レイトン教授シリーズの攻略
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さくら
二作目です。一作目とはうって変わって、ガッツリ冒険系です。
あたたかく見守ってください^^
簡単に説明を。
・視点はそのつど変わります。
・話に出てくる村の名前は、(当たり前ですが)架空です。
・前作といっしょで、章ごとに上げていきます。
・“剣”は「けん」じゃなくて「つるぎ」って読んでください。
「淑女達の剣」
愛しているから鞘を抜いた。
愛されたくて剣を構えた。
そして…私はすべて失った。
2009-08-29 00:49:47
riddle
お久しぶりです[d:0150]
riddleです。覚えて下さっていたら嬉しいです[d:0207]
冒険ですか?楽しみです[d:0158]頑張って下さい[d:0230]
2009-08-29 01:05:26
YK
お久しぶりです。
覚えてますか?
剣、かあ……
もうその題名が怪しいなあ……
小説、頑張って下さい
2009-08-29 04:04:56
さくら
riddleさん
はいっ!覚えてますよ^^あんまり自信ないですが、がんばります!
YKさん
もちろん覚えてます^^更新遅くなるかもしれないですが、がんばりますね!
2009-08-29 16:11:09
さくら
序章「新たな旅」
レイトン先生は疲れていた。
普段は、たとえ体調がすぐれなかったり、精神的に落ち込むような出来事があったとしても、決して他人にそんな様子を見せたりしない。
だけど、今日は違った。
「ルーク…せっかく来てもらって申し訳ないんだが…実はこれから仮眠を取るつもりだったんだ…」
「先生!どうしたんですか!?」
「え…何がだい?」
「すっごく顔色が悪いですよ!」
「あぁ…まいったな…実はここ三日間くらいまともに寝てなくてね…」
「なんですって!?ごめんなさい!もう寝てください!僕、今日は帰ります!」
恩師がこんな状態のときにノコノコとやってくるなんて、助手としては大失態だ。
申し訳なさそうな先生にこれ以上気を使わせないよう、僕はすぐに帰ろうとした。
しかし、レイトン先生は僕を呼び止めた。
「待ちたまえ、ルーク。ちょうど、君に伝えておきたいことがあったんだ」
「えっ…なんですか?」
「近々、また旅に出ることになるかもしれない」
「えっ!本当ですか!?」
「あぁ……ところでルーク、“サンティモール”という村を知っているかい?」
「サンティモール?えぇ、知っています」
「そこへ向かうつもりなんだ……詳しいことは、また今度説明しよう。出発は一週間後だ。……一緒に来るかい?」
「もちろんです!」
僕の心は踊っていた。久しぶりの新しい冒険に、胸の高鳴りが押さえられなかった。
………今思えば、なんて馬鹿だったんだろう。
だってこのときの僕は、この旅があんなにも深刻なものになるだなんて、考えてもみなかった。
2009-08-29 16:13:33
lemon
お久し振りです! rがlに変わりましたが、lemonです♪ 新しい冒険の始まりですね! 頑張って下さい♪
2009-08-29 17:13:37
みかん
さくらさん、お久しぶりです!!
おお~、こういう冒険ものは私大好きなんですよー♪
やっぱり、最初の文からものすごい文章力がうかがえます・・・
頑張ってくださーい☆微力ながら、応援させていただきますので!!
2009-08-29 18:59:06
アラン
さくらさんの描く冒険もの、とても楽しみです。
2作目も楽しく読ませていただきます。
失礼しました。
2009-08-29 23:07:23
朱雀
はじめまして!!朱雀(元白狐)です♪
冒険系ですか…楽しみです!
頑張ってください!!
2009-08-30 00:17:42
さくら
lemonさん
ありがとうございます^^頑張りますんで、時々のぞいてくださいね!
みかんさん
期待にそえるでしょうか…笑 頑張って更新します><応援ありがとうございます^^
アランさん
上手くいくかは分かりませんが…読んでくれると嬉しいです^^ありがとうございます!
朱雀さん
初めまして^^ありがとうございます!がんばります!
2009-08-30 18:13:29
さくら
第一章「骨董屋荒しの狙い」
事件が起こった。
私の恩師である、シュレーダー博士から預かっていた骨董品の“剣”が、何者かによって盗まれた。
研究室のガラスケースの中に大切に保管していたのだが、五日前の朝、大学に行くとガラスが割られ、中の剣が無くなっていた。
状況を理解した私はすぐに、シュレーダー博士のもとへ向かった。先に警察に連絡した方がいいかとも思ったが、なにぶんは博士の持っている骨董品は希少価値が高い。世間に知れ渡ってしまう方が問題があるだろう。
私は、その日の授業をすべて代理の講師の方にまかせ、謝罪をするために博士に会った。
「本当に申し訳ありませんでした…」
「………」
「………言い訳をするつもりはありません。すべて、私の不注意が巻き起こした結果で」
「レイトン君…もういい」
下げていた頭を上げた。落胆されたのかと思ったが、博士からは意外な言葉が出てきた。
「謝らなければいけないのは、私のほうだ…どうやら、また君を危険な目にあわせてしまうかもしれない…」
「…? それは…いったいどういう…」
「実はな、あの剣が持ち主から盗まれることは…始めから分かっていたことなんじゃよ」
「……なんですって?」
「レイトン君、最近起こっている“骨董屋荒し”の集団について知っているか?」
「……骨董屋荒らし?えぇ、知っています。以前新聞で見たことがありますけど…ずいぶん小さな記事ではなかったですか?」
「あぁ。うっかりすると見落としてしまうくらいのな。 なにせ死傷者も出ていなければ、盗まれたものもない。ただ何人かで無理やり店におしかけて、店内を物色するだけの奇妙な集団だ。……噂では、なにか一つの骨董品を探すのが目的だとか…」
「 ! まさか…」
「そう。やつらの目的は、あの剣だ」
「……いつ判明したんですか?」
「被害者の証言により、その集団が狙っている骨董品は“サンティアモール”という村の剣であるという情報だけが、世間に流れた。 私がよく行く店に、その剣とみられる物があってな……」
この言葉の途中、シュレーダー博士はなぜか口ごもった。私は、なにか嫌な予感がした。
「先生…まさか買い取ったのでは……?」
「………あぁ」
「なっ…!どうしてそんな危険なことを……」
私は思わずため息が出た。悪魔の箱のときもそうだったが、この人の好奇心は時折危険な結果を招く。
博士は呆れた私の顔を見て、苦笑いを浮かべながら続けた。
「その剣を買った骨董屋が荒らされたのは、一週間前のことだ。 運の悪いことに購入者リストに私の名前が載っていてな。私が剣を買ったことが、集団にバレてしまったわけだ」
「それで、隠すために私に剣を預けていたんですね」
「あぁ。君なら安全だろうと思ってな。…しかし、計算外だった」
「集団は、先生の研究室が新しくなったことを知らなかったんですね。それで一つ前の、大学の研究室へとやって来た…」
「その通りだ。…すまないな、レイトン君。あの剣のことは、もう忘れてくれ」
博士はそう言い残し、すっかり冷めてしまった紅茶を一口飲んだ。
……しかし、私の気はおさまらなかった。
「…いえ、そういうわけにはいきません。どんな理由があろうと、盗まれてしまったのは私の責任です」
「レイトン君……」
「少し時間がかかってしまうかもしれませんが…必ず、剣を取り返してきます」
博士は、ため息をついた。
「…君なら、そう言うと思った…どうせ、ダメだと言っても聞かないんだろうな…。 危険かもしれんぞ?」
「…約束は、守りますよ」
……英国紳士としてはね。
2009-08-30 18:16:13
さくら
第二章「女性たるもの」
美しくあること。つねに上品で、しとやかであること。
幼い頃から、私がずっと意識していた、女性としての心得。
でも…現実はあまり上手くいかない。
声をあげて笑うこと、家事すらまともに出来ないこと、他人に迷惑をかけてしまうこと…。そのどれをとっても、私はまだ、あなたに胸を張れる淑女ではありません。
だから私は、毎日がんばって花嫁修業をしています。
今日は、月に一回のマナー教室。
「アロマさん、テーブルマナーの方はだいぶ板についてきましたね」
講師のローレン先生が、優しく笑った。
「本当ですか?うれしいです」
「えぇ。もともと、育ちが良いせいかしら…飲み込みが早いわ」
「実は幼い頃、学んでいたんです。少しずつ忘れていってしまって…」
「なるほど。この調子なら、卒業も早そうね。 …さて、ひと段落ついたところだし、お茶にでもしましょうか」
ローレン先生は、紅茶を注いでくださった。
レイトン先生に負けないくらい美味しいお茶を飲みながら過ごすこの時間が、私のお気に入り。
私が、綺麗に咲いた庭のお花を窓から見ているとき、先生は話し出した。
「ねぇアロマさん。“女性とはどうあるべきか”とか、考えたことはある?」
「えっ?」
あまりに唐突な質問に、ティーカップを運ぶ手が止まった。
「…どうしたんですか?突然…」
「ふふふっ。アロマさんを見て思ったの。あなた、仕草や態度はずいぶん女性らしくなってきたけど…少し無理してない?」
「!」
心臓がドキッと鳴った。私にとって、ずいぶん的を得た言葉だった。
「悪く言えば堅苦しいというか…もっと自然体でいいのよ。ありのままでいるのが一番だわ。 あなただって、いつも男性の後ろに立ってじっとしているだけじゃ、つまらないでしょう?」
「……でも…それが女性のあるべき姿なんじゃ…?」
先生は、優しく微笑んでいる。
「ふふふっ。アロマさんならそう言うと思ったわ。…いいえ、そう言うほうが正しいのかもしれないわね。普段から私が教えているこるとだもの。 でもね、アロマさん。私はむしろ、女性のほうが強くあるべきだと思うの。大切なものくらい、自力で守れるようになりたいでしょ?」
「大切なもの……」
「私は、愛する息子のためなら、火の中にだって飛び込んでいけるわ。あなたにだって、そんな人いるんじゃない?」
「………」
私は、返事ができなかった。先生は、心配しなくてもそのうち分かる。って言って下さったけど…。
レッスンが終った帰り道も、ずっと考えていた。
私が守りたいもの…レイトン先生、ルーク。町の人形達は…どうかしら?
いつもいつも誰かに守られてきた私には、女性の方が強くあるべきだなんて、考えられなかった。
「誰かを…守る…私が………」
小さく、空に呟いた。
私の足は自然に、大学の方へと向かっていった。なぜか、レイトン先生に会いたくなった。
階段を上り、先生の部屋のドアをトントンと叩く。
「はーい!」
ドアを開けてくれたのはルークだった。
「アロマさんっ!どこに行ってたんですか?」
「マナー教室よ。ルークも来てたのね」
「あぁアロマ。ちょうどいいところに来た。入りなさい」
先生は大きな鞄を出して、荷造りをしている。また、どこかへ行くのかしら?
「アロマ。実は一週間後に、また旅に出ることになった」
「えっ?どこへですか?」
「サンティモールという村だよ。聞くところによると、危険な場所らしいが…」
「もちろんっ!私も行きます!」
私は食い気味に言った。先生は笑って、分かっているよ。と言った。
ひょっとしたら、この旅で答えが出るかもしれない。私はそう思いながら、愛する人の顔をしばらく見つめていた。
2009-08-31 22:38:22
さくら
第三章「大きな壁」
出発の日が来た。僕とアロマさんは先生の車に乗り、移動中に今回の旅についての説明と、旅を始めることになった訳を聞いた。
「剣が盗まれた!? それで…サンティモールまで取り戻しに行く気なんですか?」
「あぁ。それで私は仕事の合間をぬって、あの村について調べていたんだ」
「それで寝不足だったんですね。……でも先生、いくら盗まれた剣がサンティモールの物だからって、泥棒がその村の人間だとは限らないんじゃないですか?」
「いや、可能性は高い。あの剣は、私が見たところそこまで高価なものではなさそうだ。それなのにあの剣だけを狙った理由があるとするなら……村に無関係の人間の仕業とは思えない」
「う~ん…言われてみれば、そんな気もしますけど…」
先生は深刻な顔を崩さなかった。
当たり前だ。普段から礼儀や約束には厳しい人なのに、よりによって恩師からの預かり物を盗まれてしまうなんて、相当責任を感じているに決まってる…。
重々しい口を開けて、先生はサンティモールについて話し始めた。
「かつて、あの村はとある貴族の所有地だったんだ。その影響もあって村は出来た当初から貴族が住む、品のある村として有名だった。……しかし、ここ十年もしない間に…サンティモールに近づこうとする人間は誰一人としていなくなった。 いや、正確に言うと、“村の住人が外から来た人間を無理矢理村から追い出している”……という話だ。まあ、あくまでも噂だが…」
「“無理矢理村から追い出してる”?……いったい、何が目的で…」
「貴族の多い村だったせいで、村自体が抱え込む財産も莫大なものだった。しかし、ある日それに目をつけた“盗賊段”が、村に襲いかかってきた。聞くところによると、それ以来村の住民は、外部からの侵入者を強く警戒するようになった……華やかで発展が大きく期待されていた村とだけあって…本当に気の毒な話だな…」
「………」
僕は返す言葉が思いつかなかった。 可哀想で、そして少し怖い。
どうやら、今回の旅も穏やかに終りそうな感じはしなさそうだ。泥棒に会いに行くんだから、当たり前か…。
あまり人が通りそうに無い山道をしばらく進んだところで、先生は突然車を止めた。
「ここからは歩いていこう。もう村も近い。それにこの先を車で進むのは危険だ。 いいかいルーク、アロマ、約束してくれ。ここから先、単独行動をしてはいけない。なるべく私の目の届く範囲にいなさい。分かったね?」
「はい!」
勢いのいい僕の返事のあと、静まり返ったのを不振に思うと、アロマさんがずっと黙りこくっている。気になって思わす声を掛けた。
「アロマさん?どうしたんです?気分でも悪いんですか?」
「…えぇ。大丈夫よ。ちょっと考え事をしてただけ」
「考え事?何ですか?」
僕が問いただそうとすると、先生がすばやく口を挟んだ。
「ルーク、女性の悩みを興味本位で探ってはいけないよ。英国紳士としてはね」
その言葉に、僕はほんの少し傷ついた。先生の言い方がキツかったわけじゃない。
………また、注意されてしまった。いつまでも成長できない自分に、ちょっとずつ劣等感を持つようになってきた。
僕は、いつもそうだ。誰かに守ってもらってばかりで、助けてもらってばかりで、役に立とうとしてもいつも空回りで…。先生みたいな立派な紳士になるのなんて、夢のまた夢なんじゃないかって…。
勇ましく戦うこともできない。人の気持ちを酌むことも出来ない。こんな僕が……先生の助手を語っていることは……正しいことなのかな…。
先生、僕は褒められたいんじゃないんです。先生に……認めてもらいたいんです。
深く考えていた僕の目を覚ますように、先生が声を出した。
「…ん?道が…二つに分かれている…」
顔をあげると、確かに分かれ道になっていた。
「本当だ…。サンティモールはどっちでしょう…」
「分からないな…。しょうがない。とりあえず右に行ってみよう」
僕達は右の道を選んだ。先生の勘は当たったようで、たしかに右の道がサンティモールへと続く道だった。
………ただしその村に、僕達が入ることは出来なかった。
……一人を除いて。
2009-09-19 01:18:42
みかん
村に入れるのはたった1人・・・
誰なのか気になります!!
2009-09-19 15:04:27
さくら
まことに申し訳ありません。
アイディアに煮詰まりました。
本当に申し訳ありませんがこの小説は中途半端なかたちのままここで終わらせていただきます。
またいつか、新しい小説を書かせてもらいます。
本当に申し訳ございません。
2009-10-01 22:00:29
アラン
お久しぶりです。
最近見かけないので、心配していました。
私も、このような形でボツった作品は幾つもあります(笑)
次回作を楽しみにしています!
2009-10-06 19:04:48
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