ。僕が思案しながらもパイを切り分けていると、ふいにヒノカちゃんがこちらを向いた。
「……お前、なんでさっきあんなことした」
「え、勝手に住居登録したお詫び……ごめん嘘、ほんの冗談のつもりで」
「……次、あんなことしたら、そのムカつく顔に空中回し蹴り叩き込むからな」
「え?」
「だーからっ、同居は別にいいって、言って……」
ヒノカちゃんは顔を真っ赤にしてそう言ったけど、最後の方は声が小さくなっていた。どんな心境の変化なんだろう。でも、同居には同意してくれた……のかな。
ただ……女たらしと評判のこの僕が、少しだけ、本当に少しだけ、可愛いなんて思ったのは、秘密だ。

2009-12-30 22:19:13


アドネ

lemonさん
ちょ、危険!背後は危険!……ご愁傷様です(ちょ 私は20cm程度差がありますが……十分あぶねぇ。
あと何百万……貯リッチ頑張ってください。
更新がんばりまつ!

2009-12-30 22:28:11


ミトシ君何してんすか~~~!?
そんな事したら殺←られるの分かってるでしょうがこのナルシス女たらし~!
(言葉遣いが・・・)
はっ、オールドハウスの屋根裏に身長178㎝程度の人が。

私は20㎝差では収まりません(笑)
続き楽しみにしてます!

2009-12-31 16:19:12


アドネ

いろいろあって更新できないうちに年明けた上バレンタインも終わってました\(^q^)/
皆からもらった友チョコをまだ食べきれてません。20個以上はひどいと思うんだ。生チョコの顔はしばらく見たくない。
そんなことは置いといて、暇もできたので頑張って更新しようと思います。
ちなみに、ロンドンライフのほうは、まだアンソニーの城直してません。進み遅すぎて泣ける\(^q^)/

2010-02-21 13:41:44


アドネ

12月27日 ●

くそ、くそ、くそ!
何か悔しい。無性に悔しい。無論、同居を認めたことが。昔から人に謝ったりするのは大嫌いなんだが、今はそれ以上に悔しい。だいいちこれは、私が追い出せば住む所のなくなるコイツに同情して仕方なく了承しただけで別に他意は……!もう嫌だ。何もかんも投げ捨てて床を転げまわって頭掻き毟りながら発狂したい。
私がうんうん唸っていると、ずい、と横から何かが差し出された。
「はい、アップルパイ。焼き立てだからおいしいよ」
手の主はミトシ……いや、チャラ男で、口にフォークをくわえながら、ふふ、と笑う。
「もしかして、甘い物嫌い?」
と、言って、首をかしげる。男のくせにそんな仕草をするのはやめてほしい。
「……別に」
返事をするのすら何だか悔しかったけど、皿を受け取って、早速一口かじる。
さくり、と小気味良い音と共に、優しい甘さが口に広がる。
「……うまい」
「そ。良かった」
とか何とか言って、へらりと笑うチャラ男に、お前が作ったんじゃないだろとツッコミたい気持ちもあったが、それよりも何よりも、このアップルパイはおいしかった。

私が黙々とアップルパイを食べ、紅茶を飲み、さながら優雅なティータイムのようなひと時を(もっとも、部屋の様子は優雅なティータイムとは程遠い殺風景なものだが)過ごしていると、ガイドブックをペラペラとめくっていたチャラ男が、唐突に口を開いた。
「ねえねえヒノカちゃん。この“トリニティチェスデパート”ってところ、行ってみない?」
「はぁ?」
「だってさー、家具とかいろいろ揃えないといけないじゃん?」
まぁ、確かにコイツの言っていることは正論だ。ベッドもテーブルも無いのは困るというレベルを超えている。だからといって、今行くのは遠慮したい。一気にいろいろあって、私は疲れている。私はデリケートなのだ。え、お前がデリケート?使ってるシャンプーなんて聞いてないって?ぶっ殺すぞてめぇ。あと私が使ってるシャンプーはパン○ーンだ。それに、コイツは本当に家具を買いにいくのが目的なのだろうか。あわよくば服とか買おうとしてるんじゃなかろうか。
「……本音は?」
「服とかいろいろ見たい★」
ほら、やっぱり。

2010-02-21 14:03:45


アドネ

12月27日 ○

「だから、買い物は後で……!」
「いいいじゃんさぁー、今行こうよー。それに、家具とか無いと困るだろ?」
「お前は服を見たいだけだろ!?」
「そのとおり★でも家具がないと困るのは本当だろ?」
「…………」
まぁ、何やかんやでヒノカちゃんを説き伏せて、今現在オールドハウスの外。時間は午後二時を過ぎたところ。僕はどうしても新しい服を厳選し、吟味したい。
「……ま、四時前までには帰ろうか」
「…………ああ」
ああ、なんだかまともに会話が成立したのがはじめてな気がするよ。

タイニーロンドン髄一の巨大さを誇る巨大デパート、“トリニティチェスデパート”は、ブランケット通りの東側、セント・クレア通りの北側に位置している。
「―トリニティチェスデパート
タイニーロンドン中最大級の規模を誇るデパート。服から小物、果ては豪華な家具まで、全てがここで揃います―」
ガイドブックにはそう書いてある。本当に何でも揃っているのか疑わしいが、とりあえず今欲しいのは家具(と服)だから、いいとしよう。

いいとしよう、とは言ったものの、大きな問題が一つ。
「……ヒノカちゃん」
「……何だ」
「お金、いくらくらい持ってる?」
「…………」
……まぁ、当面の問題はお金ってこと。

「さて、ここで問題です!」
通りの真ん中に立ち、くるりと振り向くと、僕はクイズ番組の司会者のようにヒノカちゃんに言う。そういや、一度友達にお前は司会者の素質があると言われたことがあったっけ。
「……何だよ」
ヒノカちゃんはまるで変人を見るような視線だ。傷つくなぁ。
「今現在僕たちが持ってるお金は二人暮らしに充分な家具を買うにはとても足りません。さてどうする!
1,おとなしく帰る
2,せめて見ていく
さぁどうする!」
ヒノカちゃんは何かひいたような視線だったが、やがて口を開いた。
「…………2」
ま、そうだろうね。すごすご帰るのは悔しいもんね。このままだと床で雑魚寝することになる事実は変えられないみたいだし。
「そうと決まったら早く行こうか!」
「ちょ、待てよ!」
僕はヒノカちゃんの華奢な手をひいて、年甲斐もなく走り出した。

2010-02-21 14:31:17


アドネ

12月27日 ●

「ちょっ……おま……いきなり走り出すんじゃねぇよ……」
「あは、ごめんごめん」
だいじょうぶー?とか言ってくるチャラ男は結構な速さで私の手を引きながら走っていたというのに涼しい顔。ああ、何だかムカつく。ん?ていうか、手……
その後、平手打ちという名の制裁が下されたのは言うまでもない。

青と薄いオレンジ色の、こじゃれた装飾の目立つトリニティチェスデパートは、想像以上のデカさだった。あれで三階建てらしいが。中も清潔な雰囲気の漂う内装だが、店員の数が少なすぎる気がする。
「ひょー、広いねぇ」
チャラ男が今更なことを言っている。
「その割には店員一人しかいねぇな」
「たしかに……一人で経営してんのかな」
そんなわけはないと思う(事実、店員は一人ではなかった。合計三人という驚きの数だったが)まぁ、どうせ大した買い物をするわけではないのだからいいのだが、ここ、Gフロアに客が一人もいないのは何だか心配だ。ちなみに、どうでもいい感想を入れると、赤い服を着た女性の肖像画が気になった。あと、パブリックローズに置いてあった物と違い、赤いパンジーにはちゃんと水遣りがされているようで、細かいところが丁寧だと思う。
そんなことをぼんやりと考えていると、突然チャラ男がカウンターへと歩き出したので、私も慌ててついていく。

カウンターに立っていたのは、メガネをかけた几帳面そうな女で、メモに何事かを書き付けている。チャラ男が「あの」と声をかけると、慌てたように顔を上げ、品のいい(と世間一般では言うと思われる)笑顔を浮かべた。
「ようこそ、トリニティチェスデパートへ!お買い物の際は、正面左手のエレベーターをご利用ください」
マニュアルにでも書いてあるのだろうか、やけに形式ばった挨拶だ。ミザリ(と書かれたバッジを付けていた)という店員は、チャラ男に質問の暇を与えず、階数表示の説明をすると、改めて「ご質問はおありでしょうか?」と聞いてきた。
「あの、服と家具が見たいんですが、何処のフロアにありますか?」
「ファッションのフロアでしたら、一階のトリニティナイトにお洋服が、二階のトリニティクイーンに靴などが、三階に家具のトリニティキングなどがあります」
「そうなんですか、ありがとうございます」
そう言ってチャラ男がにこやかに微笑むと、店員は顔を多少赤らめながら、「いえ」だとか「そんな」だとか言っている。
こんな男のどこがいいんだろうか。甚だ疑問意思う。そう思っていると、くい、と腕を引っ張られた。
「さ、まずは服から見よっか、ヒノカちゃん」
「……馴れ馴れしい」
さすがに公共の場で殴ることはやめた(さっき大通りで殴ったけど)が、そう言うとチャラ男は「つれないなー」とか言っている。黙れ。
僕が似合うの見つけてあげる、とか言ってるチャラ男のペースに巻き込まれてるような感じを覚えながら、私とチャラ男はエレベーターへと向かった。

2010-02-21 15:46:08


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