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ロンドンと消える人々

ジミー

「先生!大変です!!」
明るい日差しが差し込む中、ルークの声が響いたのはグレッセンヘラーカレッジのある一室。
そこにいるのはまぎれもないレイトン教授だった。
「どうしたんだいルーク。取り敢えず紅茶でも飲んで落ち着こうか。」
「あっ、はいっ、すみません…」
ルークは床に散らばっている物を踏みつけないようにソファーに移動した。
紅茶を用意したレイトンがルークの向かいに座ると、話は再開された。
「さて、随分取り乱した様子だねルーク。どんなことがあつたのかな?」
「それが…ロンドンの至る所に黒ずくめの男が現れて、この街をのっとるとか何とか言っていたんです!!」
「それは酷い話だね…異変はそれだけかい?」
「いいえ、人がいないんです!どこを見渡しても大人どころか子供までもが誰一人として消えていたんです!!」
「うーむ…」
レイトンは顎に手をあてて考え、ある事に気付いた。
「そういえばアロマがこないな…」
「先生、もしかして…」
「いや、まだ確信をもてる訳ではないよルーク。まずは彼女に連絡をしよう。」
「あっ!アロマさんの連絡先なら分かりますよ!」
「そうか助かったよ。」
レイトンはルークがメモ帳に書いておいたアロマの連絡先に電話を繋げる。
二人の間に緊張が走る。
それから数十秒後
「………………だめだ、電話に出ない…」
「そんな!」
レイトンはただ静かに受話器を見つめていた。

2011-12-30 05:22:18


ジミー

初投稿です!ジミーと申します。
名前の通り地味に小説を書いていくので暖かい目で見てやって下さい。
そしてタイトルがおかしくなりました。
「ロンドンと消える人々」というものにしたかったのですが…
本当に申し訳ありません。

2011-12-30 05:30:01


ジミー

続きからです

「先生、どうしましょう…アロマさんまでもが…」
「まだ決まった訳ではないよ。これはただの連絡手段の一つだ。彼女が単に電話の音に気づいていないという可能性も十分あるんだ。」
「じゃあ、どうすれば…」
レイトンは黙り込んでしまった。
「…先にロンドンの様子を調べてみよう」
「でも、今外に出たら危険ですよ!」
「ルーク、何かを守る為には時に危険を冒すことだって必要なんだ。それも英国紳士の務めだよ。」
「うぅ…分かりました。でもむちゃはしないでくださいね!」
「?私がむちゃをしたことがあるかい?」
ルークは頭を抱えた。
「むちゃだらけですよ!ぼくを転がる観覧車からかばったりとかしたじゃないですか!いろいろな場面を思い返して下さい!!」
「あれはむちゃというほどのものではないよ。」
(無自覚ですか……)
ルークは深い溜め息を吐いて心底心配そうな眼差しをレイトンに向ける。
「…本当に大丈夫なんですか?」
「ふふ、大丈夫だよ。私はまだ若いからね。」
そして他愛もない会話を交わした二人は部屋の入口へと向かった。

2011-12-30 06:02:22


ジミー

誰か文才を分けてください
話が進まないです
レイトンとルークとお目を通して頂いたお方に大変失礼だなと…
また地味に頑張りたいと思います!!

2011-12-30 06:08:37


匿名

小説のタイトルは管理人さんに頼めば変更可能です

2011-12-30 09:33:59


ジミー

小説のタイトルの件ですが、
管理人さん、お手数をおかけしました…
そして、教えて下さった方
誠に感謝しております。


それでは続きからです。


「せっ、先生……」
「……」
レイトンは険しい表情をする。
グレッセンヘラーカレッジを出た二人は身動きがとれない状況になってしまった。
「大人しくしろ。此方も手出しはしたくないんでね。」
二人の目の前に広がる光景。
それは、何十人もの黒ずくめの男達が拳銃をかまえる姿だった。
「…ルーク、言われる通りにしよう。」
「はっ、はい…」
そして二人は黒ずくめの男に強引に腕を引かれていった。


やがて、黒ずくめの男達が立ち止まった場所は、二人が見たこともない真新しい建物だった。
「ついたぞ。さあ、中に入るんだ。お前達で最後だからな。」
黒ずくめの男がそう言うと二人は建物内に押しとばされてしまった。
ギイイイィィ ガチャンッ
扉は閉められ、窓から差し込む僅かな光を頼りに2人は立ち上がった。
「ルーク、大丈夫かい?」
「はい!でも、随分と乱暴な人達でしたね!僕、あんな大人にはならないです!」
「ははっ、そうだね。女性に限らずみんなに優しく接するのは英国紳士として当たり前の事だよ。」
そして、ルークの不安を少し和らげたレイトンは周りを見回した。
そこでレイトンはある事に気づいた。
(窓の光がない………まさか)
「ルーク、クラウスの事件を覚えているかい?」
「クラウスさんのですか?はい、ロンドンの地下にもう一つの街があったあの事件ですね。確かクラウスさん、もう釈放されましたよね?」
「そうだね。クラウスはあまり関わってこないんだが、もしかしたら私達はその街に向かっているのかもしれない。もし、あの時計店のように、さっき見た建物がエレベーターだったとしたら…」
レイトンが考えを巡らせていたその時、突然ガタンという衝撃音と同時に二人の体が持ち上がった。
「うわあぁっ!」
そして部屋の床へと叩きつけられた。
「ルーク、怪我はないかい?」
「はい、それよりも先生は…」
「私なら大丈夫だよ。それよりも私の考えは……」
レイトンは立ち上がり扉へ手を伸ばした。
ギイイイイィィ
「恐らく正解だろうね。」
開けた扉の先にはあの街特有の薄暗さが広がっていた。

2011-12-30 19:15:46


ジミー

なんとか進めました…
ここでやっとグレッセンヘラーカレッジから出てますからね。
あの街が絡んでくるので、クラウスさんも登場させたいなと思っています!
ではまた地味に頑張ります。

2011-12-30 19:22:26


Hiroto

はじめまして!
一から見ましたが、私より文才ありすぎですよ!
今後も見ていくつもりなので、よろしくお願いします!
私のことはタメ呼びオーケーです
更新、頑張ってください!

2011-12-30 19:25:58


柳桜

はじめまして。
気になるタイトルですね。
最初からすごく面白いです!
更新頑張って下さい。

2011-12-30 20:59:58


ジミー

ルビーさん
タメ呼び!?タメ!?ため………
タメでいっちゃってもいいんですね!?
よぅし、わかった。
これからもヨロシクネ
緊張でおかしくなった…



柳桜さん
この小説にお目を通していただけただけでもう死ねます。
でも、死んだ所で誰にも気付かれないと思うので、やめときます。
これからも地味に頑張っていくので宜しくお願い申し上げます!

2012-01-01 01:01:47


ジミー

新年あけましておめでとうございます
さて、続きからです。


「先生!ここって…」
「あぁ、ルークの思っている通りさ。」
レイトンとルークはじめじめしたその街を見回した。
あたりは混乱する人々でいっぱいだった。
中にはロンドンにいたレイトンやルークの見知った顔も少なくはなかった。
すると、ルークは何を思ったのかふと立ち止まってこう言った。
「僕、心配です…」
「何がだい?」
「何がって…先生はアロマさんが心配ではないんですか!?」
「ルーク、落ち着くんだ。さっき黒ずくめの男が何を言ったのか覚えているかい?」
ルークは静かに首を横に振った。
「いいえ、突然の出来事に動揺していたので……すみません…」
「いや、ルークが謝る事はないよ。あの時男はこういったんだ。 お前達で最後だからな とね。つまり、私達をこの街へ連れてくればロンドンには誰もいない事にならないかな?」
「…あっ、そうか!だからロンドンには人がいなかったんだ!ということは、アロマさんもこの街にいる事になりますね!!」
「そういう事だよ。だからこの街に必ずいる事になる。後は、彼女の身に危険が起きているかどうか…だね。」
「じゃあアロマさんを探しましょう!!」
「そうだね。では、彼にも協力してもらおうか。」
レイトンはある一点を見て呟いた。
ルークが不思議に思い、レイトンの視線を辿った。
そしてルークは目を見開いた。
「久し振りだね、クラウス。」

2012-01-01 01:42:50


ジミー

クラウス登場です!!
ちなみに勝手な設定で申し訳ありませんが彼は釈放されています。
早くクラウスに何か言ってもらいたいのでまた地味に頑張ります!!

2012-01-01 01:49:01


ジミー

続きからです


「お久しぶりですね、レイトン先生。」
「あっあなた、クラウスさんですよね!」
「ふふっ、ルーク、もう彼を忘れてしまったのかい?」
「それは酷いな、ルーク君。」
「そんな訳ないじゃないですか!!あれ以来一度も会いに来てくれなくて心配していたんですよ!!…………少しだけ。」
「照れなくてもいいよ。君に心配して貰えて嬉しいよ。…………少しだけ。」
「何だと~~~!?」
(相変わらずだね。ルークもクラウスも。)
次々と悪口を述べるルークと笑顔で言い返すクラウス。
にこやかにその光景を見つめるレイトン。
だが、この後誰もが予想しないであろう悪夢に三人は気づいていない………


「キャアアアアアアアアアアアア!!」
突如の悲鳴を上げたのは誰かなんてこの人ごみで分からない。
だが何が起こったかはすぐに分かった。
言い争いをしていた少年と青年は目を見開いた。
何者かによってレイトンがうたれたのだ。
「せっ先生!!なんで、」
「落ち着くんだルーク君。先生は大丈夫だよ。先生、肩を貸すので取り敢えず他の場所へ。」
「すまないクラウス。」
レイトンは弱々しく返事をするとクラウスの肩につかまった。
そこでレイトンは銃弾が飛んで来たであろう方向を見た。
「?どういうことだ……」
おかしいのは当たり前で、銃弾を放ったであろう男が地に伏せていた。
「一体誰が……」
その付近を見回すとレイトンは納得のいく顔をした。
「チェルミー警部か。」
「先生、早く行きましょう。」
「そうですよ!!傷が悪化します!!」
「あぁ、そうだね。」
三人はその場から離れた。

2012-01-05 03:38:47


Hiroto

ちょっとルークとクラウス(笑)
笑顔で悪口…うあっっ!?(鼻血
ル「ちょっと止めて下さい!変人ですよ変人!」
ルビー「え、元から変Z((((

更新頑張ってね!

2012-01-05 10:39:17


ジミー

ルビー コメントありがとう!!
鼻血でちゃったのね!
ルークとクラウスは息ぴったりな時が多いと思う…
まぁ、とにかく頑張ります!!

2012-01-11 01:45:25


ジミー

遅くなりましたが続きです!


ここはグリーン病院。
あの時クラウスによる応急処置を受けた後、近くに偶然あった病院に三人は行き着いたのだ。

「もう大丈夫だよ二人共。足をうたれただけさ。少しの間歩く事ができないのが残念だが……」
病院で治療してもらった後、レイトンは個室に移された。ルークとクラウスがその部屋に来てみれば何事もなかったかのようにレイトンがいたのだ。
「先生大丈夫ですか痛くないですか苦しくないですか!!」
ルークはレイトンに駆け寄ると涙目…というより半泣きで早口に聞いた。
「落ち着くんだ。私は大丈夫だよ。ほら、この通りさ。」
そう言ってルークを心配させまいと無理やり体を動かすレイトンだが
「うわああああああ!!体を動かしちゃ駄目です!傷が悪化するじゃないですか!」
逆効果だったようだ。
「先生も随分と好かれていますね。大変でしょう。……うるさくて ボソッ」
その言葉にすぐさま反応するルーク。
その様子に苦笑いするレイトン。
「クラウスさん、どういう意味ですかね。大体何でまだその青い服を着ているんですか!その帽子も!真似しないで下さい!」
「君の真似をしているつもりは100%ないよ。僕はこの服と帽子が好きなんだ。それにうるさいのは事実だろう?」
「まあまあ落ち着くんだ。」
「「先生は安静にしていて下さい!!」」
遠まわしに黙れと言われているレイトンは何も言えなかった。

三人の声が響く病室。その光景を眺めるのは一人の少女。
「良かった 無事で…」
そこから見守るのは一体誰なのか。

2012-01-11 02:30:39


Hiroto

うるさくてって……ww
マジ笑っちゃったよ!!←
少女?一体誰だろ?
まさかユr((((
と、とりあえず更新頑張って!!

2012-01-11 19:00:32


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