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[1]YK
【レイトン教授と幻の王国】
改めて、四作目。三部作分全て詰め込みます。
(オノメシンは無しです…すいません)
「僕は皆に手紙の配達をするよ。
でもね…
その傍ら…」
幻の国、ウィダード王国と
謎の配達人…
「私は彼方様をずっとまっておりますわ!」
悲劇の姫君。
「全て恨み呪ってやる…!」
過去と残された跡継ぎ…
滅んだ国、ウィダード王国の裏とは!?
お楽しみに…… -
[237]olive
歩きながら、カルロさんが僕に聞いた。
「レイトン先生や父さん、母さんに協力していた女性がいるんでしょ?」
「はい……」
「それって、誰の事?僕がブレッドを名乗っている時から、僕の正体に気付いていたみたいだけどさ」
「……いえません」
「先生に止められてるの?言うの」
はい、と僕が返事する。カルロさんは空を仰ぐと、「じゃあ、当ててやる」と一言いって、僕に笑いかけた。
「マリン」
あの、ブレッドさん時代のカルロさんを誘惑した女性のことか。その人じゃない。
僕は自信をもって、
「いいえ」
といった。
すると、カルロさんはニヤリと笑った。
「マリンじゃないんだね…」
「はい」
「残念だが、僕の正体を最初から知っていたのは、二人しかいないんだ」
「……え」
「成る程…アンネがねえ……」
カルロさんは呟くと、なんだか複雑そうな顔をした。泣くのをこらえる様な、哀しそうな顔だった。
「やっぱ、父親は無事でいてほしいからね…僕もそうだ」
カルロさんが消え入りそうな声で呟いた。 -
[238]olive
カルロは一応23歳の恋愛真っ盛りですから、悲しすぎですよね。
彼女に裏切られるなんて。
さて、次回作とリンクさせます。 -
[239]olive
ロッパ様
ある家に仕える剣士。
アイズィーに主につかえている。
wid王国と、サンステリ王国の秘密を知る男。
wid王国
ウィダード王国の略。
サンステリ王国
ウィダード王国の隣の国。
戦好きで有名で、マルミゲラ家が治めている。
因みに、ウィダード王国はウィダード家が治めている。
マルミゲラ家の紋章は、水平線に垂直に刺さった剣。 -
[240]olive
僕は気まずくなり、黙り込んでしまった。
しかしカルロさんはすぐにニコッとした。
「僕は目的があるからね。こんなことでくよくよしていられないよね」
「え?」
「ウィダード王国とサンステリ王国。
サンステリ家とフォード家。
水平線に垂直な剣。X字の蛇。
僕は色々調べたいから」
「………詳しいですね」
「曾祖母に聞いたんだ」
「………え?」
僕は話の展開のはやさにびっくりしながらも、聞いた。
「僕の偉大な曾祖母」
「………………それは」
「多くを語らないが故、僕達は狙われた」
「……えっ??」 -
[241]olive
「このことはまた話すよ」
カルロさんはそう話すと、辺りを見回した。
「おや?」
何かに気付いたのか、カルロさんの目の先は一点に向かった。
X字に絡んだ蛇の描かれた旗を持って、兵隊さんが行進していた。
「あれはフォード家のパトロールだよ」
ミダル君がカルロさんに話しかけた。
「フォード家って、この町の領主の?」
「うん。ここマッタレラの領主さんだよ」
カルロさんは僕よりこの町に詳しかった。
僕は考古学者の弟子だというのに物理学者にも知識は劣るのか……。
「ゴルゴン・フォードさんというんだ」
「ゴルゴン?」
レイトン先生も食いついた。
「知ってるんですか?」
「ああ、ミダル。
私が探していた人物の一人だよ。
済まないがミダル、ゴルゴン・フォードさんのお家へ案内してくれないか?私は彼と話がしたい」
「はい。分かりました。でも、ゴルゴンさんは頑固ですよ」
「いいんだよ」
先生達が話をしているとき、カルロさんがなにか不思議な笑みを浮かべた。 -
[242]olive
間違い
カルロの台詞
「サンステリ家とフォード家…………」
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「マルミゲラ家とフォード家…………」 -
[243]town
久しぶりです!
進んでいる~! -
[244]olive
僕らは程なくして、フォード家についていた。
僕らを蛇の銅像が迎えてくれた。
鎌首を擡げ、ねめるようにこちらをむいたその銅像は、僕らを監視しているようにみえる。
それをくぐり抜けると、兵隊さんが立っていた。
「何か用かね」
「未来から来たものです。御主人に話が」
「ああ、新聞に載っていた。
わかった。呼んでまいる。そこから逃げるでないぞ…」
兵隊さんは僕らを睨みながら、屋敷に入っていった。
「怪しまれていますね、僕達」
「まあ、ね」
「これは、やは…」
「許可が降りたぞ!早くこぬか!!」
僕らの話を、兵隊さんの声が遮った。
僕らは撃たれないためにも、すぐ言うことを聞いた。
屋敷にはいることとなったのだ。
屋敷は装飾が施され、シャンデリアが高い天井にぶら下げられていた。
広間はまるで僕らの家一軒建つくらい広く、真ん中は真っ赤な絨毯が敷かれていた。
その上に壇があって、そのまた上に設置された階段の上に、黄金の椅子がとんと置かれていた。
そこにはきっとゴルゴンさんと思われる髭面の男性と、頻りに髪を撫で付ける女性―奥様だろう―、可愛らしい少女―御息女だろう―が座っていた。 -
[245]olive
ごめん、town!
すれ違い!
来てくれてアリガトー[s:0351] -
[246]riddle
兵隊さん怖い……。
屋敷のイメージがしやすいです!凄いなぁ…[d:0207]
ゴルゴンさん、頑固かぁ…先生はどんな話をするんだろう!?気になります! -
[247]olive
riddle
兵隊さんには名前もないです[s:0319]
いい味出してんなあ[s:0351]と私も思うんやて[s:0349]
ゴルゴンさんは心配ご無用[s:0325]だって、それはうわs……([s:0013]ネタバレやん
更新頑張ります[s:0017] -
[248]olive
「この者です、旦那様」
ゴルゴンさんはうむ、と返事をすると、ゆっくりと僕等を見た。
「君達かね?私に用があるとは」
「………はい」
「ほほう、君達かね!いやいや、会えて光栄だよ!私はゴルゴンという」
噂とは全く違う。僕が混乱していたら、レイトン先生が囁いた。
「あれは勝手に流れた噂かもね」
「はい…」
「うむ、みんなの名前は新聞で知っているよ!レイトン君、トライトン君、ディミトリー君、アルバトロ君、フォード君、またまたフォード君だったね!あとは、ミダルちゃん!」
「知っていただけて光栄です」
「私も紹介する。妻のナンシー、一人娘のアイズィーだよ」
「宜しくお願いします」
「まあ、こんなところでごちゃごちゃ話すより、向こうで話そう。おい」
「ハッ!!」
「案内したまえ」
「畏まりました!!ではお前達、ついてまいれ」
兵隊さんにつれられて、応接間に僕等は通された。
†††††††††††
「私はサンステリ王国のマルミゲラ家について話があって来ました」
「マルミゲラ?レイトン君、なぜだい」
「私は未来から来たものです。この国の事を調べにきたのです。ですから、貿易についても知りたくて」
「つまり、そういうことか。
良いだろう。
あの国は大層戦好きでな。いつもどこかと戦をしている。住民も迷惑だろうね」
「この国とは?」
「まあ、有ることは有る。
まあ、そんな国だよ。
サンステリ王国と言うが、実際治めているのはマルミゲラ家だ。サンステリというのは、前の国王だよ。マルミゲラは、その家来。サンステリが全滅してから、政治は奴らのものだった。
しかし」
「……マルミゲラ家も全滅」
「調べたね、レイトン君。そうなんだ。マルミゲラ家も全滅した。だから今は、後継ぎ争いで内戦だよ」
「成る程」
「この国はウィダード家が治めるから、平和なんだろう。
すこし説明しよう。
ウィダード家の下にわしの家、ルンタル家があり、南北で分担して治めている。
南はわしら。
北はルンタルだよ」
「有難うございます。参考にします」 -
[249]olive
僕には、サンステリがマルミゲラでとか、南北がルンタルがなんとかとか、何にも分からなかった。でも、先生にとっては大切な資料の一つの様だ。
丁寧にレポートを書き上げるレイトン先生とディミトリー博士。
エルドマクさんは何やら辺りを見回し、クラウスさんはナンシーさんとお喋り。
カルロさんは……何かを書いていた。
僕はやることがなく、ただ「ひたすら」ちびちびと紅茶を飲んで、時間を過ごしていた。
一人娘のアイズィーさんと目が合った。
アイズィーさんは僕に駆け寄ると、貴方の名前は、と聞いてきた。
紺色を基調としたワンピースに、フリルの襟。そこに通した紅のバンダナが映える。紫のヘアゴムで髪を結い、左側の肩に流していた。
10歳前後だろう、大きな灰色の瞳が好奇心に満ちているのがわかる。
「ルーク・トライトンです」
「私は……知ってるかもしれないけど…アイズィー・フォード。アイズィーって、珍しい名前よね」
ウィダード王国も英語圏だが、僕は聞いたことがない、そんな名前。
「まあ、この辺りのひとは皆珍しいから」 -
[250]olive
アイズィーさんは次々質問してくる。
「ルークさんは、何歳?」
「僕?今18歳だよ」
「私、10歳。
ああ、そうそう。スペルはlukeであってるかしら?」
「うん。君は?」
「私?アイズィーはIzyよ。Iでアイだからね」
「イズィーとも読めるね…」
「イーズィーはeazy。わたしはIzyなのよ。変わってるでしょ…」
「可愛いよ」
「有難う」
アイズィーさんはニコリと笑うと、カルロさんに視線を向けた。
「貴方は、名前は?」
カルロさんは少し驚いていたが、直ぐに答えた。
「カルロ・フォードですよ」
「まあ!」
アイズィー……ちゃんが声を上げた。
「同じフォードなのね。瞳も私と同じ、褐色と緑色の混ざった灰色、髪の毛の褐色もそっくりだ!」
「そうですね!」
カルロさんはそういうと、アイズィーちゃんのワンピースの胸ポケットに紙を入れた。
「御返事です。あとで、一人で読んで」
「ええ」
兵隊さんが、時間だ、すぐ引取願おう、といった……。 -
[251]olive
僕らは屋敷にでた。
やっぱりあの蛇が嫌いだったが、一応男子なんだ、しっかり堂々と歩いた。
ところで、あれはなんだったのか?
カルロさんがアイズィーに渡した、紙の事……。
†††††††††††
目線・第三者
アイズィーは畳まれた紙切れを開くと、悪筆の文章を見た。
いそいでいたようだ。gなのかqなのか分からない。
しかし、そこにはこう書かれていた。
……………………………
アイズィーさま
貴女に会えて、僕は幸せだと思います。
理由は簡単です。
僕は貴女を探していたから。
明日、僕だけもう一度向かいます。
まっていてください。
貴女が話してくれれば、僕も貴女も後に救われる。
地獄を後に知りたくなければ……
フォードの未来の主
カルロ
††††††††††† -
[252]town
すみません! なんかオリキャラの名前が少しかぶってしまいました。
(ちなみに自分のオリキャラの名前はアイスィーになっています。) -
[253]olive
「な……なんなのよこれ………」
訳が分からず、ベッドに座り込んだ。
一。温かい毛布に顔を埋める。
二。そして、もう一度手紙を開く。
三。やっぱりあの悪筆な手紙があった。
「悪戯にも程があるわよ」
それをくしゃくしゃにして、ごみ箱に放り込む。
しかし……
なにか引っ掛かる。
内容が怪しい。
もう一度ごみ箱に手を突っ込んで、手紙を取り出した。
それを読んだ。
「フォードの未来の主、カルロ………」
そういえばあの青年の名前、カルロ・フォードだったな、思いながらアイズィーは手紙をみた。
「よし、いこう」
†††††††††††
town
なに!?名前被ってた!?
アイスィーだね、わかった。
あえて変えないけど、頭にいれときます[s:0319] -
[254]lemon
おひさです!
なんかカルロさん、凄い手紙書いてません? うわぁ、事件の予感!(←ちょっと嬉しそう) -
[255]olive
lemon
カルロは本当に面白いやつです[s:0319]さすがお坊ちゃま[s:0325]
思わせぶりも好きだが、冷静に変な奴です!
実は、この手紙は事件のネタバレなんだよ[s:0319] -
[256]olive
裏話
「わあ、美味しそう!」
「カルロさん、意外にお菓子大好きなんですね」
「ルーク君もね」
「へへへ。でも、意外にグルメなんですね」
「学生時代にはどこがおいしいか調べて、店まで買いに行った事もあるよ……」
「カルロさんの学生時代…?!」
「え…、興味持つのそこ!?そこなのかい!?
まあ、普通だったよ。昔は成績は下から勘定したほうがはやかったけど」
「え〜〜〜〜〜〜!?」
「頑張ったんだ、本当」
「テストの最低得点は…?」
「88」
「高っ!!高いよ……十分だよカルロさあん!」
「おかしいな?オクスフォード学校(oliveのオリジナルスクール)では悪いんだが」
「名門中の名門ですよ」
「あへ、そう?」
ちょい抜けカルロたん。