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レイトン教授と幻の王国

YK

改めて、四作目。三部作分全て詰め込みます。
(オノメシンは無しです…すいません)

「僕は皆に手紙の配達をするよ。
でもね…


その傍ら…」

幻の国、ウィダード王国と

謎の配達人…

「私は彼方様をずっとまっておりますわ!」

悲劇の姫君。

「全て恨み呪ってやる…!」

過去と残された跡継ぎ…


滅んだ国、ウィダード王国の裏とは!?





お楽しみに……

2009-09-13 10:39:48


olive

「カルロは父親の私をを自分から突き放され、母親のカレラは人質にとられて替え玉でくらしていたりと、色々あったからね。
そういう様に追いやった、ガードン・エクスレラを恨んでいるだろう」

「しかし、アンネさんは…」
「私の苗字はエクスレラ。ガードンは私の父親です。
カルロが私のお父様を暗殺しようと企てていたのをしって、私……」

アンネさんは顔を手で覆った。
『お父様』か。
僕は、明日の会見兼報告会が恐ろしく思えた。

お父様…………。
きっとアンネさんは、父親であり偉大で支持率のある政治家、ガードンさんを心から愛しているのだ。
だから…………

しかし、それを知ったブレッドさんはアンネさんを酷い様に扱ったらしい。
大きなアンネさんのお腹をみながら、ため息が漏れる。



―――――――――――
アンネさんはエルドマクさんが匿ってくれるそうだ。
明日の会見兼報告会を待つしかないんだ。
僕は隣で何もしらず―いや、知っているかもしれないが―寝ているブレッドさんを横目でみた。

2010-02-25 19:19:07


olive

第14章
―――――――――――
ガードンの計画



いざ、ウィダード王国

2010-02-25 20:19:32


olive

コンサート会場。
今日のコンサートは……カレラ・フォードの「MyBoy」。
なんで僕らは此処にいるか。
此処は会見兼報告会の会場だ。
先生もなかなか意地悪なものだ。
君には解るかい?
いまから起こることが。
何故此処が会場なのか………。

今から起こる、泥沼の世界を………………。

2010-02-28 12:01:37


olive

現代、London。
今回のコンサートの主催者は、ガードンさんらしい。
まあ、元々、カレラさんのスポンサーだったから、なんともないが…。
ガードンさんは特等席で踏ん反り返って座っていた。

カレラさんの立つステージ裏で僕らは待機していた。
「先生も意地悪だね」
ブレッド……いや、カルロさんが呟いた。
「カレラさんとガードンさんの化けの皮を剥がすために」
クラウスさんが顔を少しだし、沢山の観客をみながら一言。
「僕らは乱入だなんて」

「ナゾトキを仕掛けてね」
エルドマクさんが笑った。
「全く、ガードンの奴の目的は何だろうねえ。カレラを奪って、替え玉にこんなの歌わせて」
「……金だよ!」
「……カルロ?」


「金だよ……」

先生はずっと黙っていた。


―――――――――――
コンサートが始まった。
観客の拍手のなか、カレラさんが紅のドレスに包まれ、何度もお辞儀をしながらステージに入ってきた。

「皆様、有難う。私の思い、カルロに届きますように。
『MyBoy』」

カレラさんはマイクに手を置くと、息をした。
伴奏が会場に響く。


♪こうして
何年も
待つけれど
やって来ない
林檎ちゃん
そう

我が息子

MyBoy MyBoy
愛しい我が子

どこにいるの

MyBoy MyBoy
愛しい我が子
私のもとに
戻っておいで

そうよ
私の
MyBoy MyBoy
さあ
このもとへ

だから戻っておいで
私のもとへ―――………




カレラさんは一拍おくと、涙をながしながら、最後のMyBoyを歌おうとした。



MyBo―――………

「カレラさん、これ以上は歌わせませんよ」

2010-02-28 12:31:36


olive

レイトン先生が会場にはいった。
会場はざわつき、コンサートは中断した。
カレラさんも最初はきょとんとしていたが、直ぐに笑った。
「レイトン教授…また来てくださったのね。
随分派手ですこと。今流行りのDOKKIRIとやら?」
「ドッキリではありません。真面目ですよ。私はね」
「……では、あの言葉の意味は?」
「……貴女には歌う資格がない」
「………?」
「貴女に歌う資格がない!」
レイトン先生の大きな声に気付いてか、ガードンさんが怒鳴った。
「エルシャール・レイトン!貴様、この家族愛を踏みにじるつもりか!」
「その言葉、そのままお返ししますよ」

観客達からもブーイングが飛び交う中、レイトン先生は推理を伝えた。



エルドマクさん。

スネーク団。

ウィダード王国を利用したあの悲劇。

レイトン先生は一つ一つを丁寧に話すと、話題をかえた。

2010-02-28 14:54:21


olive

「スネーク団のボスと、ウィダード王国を利用した悲劇の首謀者は同一人物でした。彼は一体だれだか、皆様は解りますか?」

「……………それは」
ガードンさんが呟いた時、カレラさんが囁いた。
「カルロ」
「……謎解明」
「……カルロが…生きているの!?エ、エルドマクのように、カルロもまた、生きているのね!」

「はい。彼はスネーク団のボスで、事件の首謀者です。
確かに、23歳の美しい若者でした。私が見る限りは」
「………嬉しい…カルロ、ああカルロ、いるの、カルロ!!」
とたんに、先生が笑った。
「偽物のカレラさんが何故嬉しいのかね。金ですよ。
ね、アリシア・ヘルツェコビナさん」
先程まで喚くように叫んでいたカレラさんの声がぴたりとやんだ。
「貴女はカレラ・フォード(アンドラ【旧姓】)ではない。
貴女は継母。しかも、貴女のスポンサー様の送った」
「……?」
レイトン先生はニタリと笑うと、会場いっぱいに叫んだ。
「この会場の中に、カルロは隠れています!見つけだした方は報酬を、アリシア様から………ね」


「…………」
会場いっぱいがカルロ捜しになった。
どこにいるのか、どこにいるのか…そうやって捜す観客とカレラ―いや、アリシアさんをレイトン先生はただ見つめていた。
カルロさんが深くハンチングを被ると、僕らと一緒に、さりげなくステージにでた。

2010-02-28 15:07:11


olive

アリシア・ヘルツェコビナ
偽物カレラの正体。
金に目がない。

2010-02-28 17:07:06


olive

次回予告

いま、レイトンの手によって、カルロの過去が明かに!!!!!
カルロを捩曲げた正体は………?

2010-02-28 23:29:41


riddle

お久しぶりです!riddleです。今まであんまり来ずで申し訳ないです[d:0142]

レイトン先生、かっこいい[d:0139]そのいつも冷静な所尊敬します♪(笑)
カルロさん、気を付けて下さい。私アリシアさん苦手だなぁ…(汗)

なんかグダグダでごめんね[d:0162]olive更新頑張ってね[d:0150]

2010-03-01 06:23:27


olive

有難うriddle[s:0316]

まあ、カルロもカルロだし、アリシアはアリシアだし、なんとも言えないよね[s:0319][s:0319]


ピーター「どうせ二人とも悪役だし」
olive「!?」

2010-03-01 21:29:51


olive

「……まだわかりませんか?」
アリシアさんは辺りを見回しながら、小さな写真を握り締めていた。
「……カルロ」
アリシアさんが呟いた時だった。
「『My・boy』を歌って下さい。きっとカルロさんは返事をくれる。
カレラさんは、アリシアなんて人物ではない。
だから……」
観客の一人だろう、帽子を被った少年がボソリと呟いた。
アリシアさんは少年を見つめていたが、急いでスタンドマイクに駆け寄った。そしてマイクに手を置くと、歌のサビを静かに歌い始めた。

きっとパパに似て
勉強できるの

きっとママに似て
歌を歌うの

私のもとへ戻っておいで
そう
MyBoy……

MyBoy MyBoy
愛しい我が子……
私のもとへ戻っておいで…


アリシアさんが歌っていると、カルロさんが頭痛を訴えはじめ、遂にしゃがみ込んでしまった。
口に手を押さえ、肩で息をしている。
僕はカルロさんの背中をさすりながら、歌を聞いていた。

……と………

♪MyBoy…
(MyBoy…)
 私の我が子…
(私の我が子…)
いい子…
(いい子…)

アリシアさんの歌に併せて、もう一人の女性の声が混じる。
しかも、それはどんどん大きくなっていく!!

2010-03-06 12:32:00


olive

ついにアリシアさんは歌わなくなった。


♪私の

むすこ

私の

愛する息子

ああ

帰ってきた

遂に私の元へ

MyBoy MyBoy MyBoy……


僕らも知らないメロディーが流れて、それは大きくなっていった。

観客席から、一人の女性が歩いてきた。
ブロンドに緑の瞳の、40から50辺りの女性だった。
女性は舞台に上がった。

「MyBoy……♪

遂にこの歌が歌えたわ。待っていたのよ、本当に。私はね…。」

女性はそう話すと、カルロさんに目をやった。
「左手に変えたのね、タトゥー。わざわざ何故そこに?」

「……?何故変えた事を知っている!?」

「歌の通りよ、カルロ」

「!!」
彼女は、カルロさんの正体を知っていたのだ!
僕は驚きのあまり、声をあげた。
観客席もざわめく。
だれも、あのブレッド・ライがカルロ・フォードだと解るまい。
ガードンさんが喚いた。
「君は名前を騙ってなんとまあ、学者になっていたか!」

「貴女は」

先生が口を開いた。
「MyBoyを歌った。しかし歌のなかに、私達の知らないメロディーと歌詞が出て来た。
過去形だし、そもそも遂に歌った…とは?」
「この歌は、カルロさんが見つかった時に歌うよう、準備されていたものです。ね、アリシアさん」
「………ええ」
アリシアさんが全てを認めた瞬間だった。
「貴女は、一体?」
レイトン先生の質問に、アリシアさんが答えた。
「この『MyBoy』の作詞、作曲者です」

「…………………」

「カレラ・フォードです」

2010-03-07 16:27:09


olive

「!!」
「私は、カルロがまだ1歳の時に、ある人物に人質に取られました。
誰かは、お分かりでしょうけど。
エルドマクは私を取り戻す為、過ちを犯した。
しかし、エルドマクに送られた女性は、アリシア・ヘルツェコビナさんだった。

3歳のとき、エルドマクはアリシアさんと離婚したそうです。

そのあとは……解りますよね」
「……………………」

「私はあの後、前から作詞作曲で活動していましたから、それを続けていました。
そこで、MyBoyを頼まれた。
アリシアさんに曲作りを頼まれて、遂にカルロが行方不明だと知ったのです。
アリシアさんから全てを聞いたのです。
アリシアさんは、涙ながらに自分の過ちを話してくださった。
カレラになりすまし、命令通りにカルロに虐待したあの日。
全ての黒幕。
カルロ君は実の母親に虐待をされていると思っているに違いないと…。


私はアリシアさんにカルロ捜しを託して、エルドマクの死因を調べた。
エルドマクは死んでいなかった。
エルドマクとカルロはどこかに生きている……私は突き止め、毎日のようにコンサートに足を運び、この歌を歌うのをまった」

「貴女が…本当の母様………」

カルロさんの口から、その言葉がもれた。
僕らには珍しく、母「様」だった。

『富裕層…というとやらしいなあ』
『あの女は財産目当てさ』

カルロさんの台詞が頭を過ぎる。





そういうことなんだ、つまり。

2010-03-07 17:17:16


olive

アリシアさんが呟いた。
「私は…あのスポンサーに、息子を取られた揚句、こう言われた。

『てめぇの息子を返して欲しければ、お前はカレラ・フォードになれ。
まだ息子は1歳だ。
どうせ、すり変わっても解るまい。
報酬はたんまりくれてやるさ。
がっはははは……』
薬を作らす為に人質にとった、カレラさんの替え玉になれ、と。



しかも、目的の為に、虐待ですってよ!
ありえないわよ!!!

……遂に離婚を切り出され、カルロ君とは別れた。
『上手く離婚できたな。
では、後はエルドマクの正体をこの世間に知らせるだけだ』」
「なに!あれは意図的だったのか!」
「世間にばれたエルドマクさんは監禁された。
カルロ君は行方不明。
私はまた、悲劇の母親を演じるように命令されます。
そこで、本当のカレラさんに会って、今まできたのです。私の息子は行方不明のまま…」
アリシアさんが啜り泣きながら話していると、さっきアリシアさんに歌を促した少年が立ち上がった。
「僕だよ、ママ」
「…………!」
それこそ、アリシアさんの息子だった。




†††††††††††
アリシアさんは捕まり、観客は帰された。
少年が涙を流していた。






「……カルロ、貴方はこんなに立派になって帰ってきた」
「………母様」
「嬉しい…!」
「僕もです………!」


「カレラ」
「…何、貴方」
「タトゥーで気付いたのか、カルロの事」
「左肩から左手だもの。
まあ、それもあったけど……ある女の子が正体を教えてくれたから」
「…ある女の子…」

僕は、特等席に目をやった。
スポンサーさん…ガードン・エクスレラはいなかった。
彼は何をしようとしているのかは、僕にはわからない。
でも、とても悪いやつなんだ。
カルロさんの財産を狙おうとした…いや、アリシアさんや、カルロさんや、カレラさんや、エルドマクさんや………
ああ、数えきれないほどの人々を捩曲げた、最悪の人物だ。

アンネさんはきっと、それを正す為に動いているんだ。

禁断の恋をきっかけに…

2010-03-07 17:43:13


olive

「ちっ、アリシアのやつ、ぜんぶ話しやがって。
このまんまだと捕まっちまう」

2010-03-07 17:44:26


olive

14(?)章
†††††††††††
令嬢への誘惑


スネークな紋章

2010-03-07 23:27:46


olive

こんなに悪者(ガードン)と黒幕(カルロ)があからさまな小説もなかなかないでしょうね[s:0319][s:0319]
しかし、この小説はまた違ったどんでん返しをしますから、楽しんでください。

ところで、カレラさんのタトゥーの台詞にピンときた方はいませんか?
彼女とカルロは、カルロが1歳の時に生き別れているんですよ?
なんで、1歳のカルロの左肩にタトゥーがあったのでしょう?




訂正
エルドマクはイタリア人です。フランスの血はないです。
随分まえのレスですが。




なんだか、きて下さるかたがいません[s:0319][s:0319]
コメントが圧倒的に…orz

2010-03-07 23:39:27


olive

あれから数日後、僕らはウィダード王国にいた。

ミダルくんと合流すると、僕等はまたマッタレラ(町の名前をやっと覚えたんだ)に調査に出た。

レイトン先生は、町の人々に何かを聞いている。
どうやら、ミダルくんの身の上の詳細を聞いているようだ。
ディミトリー博士も何か聞いていた。
僕はというと………ミダルくんとお喋りばかり。
カルロさんとクラウスさんは何か怪しいことになっていた。
………ああ、僕って、先生と違いすぎだよなあ…。

2010-03-08 18:45:18


riddle

olive!あんまり来ずでごめんなさい[d:0162]
なんだか皆忙しそうだね…ルーク頑張れ[d:0086](笑)
そしてまだどんでん返しがあるんだね?楽しみにしてます♪

oliveも更新頑張ってね☆

2010-03-09 00:07:18


olive

riddle、アリガトー[s:0310]
いいや、コメントをくれただけでも私は嬉しいよ[s:0365][s:0319]

そう!この話は、現在(レイトンの時間軸)と過去(wid王国)がリンクして……ここまでです[s:0349]

頑張るね!私もたまにそちらに向かいます[s:0351]

2010-03-10 20:07:34


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