レイトン教授の攻略情報

みかん

「…この旅は、危険なものになるかもしれない……」

私は黙ったまま、動かなかった。
当然の結果。こうなる事は分かっていた…筈なのに。

この気持ちはなんだろう？
少しだけ返事に希望をもっていたのかな？


お父さんが死んだあの日から、私、自分の心に目隠しをしてた。
気持ちに蓋をしてた。
マシューにも、リーサにも、決して開けられないように、幾重にも頑丈な鍵をかけてたっけ。
それなのに…………

先生はいとも簡単に、蓋を開けてしまった。
鍵をこじ開けたり、ぶち破ったりせずに、
「大丈夫だよ」って親が子供に優しく語りかけるみたいに。

だから、私は希望を捨てられないんだ。

まるで「パンドラの箱」のように。


長い間感情を押し殺し続けた私にとって、この気持ちが何なのかなんて分からない。

……あぁ、そうか。1つだけ分かった。

私は動かなかったんじゃない、動けなかったんだ――――



黙ったままの私を見据えたまま、先生は続けた。
「絶対に勝手な行動はとらない事、いいね？」

「えっ？」

思いもよらなかった、とても優しい言葉。

なんだ……先生は私の事を、始めから「アロマ」として見てくれてた。
そう気付いたら、何だか安心して、自然に笑みがこぼれ出ていた。

「はいっ！」

私は、大きく頷いた――

2010-02-10 16:56:08

みかん

私は先生と満面の笑みをうかべたルークの元へ、ゆっくりと歩いて行った。
その途中で、忘れかけていた事に気付いた。

「わんちゃん…わんちゃんが居ない！」
ルークはしまった！という表情をして、先生も小さく息を吐きながら帽子のつばを正す仕草をする。
「すみませんアロマさん！僕、突然の出来事に驚いていて、何も出来なくて……」

「いいえ、ルークを責めてる訳じゃないのよ。でも何処に行ったのかしら…
小柄だったし、心配だわ……」

「大丈夫だよ、2人共。その子の居場所なら、大体は見当がついている。
ルーク、これでまたナゾが1つ解明される事になるね。」

ナゾ……？私には何の事か分からない。
また2人だけで、事件の調査をしてるのね！
やっぱり悔しくて、軽く脹れっ面をしてみる。
それに気付いたルークが慌てて
「も、もちろんアロマさんも来ますよね？」
と先生に問いかける。
先生も苦笑して　そうだね、と言った。

2010-02-10 22:00:52

みかん

この小説を読んで下さっている心優しい皆様へ。
単刀直入に言います。

更新停滞宣言です。

最近私生活が忙しく、これからなかなか更新できない可能性が大きいです。
最悪の場合2月末日頃まで……

時間が空いた時にはすぐさまここに来ますので、この小説の存在を、頭の隅くらいでいいので残しておいて下さると有難いです。

私事を長々と綴ってしまい、申し訳ありませんでした。

　　　　　　　　　　　　　　　　from　みかん

2010-02-11 21:09:30

凛

みかんさん、今、少しだけ読ませてもらったんですけど、この小説は他とは違うものがあると思いました。
ゲームを元にして書いているのに、これだけアロマの感情が表現できるという所です。
本当に、アロマの気持ちがよくわかります。
私には絶対こんな小説は書けません。
色々と忙しいのでしょうね。
だから、更新は本当に暇な時だけでいいです。
小説だけではなく、私生活も応援していますよ！

2010-02-15 15:54:24

みかん

テスト終了ーーー！！
と思って来てみれば……

とても嬉しいコメントが……！！

凛さん

初めまして、みかんです！
アロマの感情……私の妄想力が成せる技です（汗）
でも彼女は、何も考えず闇雲に2人を追ったんじゃないんだろうな、と思ったんです。

とっかかりが結構マトモな理由なのに、文章にすると訳分かんなくなりました。（汗）
駄目駄目だなぁ……私…

私生活まで応援して下さるなんて……ありがとうございます！

やっと、これからは更新が出来そうです♪

2010-02-27 00:14:49

みかん

先生達の後について車両を移動する。
その間に、2人が調査しているという「トムぼうやのナゾ」の話を聞いた。

この列車で偶然会った人でも、困っている様子だったら手を貸してあげるんですね。
分かってる。先生は、皆に優しい。私はそういうところに惹かれてるのだもの。

でも、私知ってる。
先生は時々、遠くを見つめながら小さく呟いてるの。
いつも聞き取れないけど、とても短い言葉だから、きっと誰かの名前じゃないかしら？

そんな切なげな表情を見せるのは、決まって先生が1人の時。
私はそんな先生を見るのが好きじゃなくて、いつも足音をたてないようにその場を去る。

先生は弱くない。でも強くだってない。
ううん、この世に強い人間なんていないよ。
それでも先生は、前を向いて生きてる。いつだって自分の道を歩んでいる。

どうしたらそうなれるの？

私は弱い。あんな風に輝けない。


そんな事を考えているからか、自然に表情が暗くなっていく。
それに気付いたルークが話題を変えた。

「先生！もったいぶらないで、そろそろ真実を教えて下さいよ。」

先生は軽く微笑んで言葉を返した。

「自分の力で答えを導き出す事に意義があるんだよ、ルーク。解けないナゾは無いのだから……」

自分自身の力で、答えを導き出す……か。
でも先生、この『私』についての方程式は、ややこしかったり余分なものが混じったりしていて、なかなか解けそうにありません――――

2010-02-27 00:36:16

twon

はじめまして！
みかんさんもテストが！実は自分も..
(そっちかい！)
アロマにもいろいろあるんですね～！(驚)

2010-02-27 11:43:44

みかん

twonさん、はじめまして＆こんばんはです！（日本語おかしい）
数学で見事、散りました。今まで見た事のない数字が…解答用紙に……！（黙ろうか）

アロマに限らず、メインキャラもサブキャラも皆、何かしら複雑な感情を抱いていると思います。（私は）
ゲーム中では描かれていないキャラクターの心情を想像しながら書くの、結構楽しいですよ♪
ただし、「イメージが崩れた」という意見との戦いなのですが（汗）

2010-02-28 20:11:49

Louis

みかん久しぶり～～(*^^)v
わかんないかな？元瑠依☆彡だった、Louisです（笑）
名前が変わりました！！

テストは大変ですもんね～。英語なんて…。話がずれてしまうのでこの辺で…。

更新待ってます($・・)/~~~

2010-02-28 20:39:27

twon

またテストが...
タメ呼び捨てOKですよ！

キャラクターの心情...う～ん難しい！
(未熟なもので...)

2010-02-28 20:45:16

riddle

みかん、テストお疲れ様～[d:0150]
私もテストだよ[d:0252]やだなぁ…。

アロマぁ～!良いこと言うね[d:0150]そう、先生だって強くないんだよね!その呟かれてる名前は!?何だか切ないです[d:0211]アロマって結構つらい立場だよね…。

そして先生はかっこいい!はい!自分の力でなんとか答え導き出して来ます!テストはそういう物だ☆←馬鹿
朝&テストでかなり変なテンションなのはスルーでお願いします[d:0199]みかんも更新頑張ってね[d:0146]

2010-03-01 06:37:40

みかん

遅くなってすみませんでしたっ（汗）

Louisさん
お久しぶりです！名前がより格好良くなられましたね！（日本語変かも）
息つく暇もなく襲ってくるのでね…憎きアイツは……（大げさ）
これから更新します♪

twon
タメ呼び捨てOKですか！？
では遠慮なく…twon！
私もまだまだ未熟だよ！本当にこういうものは難しいもんね……

riddle
5教科はギリギリ450超えした！うん、頑張ったよ、私。（調子乗るな）
テスト頑張って…ってもう遅いよね。ごめんなさいっ（汗）

先生は強くない…けど私よりは遥かに強い人だと思うなぁ。
芯がぶれないし、自分を貫き通すし、カッコいいし、英国紳士だし！
呟かれた名前は……あの人です。
やっぱりアロマも強いよ。そんな場面を見ても笑顔で振る舞えるとは…

riddleならきっと何でも頑張れると信じてるよ！自分の力をフルに発揮してきてね☆

更新しまーす。

2010-03-06 23:35:30

みかん

「さて、そろそろローズ夫人に事件の真相を話しに行こうか。」

そう言うと先生は少し早足になる。
ルークも慌ててそのペースについていく。
でも私は焦って着いて行こうとして足がもつれてしまい、先生に助けられる。
大丈夫かい？さあ、行こう。と言って私に合わせて歩いてくれた。

少しだけ、音をたてて波打つ心臓。
……やっぱり優しいんだ。
でも――これ以上期待させないで下さい。
先生の一番大切な人は、私じゃないのに。

そして先生はその後、鮮やかに「トム坊やのナゾ」を解明して見せた。
そっか、あの子、この人の飼い犬だったんだ。
さっきからこの人は探してくれてたんだね。
大切にしてくれてる人が居るって、羨ましいな――――
私の事を誰よりも大切にしてくれてる人って、この世に居るのかな――――

　　　　　　　　　　……えっ？
体が大きく傾く。
あたたかい大きな手が私を支える。
手の主は、振り返らなくても分かってた。
だから、そっぽを向いたまま黙っておく。
――――頬が熱い。絶対今、私顔赤くなってるよね？そんなの見せられないよ。

原因は、列車が急停車したせいだった。

2010-03-06 23:56:12

みかん

注意！
この辺はかなり記憶が曖昧です。
その為、ゲームを改変して書いています……
申し訳ありません！

2010-03-06 23:59:18

town

元twon！　いきなり改名しました！
アロマも複雑なんだなぁ～！

2010-03-07 10:49:12

riddle

ありがとう!テスト頑張ってきます☆(←明日まで)
なんか感情移入しちゃう…。切ない[d:0208]アロマ頑張れ!
そしてみかんも頑張ってね♪

2010-03-07 11:29:24

みかん

town
改名したんだね！了解しました☆
なんか私、純粋にアロマの感情を「恋心」として書いちゃってるなぁ（汗）
個人的には「憧れ」の気持ちが強ければいいなぁと思ってるんだけど……
矛盾してる～（汗）

riddle
テストお疲れ様♪頑張ったね～、よしよs（黙）
切ない…かぁ。そろそろポジティブな気持ちをアロマにもたせたいところ……
自分の文章力の無さにあきれるよ（泣）

頑張るね！

2010-03-08 18:21:45

みかん

どうやらモレントリー急行は、諸事情の為ここでいったん停止するらしい。
乗客の人に必死に謝ってる車掌さんが、こっちに来て言った。

「どうせなら観光を楽しんできたらどうだい？
もうすぐ牛の品評会も開催されるみたいだしな。」

そっかぁ。選択肢はいくつでもあるもんね。ただ待ってるだけなんてつまらないもの。

そう思って、ある事に気付いた。

これ……今の私の状態にもいえるんじゃないの？

この世界に不慣れだから？恥ずかしいから？どうせ分かってくれないから…？

そんなのは全て言い訳だ。

そう、選択肢はいくつでもあるんだよ。
だったらなんでわざわざ後ろ向きな選択をするの？

待ってるだけが嫌なら、少しは自分から行動を起こさなきゃ。
じゃないと何も始まらないじゃない…！

なんでこんな大切な事に気付けなかったの？
私って、本当に馬鹿だね。

でももう大丈夫。私は自分で答えを出せたから。
他人には流されない、自分だけの選択肢。
それが今はっきり、形になって目に映った。

その途端、私の中で無意識にかかっていたブレーキが、

「もう大丈夫だよね？」

――――そう言って手を離した気がした。

2010-03-08 18:49:35

town

外の世界に触れてないって感じがものすごくするね！

2010-03-08 20:25:45

茜星

はじめまして！
ここまで読んだんですけど、とてもおもしろかったです。
アロマの心境とかよく書かれていて、アロマの気持ちがわかります。すごいです。

長文失礼しましたm(_ _)m

2010-03-09 06:44:16