レイトン教授シリーズの攻略
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Aloma
リレー小説です。
よろしかったら参加してみてくださいね☆
序章―漆黒の荒城―
星がダイヤモンドのように輝き、この城は美しく照らされていた。
そして、一筋の流れ星が漆黒の夜空を流れていった・・・・・。
すると突然、城が自ら輝きだしたではないか。何かを告げるように。
明日は満月。一体何が起こるのだろうか―?
こんな感じです。下手ですみません!
皆さんどんどん参加してくださいね!
2009-03-24 15:51:05
姫御子
書かせていただきまーす^ ^
「ええっ?」
ルークが言った。
「一体誰が…。怖いです…」
アロマさんが肩を震わせている。
そのときシウ゛ァが
「シッ!隠れるよ!」
と言った。
その瞬間!
「きゃあああーーーー!」
「!アロマさんー!」
――――――――――
次の方、ほんっとすみません!
今まで紡いできたステキなお話が…
2009-04-21 18:55:15
キョウ
次書きます!!
2009-04-21 20:18:58
Aloma
どうぞ!!!よろしくお願いしますね^ ^
2009-04-21 20:35:05
キョウ
見ると、アロマが乗っている馬に黒っぱい何かがしがみ付き、爪をつき立てていた。
アロマは馬に振り回され、今にも落ちそうだ。
「このっ!!」
シヴァが閃光のように素早く体当たりすると、ようやく生き物は馬からはがれた。
後ろからすさまじい殺気を感じ、そっと振り返ると、恐ろしい光景を目にして、思わず悲鳴をあげてしまった。
さっきの生き物が群れをなして追って来たのだ。
ものすごい数だ。見ただけでも300はゆうに超えているだろう。
皆背中に羽が生えていて、せわしなく羽ばたいている。
「反逆者シヴァよ!とうとう見つけたぞ!!!」
群れの一番前にいるリーダー格の奴が叫んだ。声がところどころかすれていて、ガラガラ声になってる。
やっとその生き物の形が分かった。
シヴァより一回り大きく、
体は犬…確か、シェパードという犬種だったと思う…。
しっかりとした体に、こうもりの羽がついている。尻尾はワニで、茶と黒が混ざり合って、いかにも力強そうだ。
「『マッドクロー』!?大変だ!!!」
リーダー犬が吠えると、他の犬達が一斉に飛びかかって来た。
鋭い爪と不気味に光る牙を向けられ、なすすべもない。
爪がかすり、アロマの頬にかすり傷を作った。
さすがのシヴァも敵に取り囲まれ、攻撃を受け続けている。
2009-04-21 20:50:30
キョウ
連レスすみません…。
「やめるんだ…『マッドクロー』…。」
かすかにシヴァがうめき声をあげた。
「誰がやめるものか。好都合だ。お前らまとめて皆殺しにしてやる!!!」
シェパードがあざけ笑う。
その時、
「こっちよ!!!シヴァ!!!!」
とかん高い声が響いた。
2009-04-21 20:55:00
リク
私も書かせてください!
「『シルヴァーストリーム』!?あぁ、良かった。みんな、こっちだ!!」
シヴァは力を振り絞り、敵を払い落すと、立ち止っていた馬を走らせ、近くの森に避難した。
2009-04-21 21:07:27
キョウ
暗く、見えにくい森に隠れたおかげでなんとか敵をまいたようだ。
頭上では、さっきの犬が吠え散らしている。
「何!見失っただと!?探せ!!なんとしてでも見つけるのだ!!!」
仲間は頷くと、散り散りになって飛んでいってしまった。
「良かったね、みんな…。」
傷だらけのレイトン先生が言った。
「本当、死んじゃうのかと思いましたよ。」
手にできた切り傷を見て、ルークが目を見開いた。
「痛た…」
頬のかすり傷が痛むのか、アロマが苦い顔をした。
「アロマさん、大丈夫ですか…?」
クラウスがそっと手を差し伸べる。
「大丈夫よ。ありがとう。…シウ゛ァ、どうしたの?」
シウ゛ァはさっきから辺りをせわしなくキョロキョロと見回し、誰かを探しているようだ。
「いや、彼女が…『シルウ゛ァーストリーム』がどこかに……。」
「シルウ゛ァーストリーム?」
『わたしをお探しかしら?』
突然どこからかやんわりとした声が聞こえた。
みんな声の主を探そうと見回すが、あるのは黒い木が奥まで続いている風景だけだ。
「わたしはここよ。」
今度はすぐ近くから声がした。後ろを振り返ると、真っ白な猫がしゃんと座っていた。
汚れ一つ無い純白の毛に、瑠璃色の目が一際目立つ。
美しい銀色のふさふさした尻尾をお行儀よく前足にかけている。
「シルヴァーストリーム!良かった、捕まってなかったんだね?」
シヴァがすぐさま駆け寄り、猫と鼻を触れ合わせた。喉を鳴らす音が大きくきこえる。
2009-04-21 21:40:18
キョウ
「シヴァ、あなたもよく無事だったわね。一向に帰って来ないから心配してたのよ。」
「シヴァ、彼女は…?」
「あぁ、彼女は僕の協力者の『シルヴァーストリーム』だ。」
シルヴァーストリームはぺこりとお辞儀をした。
「初めまして皆さん。わたしはシルヴァーストリーム【銀の小川】。シヴァと同じブランクルの雌猫です。」
彼女は銀色の狐の尻尾をさっと振った。
シヴァとは違って、耳は長くなく、普通の猫の形だ。
「可愛いー!よろしくね!シルヴァーストリーム!!」
真っ先に抱きついたのはアロマとルークだった。
思いっきり抱きつかれているのに、不快な顔はいっさいしていない。
むしろ嬉しそうだ。
「えぇ。よろしくね。」
「シヴァ、さっきの奴らは 何だったの?」
「それには私がお答えしましょう。」
シルヴァーストリームが真剣な顔で言った。
「彼らは『ブラット族』【血の種族】。同じブランクルなのですが、わたし達『ウィンド族』【風の種族】とは敵対しているんです。
そして、その四天王の一匹があの『マッドクロー』【泥の爪】なの。」
「ついでに、僕たちの名前はみんなそんな感じなんだ。族長は最後にスターをつけるのを義務づけられてる。
例えば、シルヴァーストリームが族長になったら
シルヴァースター【銀の星】
になるんだ。」
「まぁ、シヴァったら…わたしが族長になるなんてまた夢のまた夢の話よ?」
「じゃあ、どうしてシヴァはブランクルなのにそういう名前じゃないの?」
「シヴァは特別力が強いの。わたしはあんな馬なんか作り出せないわ。」
「それに、僕はウィンド族の四天王の一匹だからね!」
2009-04-21 22:09:34
Aloma
皆さん私のいない間に結構進めましたね^ ^
とってもいい感じになってますね!!!
リクさん、キョウさん、本当にありがとうございます!!!
「でもね、あのマッドクローもブラット族の四天王の一頭なのよ。」
シルヴァーストリームが不安そうにその美しい尾を左右に振りながら付け加えるように言った。
「ちょっと待った。いまいちはなしがごちゃごちゃしているような気がする。まずブランクルの種類にはどんなのがいるのかと、それぞれの特徴を教えてくれないか?」
クラウスがシルヴァーストリームとシヴァにたずねた。
「そうね。たくさんのことを一気に話しすぎたわ。」
「ゴメン、クラウス。」
二匹はそういうとブランクルの説明をし始めた。
「まず、ブランクルの種類は5つ。その種類の名は『ファイア族』【炎の種族】、『ウォーター族』【水の種族】、『ソイル族』【大地の種族】、そしてさっきの『ブラッド族』【血の種族】、私たちの族である『ウィンド族』【風の種族】。」
シルヴァーストリームがいいおえた。
それに続きシヴァの説明が始まる。
「名前のとおりそれぞれの種族は名前にあったものを操ることができる。たとえば『ファイア族』なら火などをあやつること
ができるんだ。」
シヴァも説明を終えた。
するとアロマが不思議そうにたずねた。
「じゃあ、血の種族はどうなるの?」
2009-04-22 16:04:21
Aloma
続き書きます。
「ブラッド族はね、恐ろしいことに人の血筋を変えることが可能なんだ。」
シヴァが慎重に言葉を選ぶ。
「どういうこと?」
アロマにはまだ納得がいかないようだ。
「きっとそれはつまりね、あいつらは僕らの両親を勝手に変える事ができる、ということだと思うよ。」
クラウスが詳しく説明した。
「そのとおり。」
「えっ、でもそうしたら、ブラッド族がシヴァたちに何でも手が出せるということ?
そんなの卑怯だわ!」
「いいえアロマさん。彼らはブランクルに攻撃することができないの。手を出すことができるのは。。。。人間だけ。」
シルヴァーストリームが答える。
「嘘・・・・・でしょ?」
「いや、本当なんだ。だから彼らに見つかって大変なことになる前に仲間にするんだ。」
シヴァが言う。
「えっ?仲間だって?彼らを倒すんじゃないのかい?」
クラウスが驚いて言う。
「いや、違うんだ。彼らは実は仲間なんだよ。」
「じゃあ、敵というのは・・・」
「闇の魔法使い、Wizard of the dark達さ。」
シヴァが苦しそうに言う。
「Wizard of the dark・・・・に打ち勝つためには5つの種族が集まって、誓いの神殿、Temple of oathで協力することを誓わなければならないの。」
2009-04-22 16:22:14
Aloma
「そして、あの城の創立者の仲間である君達の契約の血も必要だといわれている。」
シヴァが続く。
「血・・・・?」
アロマの顔が引きつる。
「だいじょうぶだよ、アロマ。僕らがいる。」
クラウスがアロマを優しく慰めた。
「そして、戦いはあの城の仮面舞踏会で開幕される。」
「5つの種族が人に化け」
「仮面舞踏会が開かれたとき」
「彼らとこの世界は」
「永遠となる」
2匹のブランクルの唱えた詩は4人の心に焼きついた。
2009-04-22 16:30:02
フルート
闇の魔法使い…、誓いの神殿…、仮面舞踏会……。これから立ち向かうべき運命を前に、4人は顔を静かに見合せ、強い意志を胸に誓いをかわした。大きな危険が待ち構えているのは分かっている。だが、これは自分たちが為すべきことなのだという思いが、何かに導かれるように心に宿っていた。
クラウスはシヴァを真っ直ぐ見つめ、真剣な表情で尋ねた。
「僕たちがこれからやらなくてはならないことは大体掴めた。だが、立ち向かうべき相手ー…闇の魔法使いとはどのような奴なんだい?」
シヴァは一瞬顔を歪ませると険しい表情で言った。
「闇の魔法使い…それは……、「仮面の女」。深紅の薔薇のような真っ赤な長い髪、そしてー…顔の左半分を覆う仮面…。何千年も昔、愛する人に裏切られ、彼女の城は大火に襲われた。その時、美しかった彼女の顔の左半分は醜く焼きただれ、彼女には憎悪と呪殺の念だけが残った…。そう伝説では伝わっている。恐るべきほどの強大な暗黒魔術と闇の力で、世界を破滅へと陥れようとしている…。恐ろしい相手だよ。」
2009-04-22 20:34:04
Aloma
お久しぶりです!!!
フルートさん、ありがとうございます!!!
魔女のイメージ、最高です!!!!
サイトの小説を更新しました。良かったらシヴァの絵も見てください!!!!
http://x110.peps.jp/alomasnow/book/c_index.php?cn=5&_cus=kh3x9h&tnum=1&md=view&c_rows=0&md=view&c_rc=2&c_rows=1
2009-04-22 20:37:25
キョウ
Aloma様
ホムペはケータイからじゃいけないので、今度パソでやった時に見ますね。
書いていいですか?
2009-04-22 20:42:01
Aloma
どうぞどうぞ!!!!^ ^
よろしくお願いしますね!!!!
2009-04-22 21:46:23
キョウ
話終えた二匹の毛は逆立っていた。尻尾が膨らみ、何かに怯えているように。
ぞっとするほど辺りが静まり返る。
クラウスは全身に鳥肌がたつのを感じた。
「そんな恐ろしい敵と戦うの?
…私、できっこないわ。」
アロマが泣きそうになりながら呟いた。
みんなが励まそうとするが、何て言えばいいか分からない。
アロマと同じくらい不安だったからだ。
2009-04-23 00:22:37
キョウ
「だからこそ5つの種族が協力しなくちゃいけないんだ!
なのに、ブラッド族は何故かあっち側についてしまった。
何を考えてるのかさっぱり分からない!!
血に飢えた獣の本心なんてそんなものなんだ!!!」
つい口調を荒げてしまったシヴァを宥めるように、シルヴァーストリームが傍に寄り添った。
「シヴァ、怒鳴ってはダメ。ここはまだ敵の縄張りよ?」
シヴァは毛を寝かせて仲間に向き直った。
「ごめん。怒るつもりは無かったんだ。だけど、あいつ等が敵に味方してしまったのは真実。
それに、残りの4つは昔から縄張り意識が強くて、仲間っていっても実は敵同様なんだ。」
「じゃあどうやって仲間に?」
ルークは野生の世界をよく知っていた。
家の近くでも、ちょくちょく猫の縄張り争いを見かける。
頑張って止めさせようとしてるものの、いつもこっちが巻き込まれて、それ所ではなくなってしまう。
「なんとか説得するしかないよ。
今のところそれしか無い。」
その時、近くで犬息づかいが聞こえた。
「やばい!みんな、まずはここから出よう。
あまり音をたてるな。」
シルヴァーストリームがさっと尻尾を振ると、風向きが西から北に変わった。
「これで少しは時間稼ぎが出来るわ。
さっ、早く!!」
シヴァが一番前につき、一行は進み始めた。
2009-04-23 00:46:13
リク
真っ暗で前がよく見えない中を、一行は手探りで進んだ。
今にも横の茂みから飛び出して来ないかと心配でたまらない。
アロマはブルッと身震いした。
ブラット族の爪は本当に鋭かった。
さっきはかすり傷で済んだものの、今度はどうだろう。
最悪の事態を考えてしまわぬよう、首を左右に振った。
「見えてきたよ。出口だ。」
前を見ると、暗い中に青白く光る出口が見えた。
森を抜けると、そこには広い草原が広がっていた。
向こうにもう一つ森が見える。でも、今までとは違って、木全体が明るい色を帯びている。
じめじめしたブラット族の縄張りよりあっちの方が断然居心地が良さそう。
「ようこそ、ウィンド族の縄張りへ。」
二匹が同時に声をかける。
「どうだい?こっちよりもいいだろう?」
「安心してくださいな。もう敵は追って来ません。
あの森が我が【ウィンド族のキャンプ】よ。」
住かの事をキャンプと呼ぶのだろう。
「さて、さっそく僕等の族長に相談してみなくちゃな。」
「族長に?」
「うん。どっちみち君達をかくまってくれるようにお願いしなくちゃね。」
シヴァが可愛くウィンクする。何から何まで彼らに世話になりっぱなしで申し訳なく思う。
「すまないね。いろいろと…」
「いいんだよエル。君達は僕等にとって希望の光なんだから。」
「そうよ。気にする事無いわ。
じゃあ、案内するわね。」
白猫はさっさと先に走って行った。
月明かりが反射して銀色に煌めく。
「頼りになるのね。」
アロマがシヴァに言った。
「うん。彼女は一番信頼している仲間だよ。
気立ては良いし、賢いし、美人で…」
シヴァがうっとりと見つめる。
「シルヴァーストリームが好きなの?」
唐突に質問してきたアロマを驚いた顔で振り返った。
「そ…そんな事無いよ!!」
顔が真っ赤になりながら彼は先に走って逃げた。
「アロマは積極的なんだね。」
隣でレイトン先生が苦笑しながら聞いていた。
「だって、気になったんですもの。」
2009-04-23 01:20:25
キョウ
第二章 キャンプ
しばらく進んで行くと、行く先に何かが歩きよって来た。
どうやら猫のようだ。
ブランクルだろう。
「やぁ、『タイガーポー』!ただいま!」
シヴァが小柄な猫に大声で声をかけた。
「あっ、シヴァさん!!お帰りで…」
ブランクルはレイトン達に気づくと、足を止めた。
一瞬にして険しい目つきになり、毛を逆立てた。
「誰!?もしかして侵入者ですか!!?」
今にも飛びかかりそうだ。
爪を剥き出しにして、威嚇している。
シヴァが慌てて前に立ちふさがった。
「『タイガーポー』落ち着け!彼らは敵じゃない!
この間話してた血筋を引く者だよ!!」
猫はきょとんとしてから、毛を寝かせた。
「あぁ、そうでしたか。
申し訳ございませんでした。シヴァさん。」
「いいさ、パトロールに精を出すのは立派だ。だけど、今度はもう少し考えてから行動してね。」
「はい!分かりました!!」
「ほら、自己紹介は?」
シヴァは前足を出して先を促した。
「あっ、申し遅れました。僕はシヴァさんの"弟子"の『タイガーポー』【虎の足】です。よろしくお願いします!!」
シルヴァーストリームは普通の猫の大きさだが、彼はそれより少し小柄だ。
まだ子猫なのだろう。
濃い焦げ茶の縞模様がおしゃれな茶色い猫。まるで茶色い虎のようだ。
胸と前足の先が白っぽくて、目は琥珀色をしている。
「弟子?シヴァには弟子がいたの!!?」
とっさに叫んだのはルークだ。
「どういう事だい?」
シヴァがむっつりして尋ねる。
弟子より小さな師匠に、師匠より大きな弟子。
どう見たって不釣り合いだ。
「はい!僕の師匠はシヴァさんだけです。」
キジトラのタイガーポーが元気よく答える。
「ここで種族の事を少し説明するわね。」
シルヴァーストリームがにこやかに話し出した。
「私達は生まれたらすぐ族長に名前を貰えるの。
その中で、一緒使う単語がきまるわ。
例えば、私シルヴァーストリームは、子供の頃は『シルヴァーキッド』【銀の子供】だったの。
それがだんだん
『シルヴァーキッド』→『シルヴァーポー』【銀の足】→『シルヴァーストリーム』になる。
つまり、最初にくる単語がその者が一生使う証ってわけよ。」
「興味深いな。しかし、どうしてワタシ達にその事を説明するんだい?」
それは先生以外にみんなが気になっていた事だった。
「どうしてって…まぁ、覚えていて損は無いでしょ?」
「そうだけど…」
「みんな!早くキャンプに行こう!?」
シヴァの声がきっかけで、また一行はキャンプへと歩を進め始めた。
2009-04-23 02:27:59
葵
はじめまして。
私もいいですか?
思った通り森は心地よい風が吹き抜けるいい場所だった。
森の香りがする。
木々の間から降り注ぐ月光が行く手を明るく照らしていた。
アロマは神秘的なこの場所が大好きになった。
この奧にシルヴァーストリームや、タイガーポーのような可愛い動物が待っていると思うとウキウキするわ。
高く聳える茂みを通り抜けると、ついにウィンド族のキャンプに着いたようだ。
沢山の動物の視線を感じる。
キャンプはその場所だけ広場になっているようで、あちこちに木や草で出来た建物が見える。
クラウスはそこから顔をのぞかしているブランクル達を観察していた。
驚いた。ブランクルはてっきり犬や猫だけかと思っていたが、全然違った。
無論猫や犬もいるが、その他にイタチやキツネ、オオカミなどありとあらゆる肉食動物がいる。
好奇心で見ている者がほとんどだが、中には毛を逆立て警戒してる奴も。
シウ゛ァ達は何のお構いも無くスタスタと奥へ進んで行く。
僕等は渋々ついて行った。
キャンプの一番奧には、大きな岩があった。
その岩の左脇に同じく大きな岩がある。
岩には出入り口らしき穴があって、彼等はやっと止まってくれた。
「この先は族長の部屋なの。私とタイガーポーは中に入れないわ。
大丈夫よ、シヴァについて行けばいいわ。
頑張ってね。」
シルヴァーストリームはみんなにそっと注意すると、タイガーポーと一緒に岩の脇に座った。
「さっ、入るよ。」
緊張でシヴァの声は震えている。
レイトン達は頷き合うと、かがんで岩に入って行った。
不思議。さっきはかがまないと入れなかったのに、今は普通に立っても天井に頭がつかない。
それに、ただの岩に入っただけなのに、随分歩いてる気がする。
ふと、広い場所に出た。これが岩の中なの?
部屋の広さは先生のお部屋ニ個分はある。
天井は吹き抜けで、ちょうど月が見える。
部屋全体が青白く輝いていた。
まるでここだけ違う空間のようだ。
その時、奥の暗がりから誰かの視線を感じた。
見ると、アーモンド型の青い瞳が輝いていた。
「何の用なの?」
落ち着き払った声が響いた。
「族長!例の者を連れて来ました!!」
シウ゛ァが声を張り上げる。
「そう。分かったわ…。」
すると、月明かりが眩しさを増し、部屋全体を照らした。
2009-04-23 03:27:06
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